2009/09/12
プーチン首相、2012年大統領選に出馬確定
★☆★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★☆★ 2009年9月12日 (土) ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ ★ モサド元長官、アメリカへの助言、 イラン問題のためにはロシアに優しく 9月7日、テロ対策国際会議でシャブタイ・シャビット氏は、 イランの核武装阻止のために、アメリカはこれまでの 対ロ政策を変えるべしと語った。 東欧(ポーランド、チェコ)にミサイル防衛レーダー基地を 建設する計画を中止し、アゼルバイジャンにある ロシア軍施設を共用することで十分と。 これ以上、ロシアを意固地にさせるのは得策ではない とのこと。 モサド元長官氏も狭い考えですね。アメリカの東欧長期戦略は イラン問題だけに限定されないので、折角の助言も 受け入れられないでしょう。 それより、イスラエル首相の突然の神隠しとモスクワ訪問の 噂を流したモサドの意図が知りたいですね。 昨日、プーチン首相はこの問題を尋ねた記者に対し 「あなたはどんな情報を持っているのですか」と とぼけたようですが、ロシアとモサドの関係は意外と緊密? ★ プーチン首相、2012年大統領選に出馬確定 9月11日、モスクワ郊外のノヴァ・アガリョーボにある 首相別邸で開催された「国際討論クラブ・バルダイ」 (2004年、ノーヴォスチ通信社、対外政策・防衛政策会議、 ザ・モスコー・ニュース、雑誌・グローバル政治下における ロシア、ロシア・プロファイルが共同で創設)との懇談会で、 プーチン首相は2012年の大統領選に関する記者の質問に対し、 「2008年の大統領選でメドベージェフ氏と私は競争しましたか? 2012年も同じです。話し合って決めます。 われわれには同じ血が流れ、政治的考えも同じです。・・・」。 つまり、今度は「私」の順番と言う意味? 映像が伝えたあの余裕のある表情からはそう読み取るのが 素直な判断。 原油高で余裕が出てきたプーチン首相、まだ3年先の胸の内を ついポロリ。 しかし、長期政権は必ず経済停滞をもたらす。以下に優れた 指導者でも、周辺に集う取り巻きの思考回路が目詰まりを起こし、 「脳梗塞」に気付いた時には、「外科手術」が必要な 「重態」状態に。 今回の経済危機脱出も他力(中国などの)によるもの。 次の記事が示すように、メドベージェフ大統領は経済改革の 手綱が緩むことを警戒し始めている。 ★ メドベージェフ大統領、ロシアの弱点を率直に指摘 9月10日、インターネットで声明。「ロシアの前進」と題し、 根本的課題を指摘。 1、 過度なエネルギー資源に依存した経済構造 2、 北コーカサス地方のテロ活動 3、 理想からは程遠い政治システム 4、 旧ソ連体質の温存 経済改革の阻害要因 1、 低い経済力、後進性 2、 汚職体質 3、 国民の政治的無関心 4、 国民の社会的無関心 まー、事実を直視する姿勢は評価されるし、実際に苦悩している のは表情からも伺える。 しかし、プーチン首相から、「同じ血が流れており、 政治的考えも同じ」と言われている内は、 このような警告もソ連時代のノメンクラトゥーラ (共産党特権官僚集団・共産主義は信じていなかったにも拘らず、 私的利権の維持システムとして容認した連中)と変わらぬ 現在のプーチン長期政権下で「既得権益」死守集団との闘争には 勝てないのでは。 やはり、政治の民主化をこつこつと積み上げる努力を続けるべし。 プーチン首相が「ストーップ」と言うまで。 WEF(国際経済フォーラム)発表の国際競争力、ランクを 昨年の51位から63位に下げている。 原油価格高騰で「油断する」プーチン首相に内心では不満なはず。 ★ クードリン財務相とドゥボルコヴィッチ大統領補佐官で 歳入増判断に開き 原油価格を57米ドルと設定した今年内の移入増、財務相は 7400億ルーブル(約2兆2200億円)、 メドベージェフ大統領の経済担当補佐官は4900億ルーブル (約1兆3700億円)。 油断の内閣と慎重な大統領府の意識の差? ★ ロシア自動車最大手、AvtoVaz社、 12月までに36,000人人員削減? ★ ルシコフ・モスクワ市長の妻、 資産420億ルーブル(約1260億円)(2008年) ★ 受難続くロシア人ジャーナリスト 8月17日のサヤン・シュシェンスク水力発電所事故で、 水没した機械室の空洞に生存者がいると報道(地元の 「ニュー・フォーカス」紙)し、アバカン検察当局から 「行政機関」に対する名誉毀損で起訴されそうになった (その後、検察当局が取り下げ。おそらく地元民や全国の 民主派活動家による抗議とメドベージェフ大統領の関与で?) ミハイル・アファナーシェフ氏、自宅付近で暴漢に襲われる。 怪我ですんだ模様。 ★ ノボロシイースク検察当局の荒唐無稽、 人権擁護団体を過激派認定 スローガン「自由は与えられず、奪われる」 (革命作家ゴーリキーの「権利は与えられず、奪われる」を もじった?)が気に入らないと、 ノボロシースク人権擁護委員会を「過激派」組織に認定。 解散命令。 ★ 韓国GM大宇元研究員、ロシアに設計図面漏洩 朝鮮日報(9月12日、電子版) ロシアの自動車メーカー「タガズ」社の 新車 C-100に使われた疑いがあるとのこと。 ★ 韓国プラント業界、中東で125億米ドル受注(7-8月) 朝鮮日報(9月11日、電子版) ★ バイコヌール宇宙基地、ロシア人引き上げ2、000人 (centrasia.ru より) 今夏、昨年の引揚者数の倍に。技術者、専門家の不足深刻化。 引き上げているのは契約が終了し、ロシアに住宅が 確保できている人々。 補強が出来ないのは、バイコヌールにある技術者養成機関の 卒業生が給与と労働条件の良い民間企業に流れ、またロシアの 軍教育学校の卒業生の赴任も少なくなっているためとのこと。 ★ 経済危機で軋むロシア・カザフ経済関係 (centrasia.ru より) ユーラシア発展銀行によれば、2009年の両国間の貿易高は 130~140億米ドルの予想。昨年比33%減。 原因は両国の経済危機により、エネルギー原料の貿易高が減少し、 国民の購買力低下による消費物資の輸入が減ったこと。 この間隙をぬって中国とカザフスタンの経済関係が伸びると 予想される。 カザフスタンにとってロシア製の油田開発関連資材と機器の 輸入減はマイナス要因。 ウラル・西シベリアと国境を接するカザフスタン北西部は もろにその影響を受けている。 パブロダールにある石化工場はロシア産原油の供給が急減し、 1978年の設計処理能力750万トン(年間)を 活かしきれないでいる。 カザフ産原油の組成が異なるため、代替も利かない状態。 ウラルにある南ウラル火力発電所は国内のチェリャービンスク 炭鉱を優先し、カザフのエキバトゥーゼ炭鉱は4,000人の 人員削減を強いられる。 同じくロシアのアシンスク製鉄所はクズバス炭より安価な カザフスタンのカラガンダ炭を輸入していたが、支払いの 遅れから供給がストーップ。カラガンダ炭鉱は買い手を 中国に求めている。 その中国との経済関係強化は着々と進んでいるが、 輸送インフラの遅れがネックになっている。 トラック輸送は改善されているが、鉄道輸送が過負荷状態。 とくに、国境のドスティック・阿拉山口の輸送力で中国側の 遅れが目立つ。 また、アルマトイと国境ホルゴスを結ぶ鉄道建設が 2012年に完工するまでこの問題は残るだろうと言われている。 (私注:9月11日、カザフスタンの北西部と国境を接する 南ウラルのオレンブルグ市で開催された国際会議で メドベージェフ大統領が胸を張っている両国間の経済関係強化を 訴えるのに対し、どこか斜に構えたナザルバーエフ大統領の 口ぶりが気になるところ。) ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ 文責 ヨーゼフ・サハロフスキー ロシアの経済危機も山場を越えたという見方が多い。 MICEXもRTSもそれぞれ1159.95と1159.80と 年初来高値近辺に。 金相場も1000ドル超えて順調。ルーブルも安定。良いづくめ? NHKによれば、ウラジオにロシア国産自動車工場建設中。 雇用の確保にもなるし、極東の基盤強化に燭光。 とにかく、プーチン首相の表情が明るくなった。 北コーカサスはテロの嵐なのに、もっと厳しい状況を 経験してきた強み? ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ ■ このメールマガジン は『まぐまぐ!』を利用して 発行されています。 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ■ 無料購読の登録と解除は随時、画面上から出来ます。


