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投げ出すか粘るかメドベージェフ大統領!プーチン首相、完全に官僚、財界掌握で2012年大統領返り咲き確実に!経済危機はプーチン政権に変革をもたらすことなく、他力(中国・インド他)と金融努力で脱出。国営企業の株式公開で第2次民営化の波!保守派(既得権益死守派)と改革派(国益拡大と私益の機会公平拡大派)のせめぎあい活発化。プーチン前大統領の功罪も歴史的必然。急がば回れ、「民主化」こそ、救国の道!

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/12/05
  • 部数 207部
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2009/09/24

ロシア、金融セクターの急回復、6ヶ月で73.17%上昇

★☆★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★☆★
2009年9月24日 (木)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
★ ロシア、金融セクターの急回復、6ヶ月で73.17%上昇

9月23日、RTS指数が年初来高値1254.22。
MICEX指数は反落したが、依然年初来高値近辺で堅調。

調べて驚いたのは、MICEXの金融セクターの急回復振り。
昨日も他のガスプロムなどの主要銘柄が反落の中、
最大銀行「ズベルバンク」は場中高値が62.26ルーブルで
終値が60.48ルーブルと高い。3月3日の
大底14ルーブルが嘘のよう。

VTB(外国貿易銀行)も 0.0568ルーブルの終値で、
0.06ルーブル台に戻ってきている。これも倒産必至と
いわれた2月の0.02ルーブル割り込みが今となっては
信じられない。

そこで、金融セクター指数の数字を調べてみると、
3月30日の2089.72を大底に

7月10日 2711.01の2番底後、昨日まで急回復。
遂に4235.30まで上昇。

半年で73.17%の上昇。ここ1ヶ月でも20.84%の上昇。

一方、資源価格の回復が長いにも拘らず、石油・ガスセクターの
上昇率は、6ヶ月で32.37%、1ヶ月で6.25%と
意外に小さな伸び。

為替はじわじわとルーブル高傾向が続きいている。
関心はいつ、20ルーブル台を回復するかである。
時間の問題?

6ヶ月前より9.53%、1ヶ月前より4.31%のルーブル高。

昨日のロシア中銀レートは30.64ルーブル/us$ (コンマ3以下省略)。

アメリカ・FOMCの実質ゼロ金利維持とFRBの
景気判断上方修正で、しばらくは楽観論が支配的。

(数字はご自身でご確認下さい。ロシア経済回復と相場の
関係についても、ご自身でご判断下さい)

★ プーチン首相の忍耐、メドベージェフ大統領の緊張、
  亀裂拡大

多くのマスコミで報じられているように、最近のメドベージェフ
大統領の発言や公式メッセージ(特に、インターネットや
ヤラスラブリ会議での「ロシアよ、前進」)で、
「旧ソビエト制度の体質を引きずる」と言う表現で、
現政府(官僚、地方行政首長など)を痛烈に批判したことで、
俄かに、「双頭政治」に亀裂が入っているとの観測が急浮上中。

大統領就任後、プーチン首相の「マリオネット」視が最近は
定着しつつあっただけに、これで選挙中の「改革」方針が
未だに大統領の中で生き続けていることを再評価する動きが
強まっている。

ただ、プーチン首相も人の子。海外メディアが「二人の対立」を
報道すればするほど、ましてや、国内メディア(官営は除く)も、
独自に2人の周辺勢力分析を公表しているので、
次の手(メドベージェフ大統領を牽制する)を打たざるを
得なくなる。

プーチン首相本人ではなく、取り巻きの動きに注意が
必要と警告する向きもある。「物理的圧力」とまで
表現している。

ただ、現在のロシアでは「盗聴」が合法も不法も問わず、
完全フリー状態なので、それぞれの治安機関、諜報機関同士が
「手の内」を隠す術がなくなっているとの情報もある。

最近、カシャーノフ元首相(プーチン大統領の1期目)が、
「エリツィン大統領は引退後、完全にプーチン氏の監視下にあり、
携帯電話以外は使うな、しかも、使ったら捨てるように、
安い携帯電話にするよう周辺に勧めていた」と暴露したばかり。

個人的な分析

1、プーチン首相は2012年、大統領復帰を考えている。自信もある。
2、メドベージェフ大統領も自身の再選を排除していない。
  自身の再選がプーチン氏の復帰よりもロシアの将来にとっては良いと
  考えている。
3、しかし、インテリや経済団体(「産業・企業家連盟」、
  「全ロ・中小企業連盟」(「ロシアの支柱」など)は
  メドベージェフ大統領を支持しているが(公式に声明を
  出している訳ではない)、国有企業の経営幹部や職員は
  プーチン首相を支持している。ましてや、治安機関や警察組織は、
 「汚職追及」のキャンペーンをはるメドベージェフ大統領が煙たい。
4、治安機関を押さえるプーチン人脈はいわゆる「戦友」感覚
 (ソ連時代のKGB局員の優越感と既得権益の蜜味を忘れられないで、
  現状維持で共感しあっている)でその絆は強く、一朝一夕では
 「弱体化する」ことは不可能。
5、老齢化する人口構成では、年金生活者のプーチン首相支持は
  下がることはない。それを意識しているのか、プーチン首相の
  年金対策は金融危機の中でも、一歩も引かなかった。
  軍人恩給の改善も同様。
6、頭脳明晰なプーチン首相がメドベージェフ大統領の改革政策を
  理解できないわけではない。
7、しかし、完全に政権を渡すには、自身も権力に未練がある。
  それでも、ロシアの将来を次の世代に託すとすれば
  メドベージェフ以外には考えられない。
8、2012年に復帰し(5月が就任式なので、10月が誕生日の
  同氏は59歳)、6年の任期明けで65歳。メドベージェフは
  2018年5月、それでもまだ52歳の若さ
  (この9月に44歳になったばかり)。
9、メドベージェフ大統領もこのくらいのことは考えている
  可能性がある。従って、2012年、首相に就任し、実を取る。
  プーチン大統領が特に改革路線を邪魔するとは思えない。
10、つまり、二人の長い付き合いと信頼関係から考え、
  後輩のメドベージェフ大統領が先輩で恩人のプーチン氏を
  「蹴落とす」ようなことはありえない。
11、余ほどのハプニングがない限り、このようなシナリオで
  ロシアは安定政権が維持されるはず。

大胆予測です。人材不足と言う訳でもないが、世界経済危機が
徐々に過去の話になりつつある今、10年後に周期的経済危機が
発生するまで、ロシア経済は「急進改革」なしで、このまま
「惰性的」な好景気を回復するだろうと予想します。

メドベージェフ大統領が口をすっぱくして批判する「資源依存型」
経済からの脱却は徐々にしか進まないのは残念ではあります。

ただ、教育水神の高さが意外な新産業の源になる可能性も
排除できません。

下部構造が上部構造に規定されるのであれば、メドベージェフ大統領も、
政治改革と平行して、自論のイノベーションに予算を増やす政策で
「社会構造」を変えていくと言う手法に重点を移すのも一手かと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

文責    ヨーゼフ・サハロフスキー

国慶節軍事パレード予行演習取材で暴行を受けた共同通信記者さんたち、
めげずに頑張って下さい。
中国の経済一流と民主化の遅れの矛盾、いつの日か危機場面を通して
「合」段階に?

お詫び

前号で記事にしました
アメリカ合衆国国家情報長官の「2009年度国家戦略報告」で、
国家情報局と言う組織があるかのような表現でしたが、組織はなく、
肩書きだけで、Director of National Intelligence)は、
директора Национальной разведки
(私注: 誤訳の言い訳)でした。

英語で、「office」はあるようです。
また、情報機関16組織ではなく、15組織の人事・予算の
統括権限を持つものだそうです。

インターネットで、映像が見られます。
ODNI:Office of the Director of National Intelligence

金子勝先生、アメリカの第2底警告、当たりますかね?
凄いデータはお持ちなのに、どうしてこうも「悲観論」
至上主義なのでしょうか。

でも、大変参考にはなっております。
敬意と感謝を込めて!

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