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理数科目の鍛錬は、脳を活性化させ、他教科の成績向上、さらにその後の子どもの価値観や人生にも影響を与えます。そのために家庭でできること、学校や塾との関わり方などについて、経験豊富な現役塾講師である、女流理系教育コンサルタントがお送りします。

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2008/05/29

理数系の力が子どもを伸ばす_第4号

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        理数系の力が子どもを伸ばす 

                                      〜学力低下不安解消術〜

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こんにちは。理系教育コンサルタントの原さちこです。

目次
■【前回のテーマ】理科の実験を理解する 補足
■【今回のテーマ】教え込むということ

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■【前回のテーマ】理科の実験を理解する 補足

前回の理科の実験について、一つ補足があります。


実際に実験を行ったとき、レポートのようなものをノートにまとめると書きました。

1.実験の目的
2.事前にわかっている原理・原則
(物理・化学実験などは特に、こういう数値になるはずという予想を導くのに重要)
3.実験手順とその注意点
4.実験結果
(表や図、絵などにまとめて、見やすいようにする)
5.結果の考察
(2で予想した数値とのずれはないか、実験結果からわかったことは何か)

ここに、もう一つ付け加えます。

6.感想
(結果を受けてどのように感じたか、新たな発見や疑問を書き留める)

私が大学生のときに、水の表面張力を測定する実験を行いました。
ばねはかりにつるしたおもりを水中に入れ、少しずつ持ち上げていきます。
水面とおもりが離れる瞬間のばねはかりの値を測り、おもりの重さを引きます。
すると、どれだけ表面張力によっておもりが引き付けられていたかがわかります。

単純な実験でしたが、私はその値の大きさに感動したものです。
表面張力というのは、想像するよりはるかに大きい力を持っていたのです。

そのように、実験を通じて感動したこと。
想像と違っていたこと。
またそこから、こうしたらどうなるのだろうか、などの新たな疑問。

それらを書き留めることで、探究心が育まれます。

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【今回のテーマ】教え込むということ

どうでも良い事ばかり覚えていて、肝心な勉強は…。
うちの子は、そういうことだけには興味があって…。


こんな言葉を発した記憶はございませんか。


大人は、大人の価値観で物事を判断して、決め付けてしまいます。
これを子どもにも当てはめるのは無理がありますよ。
ここで再認識して、子どもに接する力を見直してみてくださいね。


子どもは小さな出来事や、大人にとってどうでも良い事には敏感なものです。
特に知っておいていただきたいことは、子どもが覚えていることは、
興味があるとかないとか、そんなことは関係ないということです。

子ども自身がへぇ〜と感心したことを覚えていることがあったなら、
ラッキーだというぐらいの大きい気持ちを持ってください。
普通は何とも感じなくても、どうでも良い事だけを覚えるものなのですから。


「今日は学校で算数はどの問題をやったの?」と聞くと、
自信を持って、「(1)と(2)と(8)!」と答えることができます。
しかし、「じゃあ、どうやって解いたの?」と聞くと、
自信をなくし、「えーっと、こんな感じだったかなぁ…」というレベル。

教え込まれるということには自然と拒否反応が出てしまうのです。
脳のふたが閉じてしまうのです。


勉強に限らず、教育上、伝えておかなければいけないことは日々ありますよね。
そのような、教え込みたい場合、子どもに接する方法が3つあります。

1.雑談の中で語りかけるように話す。
2.興味があることに対しては、知っている知識を与えたり、
 逆に、どういうことなのかなぁと質問してみて、さらに興味を誘う。
3.教えたことを説明させる。


1の方法は、子どもが構えずに話を聞いてくれるので、
率直な反論や考えを引き出すことにも有効です。

「今日の塾の勉強はどうだったの?ちゃんとできたの!?」という言い方をすると、
「うるさいなぁ。ちゃんとやってるよ!」で終わりです。

しかし「今日塾で何があったの〜?」とやわらかく聞くだけで、
「こういうことを先生が言ってたよ。算数はわからなかったー。」などと、
正直な意見を聞くことができたりするのです。

だからと言って、「え!算数わからなかったの!しっかりしなさい!」と、
急に態度を変えると逆効果ですよ。


2の方法は、子どもは気づいていないようだけど、
もしかしたら興味があるのかもという場合、
それとなく、「それはね、こういうことなんだよー。」と知識を与えてあげるのです。

そして逆に、「じゃあこれはどうなってるのかなぁ?」と疑問も与えます。
すると子どもも、一生懸命考えますし、もっと発展すれば自ら調べることもします。

興味を引き出すというよりは、何でもいいので、知識を増やすことが目的です。


3の方法は、よくご家庭で用いられる方法かもしれません。
「今お母さんが言ったことをもう一度言ってみなさい!」なんて言ったりしますよね。
でも、言い方には気をつけましょう。

はじめに書きましたように、教え込まれることは形式的なものであって、
子どもが構えてしまえば、拒否反応を起こしてしまいます。

国語の文章問題に関しても、「何で主人公がそのように考えたのか」という問いに、
「どうしてそう考えられるか教えてー。」と言うと、
子どもは一生懸命、「ここでこう言って、こういう行動をしたから。」と答えます。

その説明できる力を利用して、理解したことを復唱させることが学習には有効です。


「教える」ということは一筋縄にはいきません。
それは親だろうが教師だろうが関係ありません。
子どもは十人十色。それだけ教え方はさまざまです。

しかし、上に書いたように3つの方法を上手く活用することで、
子どもはさまざまなことを学び、逆に伝えることができるようになります。

子どもに対する接し方を、少しだけ、客観視してみてください。
子どもの態度も変わってきますよ。

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ご意見・ご感想・ご相談をお待ちしております。
原さちこまでよろしくお願いします:sachiko.hara@gmail.com
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『理数系の力が子どもを伸ばす〜学力低下不安解消術〜』
発行:理数系教育コミュニティ
発行者:女流理系教育コンサルタント 原さちこ
お問い合わせ・ご相談:sachiko.hara@gmail.com
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