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2009/08/28

家づくり力養成塾No142【10年保障の「住宅瑕疵担保履行保険」があれば、安心ですか?】(メールマガジン)

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       家づくり力養成塾No(メールマガジン)

  【10年保障の「住宅瑕疵担保履行保険」があれば、安心ですか?】

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■ 今年10月1日から「住宅瑕疵担保履行法」が施行され、「住宅瑕疵担保
履行保険」が義務化されます。

10月1日と言っても、引き渡しがその日以後の場合は適用されるので、
すでに実施されているのと同じです。

以前の「住宅性能表示」は、任意加入だったので、ほとんど利用されませ
んでしたが、それに懲りて、今度は強制加入になりました。

施工者が1戸当り約8万円を○○保険法人に払って、あなたに10年間保障す
る保険制度です。

ただ、施工者がその費用を儲けの中から払うことはなく、実質的にあなた
の負担と思った方が良いでしょう。



■「国土交通大臣指定住宅瑕疵担保責任保険法人」という、全国で5社指定
されている大手保険会社です。

今までは、家を建てるとき「建築基準法」「住宅金融支援機構技術基準」
に適合した設計と現場検査に合格すれば良かったのですが、これからはさ
らに、保険法人の「設計施工基準」に適合した設計と現場検査に合格しな
ければなりません。

最近、5保険法人で異なっていた設計施工基準が統一されたので、混乱が
少なくなるでしょう。

結局、少なくとも

1 建築基準法
2 住宅金融支援機構の技術基準
3 住宅瑕疵担保履行法の設計施工基準

の全てに適合するように設計しなければなりません。

10年間瑕疵担保するのは「構造耐力上主要な部分、および雨水の侵入を
防止する部分が対象」になります。

他の仕上げ、電気、設備など、それ以外は保険の対象外です。

全ての瑕疵が保障されるバラ色の保険ではないことを知っておきましょう。



■ 私は、かつて数十棟の住宅を設計監理していますが、屋根カラー鋼鈑
の塗装など、適切なメンテナンスはしていただきますが、いままで最長
30年の全棟で、構造耐力上主要な部分および雨水の侵入を防止する部分
に関して、一度も問題が発生したことはありません。

瑕疵担保保障期間が10年と言うのは、短いですね。

10年なんて、すぐ過ぎてしまいますよ。

10年後から30年後に解体するまでの20年間、50年後なら40年間に、構造
耐力上主要な部分、および雨水の侵入を防止する部分に問題が発生すれ
ば、全て自分の負担で修理しなければなりません。

こう考えると、10年の保障期間がいかに短いかということが分かります。

しかし、10年以上保障するのも、現実的にはできないでしょう。

では、その20年〜40年間をどう解決しますか?



■ それには、「10年保障します。」と言われるても、安心しないことです。

10年では足りないと思うことです。

最初の10年間よりも、30年後に問題が発生する確率は数倍でしょう。

そして、30年後には確実に問題が発生すると思うのが妥当でしょう。

今年、私が設計監理した25、30年前の家、2軒のリフォームがありました。

間取りの変更が一切なく、屋根の塗装、キッチンセット、ユニットバス、
洋風便器、洗面化粧台などと部分的な内装の張替えで済みました。

「これで、これから死ぬまでの30年、住むつもりだ。」
と、建主さんが話をされていました。



■ 私は、50年以上、その家が建っている間、適切なメンテナンスをして
くれれば、問題が発生しないよう設計し、監理してきました。

こんなことは当然のことです。

しっかり建てた家に、問題が発生すると思いますか?

人は病気になることがありますが、家もそうだと思いますか?

家はそうではないのです。

しっかり設計し、監理してしっかり建ててしまえば、家は絶対に問題が
発生しないのです。

本当に、家はそういうものなのです。

なぜ、問題が発生するのか?

問題が発生するように建てたからです。

しっかり建てれば、問題が発生することはありません。

 

■ 10月1日からスタートする住宅瑕疵担保履行保険制度は良い制度ですが、
それに頼ってもあまり意味がない気がしてきませんか?

この保険制度は強制加入ですが、無いものとして考え、30年後、50年後を
視野に入れた、今まで通りの家づくりをした方が良いのではないですか?

このように考えると、この履行保険に惑わされることもなくなります。


私は、この10年保険制度と無関係に、50年以上、かつご自分で解体する
まで、問題が発生しない家を建てるべく、業務していくでしょう。

だからと言って、200年住宅を目指すつもりもありません。

ごくごく普通に、今まで通りに設計し、監理し、適切にメンテナンスして
いけば、100年経過しても大丈夫な家になると思っています。



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