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家づくりには、楽しいプランニングに関わるあなたの【夢の世界】と、安心・安全に、良い家を安く建てるための、あなたの知らない【現実の世界】があります。 間違った家づくり情報を信じて«不幸な家づくり»にならないよう、現役一級建築士が30年の設計監理経験からズバッと書いた【現実の世界】を読んでみませんか? 『家づくり力』は、【現実の世界】における目的を達成するための«知恵»と«知識»のバロメーターです。

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2009/10/16

家づくり力養成塾No152【敷地の傾斜と根切り深さ】(メールマガジン)

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       家づくり力養成塾No152(メールマガジン)

        【敷地の傾斜と根切り深さ】

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T:建主さん(あなた)
S:専業設計事務所・・・設計・監理(施工はK)
K:工務店さん・・・設計・施工
H:ハウスメーカーさん・・・設計・施工
(上の凡例を、敬称を略して使用)


■あなたの敷地は平坦ですか?

敷地の水平度は、プロが持っている「レベル」という測定器で測りますが、
平坦に見える敷地にも必ず傾斜(勾配)があり、予想より傾斜が大きいのが
普通です。

前面道路は必ず少し傾斜していて、側溝の雨水が流れるようになっています。

巻尺で敷地の長さを測ったり、レベルで測ったりしていると、隣り近所に
「家を建てるんだな。」とすぐ知られ、噂が立つのでご注意ください。

K・Hは、下請け者の末端まで建築計画の情報提供を奨励しているので、
次の日から営業マンがワンサとくるかも知れません。

今、計画していることを知られたくないときは、測らないで計画を進めます。



■ 計画中の家の四隅位置になる地盤高さの最大差を20cmとします。

住宅は水平に建てるので、20cm差は地面と接する基礎外側に表れます。

設計図には「設計GL」があり、それを基準にして家を建てるようになって
います。

(※設計GL(Ground Line)は、設計上の基準地盤高のこと)

20cm差がある地盤のどこを設計GL(以下、GL)とみなして家を建てますか?

(1) GL=低い地盤高
(2) GL=平均の10cm高地盤
(3) GL=高い地盤高

(1)は、高い地盤高で家が20cm沈み、低い地盤高で家が設計通りです。
(2)は、高い地盤高で家が10cm沈み、低い地盤高で家が10cm高くなる。
(3)は、高い地盤高で家が設計通り、低い地盤高で家が20cm高くなる。


(1)(2)(3)のどれで建てますか?

地面から基礎底面までの深さ(根切り深さ)は、法的に地域ごとの冬期土の
凍結深さで規定されているので、そのように設計し、確認申請でチェック
されます。

急傾斜地のときは、数カ所の基礎断面を書きますが、平坦と思われる敷地
では1つの断面だけ書くのが普通です。

それゆえ、敷地の傾斜を考慮した基礎の設計になっていることを確認します。



■ 家全体が地面よりも高くなるよう、(3)で建てます。

屋内側の地盤が屋外より高くするためです。

(3)で建てると、良いことばかりでなく、追加も発生するので注意が必要です。

敷地が低い方で基礎底面までの深さ(根切り深さ)が20cm浅くなるので、
布基礎高を20cm高くする必要があります。

基礎底面は、凍結深さ45cm+傾斜20cm=GL-65cmになるので、根切り
深さ65cmに設計すべきですが、そうでない方が多いですね。

20cm基礎を高くすると、型枠・鉄筋・コンクリート量が増えて追加に
なるので、現場で設計より高く(深く)造ることはしません。


結果的に、(3)で建てるが、低い方で根切り深さが設計よりも20cm浅く
なります。

法的根切り深さが20cm浅くなるので違反だし、良いことではありません。

根切り深さが45cm、地盤高差が30cm、基礎厚15cmだと、45-30-15=0cm
なので地面と基礎(巾45cmの)上端が同じ高さになってしまいます。

通りがかりの現場の基礎上端が、地面すれすれになっているのを見かけます
が、この辺に原因があります。

基礎が浅いと、道路を大型車が走っただけで家が揺れることもあります。



■ 根切り工事は、奥から道路側に、布基礎の位置に合わせた約90cm巾の
溝状に、バックホーでバックしながら掘って来ます。

掘削してから、もう20cm深く掘ってくださいと言っても、敷地が凸凹に
なっていて、バックホーが入れないので、やりなおしできません。
(想像して見てください。)

GL高の設定を指示しないと、必ずこのようになると思った方が良いで
しょう。

監理は、このように設計図と現場を繋ぐ指示をして検査しますが、監理
が無ければ、ずっと後の中間検査しかありません。


中間検査はそれを見ないので、明らかにされることはありません。

仮に、それを知って検査不合格にしたら、いったいどうなると思いますか?

中間検査が不合格になれば、工事を進められないし、それまでの軸組、
基礎を全部解体して、最初の根切りからやりなおさねばなりません。

K・Hは、やり直すことはしません。

検査する方も、数百万もかかるやり直しを指摘しません。



■ その原因はどこにあったのか?

最初に地面を掘った、その深さにあったのです。

こんな簡単な理由で、あなたの家の命運が最初に決まってしまうのです。

あなたはこうなっていることに、少しも気づくことはありませんよね。

その後、同じようなことが次々と生じても、気づくことはないでしょう。

知らない方が幸せなのかも知れません。


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■「オンライン初!!マル秘【スウェーデン式サウンディング試験】データ初公開」 
                          (全16頁/2戸8データ)

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●発 行 元  (有)布川建築設計事務所  一級建築士事務所  
          青森県弘前市亀甲町84 TEL 0172-33-8801  
      ホームページ  http://naltd.biz/NewFiles/cart.html
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●発行責任者  布川二三夫
●発 行 日  不定期
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