「現代ロシア政治・経済の展望」  RSSを登録する

2012年、再選を決意で慎重姿勢のメドベージェフ大統領!プーチン首相、官僚、財界完全掌握でも大統領返り咲きは微妙に!経済危機はプーチン政権に変革をもたらすことなく、他力(中国・インド他)と金融努力で脱出。国営企業の株式公開で第2次民営化の波!保守派(既得権益死守派)と改革派(停滞回避は政治改革と企業の公正競争重視派)のせめぎあい活発化。プーチン前大統領の功罪、歴史的必然。急がば回れ、「民主化」こそ、救国の道!

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/12/30
  • 部数 221部
  • メルマガID 0000265174
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/06/11

ロシア、外資は逃げず、第二の「メチェル」ショック無し、プーチン首相のデリパスカ氏「指導」


      ★☆★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★☆★
      2009年6月11日 (木)

      ★ 外資は逃げず、第二の「メチェル」ショック無し、
          プーチン首相のデリパスカ氏「指導」

      6月4日、サンクト・ペテルブルグ郊外の人口3万の企業城下町を訪れ、
      世界のアルミ王デリパスカ氏に罵声を浴びせ、工場休業で失業した
      労働者への給与支払いと操業再開を命ずる?

      テレビ映像では、一応、うむを言わせず、書類にサインさせたのだから、
      完全な「命令」であろう。

      それにしても、行政責任者や世界の富豪を相手に、「ゴキブリ」呼ばわりし
      顎をしゃくって遠くの席に「亡霊」の如く座っていたデリパスカ氏を
      自分の席にまで来るように命令。
   
   側まで来たデリパスカ氏を立たせたまま、書類に目を通す余裕も与えず、
      自分のボールペンをポイと書類に投げつけたプーチン首相のジャンパー姿に、
      恐らく多くのロシア人は快哉を叫んだことであろう。

      オドオドするデリパスカ氏は書類にサインすると、そさくさとその場を
      離れようとしたが、「それ(ボールペン)は私のだ。こっちに。」と手を
      伸ばされ、肝を冷やしたようである。着席したあとも表情は完全に「地獄」
      をさ迷うもののようであった。

      失職し給与の未払いに窮した数千人の労働者とその家族が幹線道路封鎖と
      言う強硬手段に出たというのは、ロシアの経済危機の深刻さを知る上で
      重要な事件である。

      しかし、それ以上に重要なことは、このような「好例」(実力行使が
      プーチン首相の直接裁断をもたらし、弱者は救われる)が全国で発生
      しないかと言う危惧である。

      すでに、このような全国規模の「実力行使」による社会不安と強権政治の
      復活(まだ、今のようなプーチン派シロビキ・レベルは比較にならない)を
      予言していたメドベージェフ大統領のブレーンの一人、ゴントマーヘル氏
     (経済学博士、モスクワ大学地理学部卒)は、「国民受けしただろう今回の
      プーチン首相の手法が、各地の失業者によるシベリアやウラル地方での
      鉄道封鎖、幹線道路封鎖を助長しないか心配である」と述べている。

      次はバイカル湖畔の製紙工場労働者が真似るかも。すでに工場は閉鎖
      されているとのこと。

      奇しくも、昨年7月25日、鉄鉱大手の「メチェル」社イーゴリ・
      ズュージン社長がプーチン首相の怒りを恐れて会議を欠席した時、
     「病気ならこちらから名医を送ろう」とTV報道され、民間会社への政治の
      直接介入を危惧した外資が翌日から大量に資金を引き上げたと考えられた
      例を思い出した。

     「メチェル」社が鉄鉱品、コークスなどを海外では不当に安く、国内
     ユーザーには高く売りつけていたことを糾弾したプーチン首相の発言で、
     「メチェル」社の株が急落したばかりか、株式市場全体が冷え込み、
     時価総額が一日で600億ドル下がった。

     しかし、現在、冷静に分析してみると、2008年7月にはWTIが
     120ドル台で2008年5月16日の史上高値147.25ドルから
     完全に下落傾向を示し、リーマンショックがじわじわと浸透して来ていた
     ので、外資はリスクの高いロシア市場から一気に資金を引き上げたに過ぎ
     ないと考える。

     その証拠に、今回のスキャンダルの一方の主役、世界のアルミ王
     デリパスカ氏率いる「RUSAR」グループが関連する「ノルニッケル」
     社の株はまったく下がるどころか、他の資源株同様その翌日、上昇して
     いる(出来高は急減したようだが、すぐ回復した)。

     予算策定の基楚になっている原油価格の設定が今年度予算では41ドル
     であるから、既に72・79ドル(6月10日)にまで回復した今、
     ロシア経済が底を脱したと見る世界の資金がまたぞろロシア市場に戻って
     きていると見るのは間違いなさそうである。

     ただ、アメリカの金利上昇などの要因が今後、要注意と素人の私は考える。
     DOW平均のレンジは8000〜9000ドルで後1年は調整が続く?

      ★ ロシアの富豪テリマン・イスマイロフ氏、密輸で財成し、結局は
        トルコに亡命の予定?迫るプーチンの決断

      モスクワ最大のバザール(屋外コンテナ店舗街)「チェルケーソフ」
      市場の惨状が連日報道される。

      密輸コンテナ6000台。何処にも通関記録成し。関税支払いなどの
      証明なし。そのバザールの所有者イスマイロフ氏はアゼルバイジャン人で
    多角的企業「AST」グループの総帥。

      その成金王が先月、トルコに欧州・中東最大の豪華ホテルを建設、その
      完成式にはリチャード・ギア氏ら世界の有名人が招待され、派手な
      お披露目式。

      席上、トルコ国籍を取りたい、と言っていたが、プーチン首相が取り
      上げた「密輸問題の深刻さ」とその後の国営マスコミの集中的
      「チェルケーソフ」バザールの実態報道を見ていると、密輸撲滅には、
     「牢屋にぶち込むのが一番」と言ったプーチン首相の怒声が俄かに
      現実味を帯びてきているような気がする。

      チャイカ最高検察庁総長がインタビュで、「密輸は2007年と比べ、
      2008年には14%も増大。検挙率はせいぜい3分の2。国内経済の
      損失は膨大。昨年の検挙数は7500件。今年も既に400件を検挙
      している。税関組織や国境警備の問題もある。・・・」。そして、
      やはり出た、「チェルケーソフ」バザールの大規模密輸コンテナ事件。
      総額20億ドルの貨物が運び込まれていると言う。

      同市場には簡易宿泊のバラックがあり、そこは完全な無法地帯。
      外国から安い賃金で働かされている労働者、売春婦、そして違法カジノ。
      やりたい放題。モスクワ市長ルシコフ氏にも飛び火しそうなきな臭さ。

      どうやら、見せしめに、イスマイロフ氏を血祭りに挙げる計画が策定
      済み?賄賂で手なづけた関係者から内部情報を知った同氏は「逃げる」
      準備?

      それにしても、中国からの密輸品がロシアの軽工業を駆逐しているのは
      困ったもの。有害物質含有商品(あらゆる物。特に子供用品、衣服、
      履物、玩具など)が世界中に溢れている。

      ただ、ロシアの貧困層には「危険より安さ」で、中国製品が生活の支えで
      ある現実があり、ロシア人の売り子や物流業者にとっても、政府の
      このような密輸締め付けを完全には支持できない面がある点を見逃す
      訳にも行かないジレンマ。


      ★ グルジアの隣国北コーカサスのチェチェン、イングーシ、
         ダゲスタンはイスラムテロ?民族紛争?部族闘争か?それとも
         マフィア紛争?

      チェチェン共和国の東隣りのダゲスタン共和国内務大臣がスナイパーの
      銃弾で死亡。事態を重く見たメドベージェフ大統領が首都マハチカラを
      訪問。9階建てビルから狙撃した犯人が使用した消音銃は2004年、
      チェチェン共和国の西にある小国イングーシ共和国でスペツナズ
     (特殊任務部隊)が武装勢力から奪われたものと一致。

      イスラムテロと断定する根拠となっているようである。

      ★ ロシア貿易額、2009年1〜4月期、
         対前年同期比 マイナス 45.3%

      総額 1243億ドル
     貿易収支 黒字 313億ドル ( 前年同期 388億ドル)
     輸出 778億ドル           (対前年同期比 44.7%減)
     輸入 465億ドル           (   同   40.9%減)

     原油価格が持ち直したので、年後半は改善予想。しかし、WTIの
     年チャートでは80ドル越えたら反落し、60ドル台が正常価格?
     (素人の考え)

     ******************************

                  文責    ヨーゼフ・サハロフスキー


       日経平均もこのまま上昇は無理。ロシアもそろそろ株価ミニバブルの
       調整を予見しておいた方が無難。

       いや、素人の大胆予測。無視していただいて結構です。上がった
    場合の 責任が取れませんので、自己判断下さい。

     〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

      ■ このメールマガジン は『まぐまぐ!』を利用して
           発行されています。
           発行システム:『まぐまぐ!』 
           http://www.mag2.com/ 
      
       ■ 無料購読の登録と解除は随時、画面上から出来ます。
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る