2009/05/20
人民日報、「GDPで日本を超える」への安易な喜びに疑問!対照的なロシア官製マスコミの自画自賛の無批判体質!
★★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★★
2009年5月20日 (水)
★ 人民日報、「GDPで日本を超える」への安易な喜びに疑問。
対照的なロシア官製マスコミの自画自賛の無批判体質
ペレストロイカ時代のゴルバチョフ書記長、ソ連の実態を情報公開。
自己批判こそ発展の原動力と言う「弁証法」を今の中国指導部が
とっているのか、中国ウォーッチャーならぬ私には言及の資格なし。
本日の人民日報(電子版)「人民網」(日本語版)が打った見出し
(「『GDPで日本を超える』への安易な喜びに疑問」)には正直、
中国はまだまだ伸びる、の予感。
「安易な喜び」をしたのは「中国青年報」のようです。疑問を呈して
いるのが人民日報。
概略は
1、中国の偏狭な民族主義者たちを小躍りさせた、GDP世界第2位
近し、の報道
2、しかし、中国の生活レベルも世界で2番目か?
3、一人当たりGDPは日本の13分の一
4、外資の牽引力の評価
5、富の配分の不平等拡大と社会不安の拡大に警告
6、巨大化と肥大化の違いを、科学技術の革新能力不足と環境破壊で
ばっさり
7、清朝時代、GDPは世界一だったが、日本に惨敗した。
その理由は、ローテク(茶葉、磁器など)で儲けた中国と大砲、
船舶で儲けていた日本との違いと指摘
8、従って、一流の制度、一流の技術、一流の人材(私注:こそばゆく
なる。日本を褒めすぎ)なしでは、肥大化はできても強大化は
出来ない
大分端折りましたが、以上です。
原文は以下のURLをご参照下さい。
http://j.people.com.cn/94476/6661180.html
恐るべし、今後の中国!
隣国ロシアも中国に学ぶべし。先達ゴルバチョフ時代のあの新時代の
息吹に立ち戻るべし。
それでも、ロシア首脳が徐々に経済危機を契機に自省する姿勢が見え
始めているのは歓迎。
この変化、あと半年早ければ、ロシア経済の回復も早まったものを。
セルゲイ・イワノフ副首相は昨日のTVインタビューで、
ロシア産業の技術革新の不十分さと保有技術の商品化の遅れを正直に
指摘している。
そして、航空機製造、造船、原子力産業などの分野では予算配分を
減らさず、成果を上げていると語っているのは歓迎すべきこと。
ロシア改革派系マスコミの役割は大きい。メドベージェフ大統領の
自由化手腕はますます重要。
ゴルバチョフ時代のプラウダ紙とコムソモールスカヤ・プラウダ紙の
論争のような「人民日報」と「中国青年報」の関係が面白い。
★ ロシアのリベラル紙サイトで繰り広げられた「北方領土」漫画化に
みるロシアの悲劇
これを日本の単純ネット右翼がみたら、反ロシアで大攻撃書き込みが
なされたことであろう。幸いなるかな、日本では話題にもなっていない。
結論:
無茶句ちゃな書き込みやプーチン、メドベージェフと日本を戯画化した
映像は一般ロシア人の心情を明らかに代表している。つまり、戦争
勝利国は領土の返還など論外。軍事力で圧倒する国は軍事小国に対し
聞く耳持たず。北海道への領土的野心も見え隠れ(私注:ロシアの
ネット右翼の戯言)。
ただ、自国の極東全般に対する関心、認識がないか、極端に低い連中の
書き込みだろうから割り引いて理解したい。ただ、どこの国でも酒席
での放談が本音と考えられるので、だいたいロシア人全体の世論と
考えて良いだろう。
面白いのは、書き込み者の間で、ユダヤ人と思しき若者と民族主義者
らしい若者との過激な書き込み論争。他の連中は傍観。
片や、大国ロシア人の平均寿命55歳を皮肉れば、もう一方は
イスラエルの人工創国とその消滅を囃し、感情対決。日本のことなど
そっちのけで、ロシアの欠点とユダヤ人批判の応酬。
落ちは、「そんなにいやな国ならイスラエルに移住したら!」に対し、
「欧米にでて、また戻ってきたのが悔やまれる」と。
前の記事で中国の自己批判精神を褒めたついでに、厳しいことを言えば
自信のある国や民族、人間は「腕力」(軍事力)や「過去の勝利」
(第二次世界大戦)にすがり付くことなく、前進のために、グローバルに
考え、自らの足らざるを恥じ、他人の長所に学ぶもの。
ロシアの近代化のためにも政権は国民意識の啓蒙運動をやるべきでは
ないだろうか。いや、民間が自然発生的にやるのが良いのかも知れない。
ロシアのこんな状況は中国の思う壺。
どうする、プーチン首相。北方領土。
中国もアメリカも日本・ロシアに横たわるこの喉元に刺さった小骨は
大歓迎?
文責 ヨーゼフ・サハロフスキー
人の好いロシア人もこと領土問題となれば、一歩も引かない。
政経分離で大丈夫でしょうか?
それとも騙された振りして経済実効支配を目論む日本財界?
■ このメールマガジン は『まぐまぐ!』を利用して
発行されています。
発行システム:『まぐまぐ!』
http://www.mag2.com/
■ 無料購読の登録と解除は随時、画面上から出来ます。



