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投げ出すか粘るかメドベージェフ大統領!プーチン首相、完全に官僚、財界掌握で2012年大統領返り咲き確実に!経済危機はプーチン政権に変革をもたらすことなく、他力(中国・インド他)と金融努力で脱出。国営企業の株式公開で第2次民営化の波!保守派(既得権益死守派)と改革派(国益拡大と私益の機会公平拡大派)のせめぎあい活発化。プーチン前大統領の功罪も歴史的必然。急がば回れ、「民主化」こそ、救国の道!

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/12/18
  • 部数 217部
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2009/05/27

メドベージェフ大統領、経済政策でプーチン首相との距離拡大



      ★★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★★
      2009年5月27日 (水)

      ★ メドベージェフ大統領、経済政策でプーチン首相との
          距離拡大

      今回の世界的経済危機の深刻さを軽視し、傷を深めたばかりか
      その後の対処でも後手後手のプーチン首相は、最近の原油高
     (60ドル台回復)で、若干一息。

      一方、改革派経済学者の声に耳を傾けるメドベージェフ大統領は
      しきりに産業構造の転換を強調する。また、プーチン首相も手を
      つけた公務員削減と給与引き下げと並んで、公務員の収賄行為に
      よる国民経済疎外の排除を繰り返し強調している。

      また、資源依存の経済構造を変革するためには中堅企業と中小企業
      の育成が不可欠と再度確認した。

      5月26日、「ロシアビジネスマンの日」を祝して、中堅・中小企業
      経営者との野外懇談会を開催。大統領の到着前に経済関係各省の
      大臣との懇談を終えた各経営者からは率直な質問と意見が出されて
      いた。

      1、付加価値税を引き下げて欲しいと言う要望は、経済危機が過ぎる
          まで待って欲しい。
      2、中小企業に対する行政機関による臨時監査、臨時検査の禁止が
          5月1日から実施されているので、検察庁に対し公務員の違反行為
          を取り締まるよう指示した(私注:賄賂要求と業務妨害を排除する
          ため)。
      3、「企業支援基金」を800億ルーブル(約2400億円)にまで
          増額する。
      4、融資を渋る銀行(例、融資の担保評価額が低すぎる)については
          そろそろ景気の回復を見越した融資政策が必要。 ただ、銀行を
          敵視しないでくれ。自分も民間経験があるので、銀行とのことは
          理解している。

          など。

      興味深いのは、この珍しい大型テントの中で行なわれた懇談会で、
      メドベージェフ大統領(43歳)の両脇を固めていた若い官僚たち
     (身分が議員ではないので)。

      右脇にはシュヴァロフ第一副首相(42歳)とナビウリーナ経済発展相
     (45歳)、左にはドゥヴォルコーヴィチ大統領経済補佐官(37歳)。

      プーチン首相(56歳)の右腕のはずのシュヴァロフ第一副首相は
      経済改革派を隠さない。ナビウリーナ女史とドゥヴォルコーヴィチ
      補佐官はモスクワ大学経済学部の先輩、後輩関係で極めて経済政策で
      近い。レニングラード大学経済学部卒のクードリン財務相(副首相兼務)
     (48歳)はプーチン首相とメドベージェフ大統領の経済政策の間で
      悩む。

      現在、地方幹部の間では、プーチン首相府で埒が明かない問題を
      メドベージェフ大統領府に持ち込むことに躊躇しない雰囲気が出ている
      と言う。

      ★ プーチン「大統領」復活のXデー?

      先日、大統領による予算編成指示書の説明会議が行なわれた際、当然、
      コの字型の上席に大統領が座った。長時間説明するメドベージェフ
      大統領からは下座の右袖に、プーチン首相(56歳)以下、
      グリズロフ下院議長、ズプコフ第一副首相らが座り、左袖には
      ミローノフ連邦会議(上院)議長、シュヴァロフ第一副首相らが
      座る。

      興味深かったのは、プーチン首相の不機嫌そうな表情である。勿論、
      どの会議でも苦虫を潰したような顔で原稿を読む習慣のプーチン氏
      なれば、特段、目を引くことではないかも知れない。

      ところが、じわじわと自己主張を強めるメドベージェフ大統領との間に
      すきま風が吹き始めているのではないか、と観測される(経済政策と
      政治の民主化、報道の自由化など)。

      5月24日、ロシア正教会の祝日、公式の席に1年ぶりに姿を現した
      リュドミーラ夫人。

      昨年の新大統領就任式後、プーチン首相と夫人が公式の場に一緒に
      姿を現したのは久し振り。

      モスクワ雀の間では、カバノワ議員(元新体操チャンピオン)が誰の
      子か分らない子供を出産したと言うので、根もはもない噂が続いて
      いたが、今回、リュドミーラ夫人を同伴しての教会訪問はイメージ
      チェンジが目的では、と喧しい。

      意外と早く、メドベージェフ大統領に「辞任」を迫り、繰上げ選挙が
      実施されるかも知れない。ただ、これはちょっと荒唐無稽なうがった
      観測。

      ★ ロシア毀損歴史歪曲罪の検討?

      ショイグ非常事態相が主唱したと言われる不可思議な法案を出すために
      大統領府に「委員会」設立。何と、委員には連邦保安委員会や内務省
      幹部が入っているので、客観的な歴史の検討より、スターリンの功罪や
      ソ連共産党の役割、第二次世界大戦における赤軍の客観的評価を排除
      するのが目的ではないか、と言われている。

      ゴルバチョフ元大統領も懸念表明。

      ★ 「ロシア共産党」の分裂はかる「ロシア共産主義者」団体の
           設立

      経済危機で支持者を広げる共産党をけん制するため、クレムリンは
      「共産党」の分裂を画策?この新団体は政権に一定の理解を示す方針の
       よう。

       ★ ロシア株式市場の急回復、悲観論が後退、ミニバブル警戒

       経済成長率は第1四半期がー9.5%(対前年同期)で喜べないのは
       日本と同じ。2008年第4四半期比では23.2%の大幅マイナス。

       それにも拘わらず、RTS指数が1000ポイント回復。春の底値
       から60%回復。MICEX指数にいたっては80%回復。勿論、
       ムンバイやブラジルでは底値から100%戻ったのに比べれば、とは
       思うが、想定外の急回復。

       世界銀行の予測では、ロシア経済は2010年、0.5%のプラス
       成長に。
      
       しかし、産業構造の改革の手は抜かないで欲しい。

       参考までに底値からの回復率では、NIKKEI平均は40%、
       DOWが23%。、ハンセン指数は50%、上海総合指数は50%。

               文責    ヨーゼフ・サハロフスキー

            いつも数字には弱いので、恐れ入りますが、ご自身で
            ご確認下さい。


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