Lesson 34 まずマンガ家さんに敬意を持とう!
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『復活! これが"マンガ流"脚本・シナリオの書き方だ!』
Lesson 34 マンガ家さんに敬意を持とう。
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こくぼしんじです。
前回、書いても無駄なジャンルがある! という話をしましたが、
その最後に前振りしましたよね。
『他の漫画原作の入門書には、いちばん大事なことが書いてねえよ!』
まあ、そんなことを。
その『いちばん大事なこと』というのが、上のタイトルです。
マンガ原作だったら、
あなたの作品をわざわざ絵にしてくれる、または雑誌に掲載してくれる
マンガ家さんや編集者さんを心の底から尊敬なり信頼しなきゃいけないし、
これがテレビや映画のシナリオライターだったら、
同じくあなたのシナリオを映像作品にまで仕上げてくれる
監督さんやプロデューサーさん、現場スタッフの皆さん、
そして役者さんたちに敬意と献身の気持ちを持たなきゃいけない。
私に言わせてもらえば、この一番大事なことが書いてない
シナリオ(マンガ原作)入門書なんて‥‥
クソですよ。
あるいは排泄物、またの呼び名をウンコ!!
もっとキレイに言えば『紙のムダ』といいますか‥‥
というワケで今回も行きましょう。
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前回書いた『書いても無駄なジャンルがある!』という内容。
アレって実は、
マンガ家さんの『立場』ってモンをある程度思いやっていたら、
当たり前中の当たり前のことでしかないんですよ。
マンガ家さんの立場‥‥
つまりマンガ家さんが、
プロとして連載を持つぐらいまでの実力を得るのに
どれだけの労力や情熱を傾けているか‥‥ってことなんですが。
特に近年のマンガの作画クオリティは、キチガイじみてますよね。
まずリアルさ、緻密さ、スタイリッシュさでいったら
『デスノート』の小畑健さんや『エアギア』の大暮維人さんは化け物です。
また、とにかく生き生きした勢いのある絵柄ということだったら、
鳥山明さんがレベルをガーンと一気に上げたあと、
『NARUTO』の岸本先生とか、『るろうに剣心』の和月先生は、
追いつくどころかさらに上へ押し上げていますよね。
あの画力をどうやって身につけたかを、
まず冷静に考えましょう。
言うまでもなく、
彼らは小さい子供の頃から絵ばっかり描いていたワケです。
ノートや机など、至るところに落書きの嵐だったワケです。
怒られても絵を描くことだけは辞めなかっただろうし、
勉強しろといわれても、かなりシカト状態だったと思うんです。
ある意味、
東大目指して受験勉強をガキの頃から頑張ってきた連中より
机やノートに向かってる時間が長い人たち‥‥なワケです。
そこにですよ。
文章習って半年か1年の『原作者』がひょこひょこ現れて、
『おいお前、オレのシナリオを絵にしやがれ!』
『当然、マンガ家と原作者の立場は対等だからな。ギャラも半分こだ!』
あなたがもし、努力して夢を叶えたマンガ家さんだったら、
そんな『原作者』なんて連中、アホらしくて相手にすらしたくない‥‥
それこそ、来るな! 寄るな! だと思いませんか?
少なくとも、私がもしマンガ家だったら、
そんなナメた連中には殺虫剤を撒きます。
あるいはサンポールとムトウハップを混ぜ合わせて作った
いま最もトレンディ(死語)な気体を、モーレツ噴射して追い払いますよ。
そんなクズみたいな連中は(笑)
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少し話を戻しますけど、上で立ち読みしたっていうマンガ原作の入門書。
読んでみてとにかく呆れたのは。
もう、勘違いの原作者志望の連中がね、
いかにテメーの下らない脳内妄想を
マンガ家さんに描かせてちゃっかり自己実現しようか、
そしてまた、ちゃっかり金にして儲けようかという、
手前勝手な下卑た視点でしか書いてなかった‥‥ってことなんです。
この入門書のタイトルや作者名をさすがに書けませんけど、
こちとら読んでて吐き気がしてきましたからね。
『うわー、こんなの書いてる連中と一緒になりたくねー』って。
たとえ、このメルマガの読者が全員怒って購読解除しても、
こーいう連中と一緒にだけはなりたくねーって。
もう一度、詳しく言いましょう。
例えばファンタジーやSFを原作者志望の人がシナリオ形式で書いて、
そんなモノをマンガ編集部に持ち込んでもなぜ無駄なのか。
想像してみてください。
あなたの労力といったら、シナリオの他には
主人公はじめ数人のキャラと設定をちゃらっと書くぐらい。
でもマンガ家さんは、いかにシナリオがあったとしても
それを絵にするためにはまず絵姿を細かく決めなきゃいけない。
SFでメカが登場するなら、メカデザインもしなきゃいけない。
当然、シナリオをマンガにするワケですから、
ページ数のことも考えつつネームも切る。
ペン入れの前だけで、これだけありますからね。やることが。
で、また原作(シナリオ)だったら、
単行本1冊分に相当する原稿用紙100枚分ぐらいの原稿だって、
プロットさえ整ってりゃ、2晩も徹夜すると書けるんです。
だけどマンガはそうもいきません。
締め切り前の徹夜の勢いぐらいで何ページも描けるモンじゃない。
単行本1冊分も描こうと思ったら作業だけで数ヶ月かかります。
しかも、間に合わないからといってアシスタントさんを雇ったら、
彼らにもギャラを払う必要が出てきますから。
作業量的に、また経済的に、
どっちが大変かなんて、もう説明するまでもないですよね。
マンガ家さんは原作者の100倍大変だと思います。
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それでいて、シナリオだけでマンガ家さんと同じように儲けよう、
マンガ家さんに自分の書いた通りやってくれるよう注文しよう、
あるいはマンガ家さん並みに有名になってファンに崇め奉られようなんて‥‥
虫のいいことこの上ないですよ。
『マンガ原作者には専門知識が必要』というのは。
要するに、
子供の頃から絵で努力してきたマンガ家さんと肩を並べるだけの努力を
せめて何か他の分野で、同じようにやってきた人『だけ』来てくれ!!
そんな、いってみれば、
マンガ家および編集者サイドからの『悲鳴』のようなモンなんです。
だからこそ原作者やシナリオライターは
専門知識に基づいた深みのあるシナリオを書くのが当たり前だし、
なおかつマンガ家さんを常に尊敬し、
最終的にマンガ家さんが選んだ表現も尊重しなくちゃいけない。
『私のシナリオを形にして下さって、本当にありがとうございます!』
この気持ちが第1の基本です。
この辺りの基本的な心構えができてはじめて、
マンガ家さんに気持ちよく描いてもらうためのセリフやト書きなり、
その過程で編集者さんを唸らせるだけの専門知識のぶち込み方なり、
より深いテクニックの話ができるようになるんです。
【編集後記】
本メルマガのネタって
実はまだ50本ぐらいキープしてあるんですが‥‥
一方的に書くのもそろそろ飽きたので(飽きるの早いとか言わないでw)、
今後は読者のあなたから
ご意見、ご質問などもいただきたいなと思ってます。
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バックナンバーをこちらから入手する際の「ついで」で構いませんので
何かご質問も添えていただけるととても嬉しいです。
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