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理数科目の鍛錬は、脳を活性化させ、他教科の成績向上、さらにその後の子どもの価値観や人生にも影響を与えます。そのために家庭でできること、学校や塾との関わり方などについて、経験豊富な現役塾講師である、女流理系教育コンサルタントがお送りします。

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2008/05/09

理数系の力が子どもを伸ばす_第1号

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        理数系の力が子どもを伸ばす 

                                      〜学力低下不安解消術〜

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はじめまして。理系教育コンサルタントの原さちこです。

子どもの学力の不振や低下に不安を抱えている保護者の方へのアドバイスをお送りしていきます。

目次
■ このメルマガのコンセプト
■【今回のテーマ】朝食の時間

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■ このメルマガのコンセプト

算数・数学や理科という教科を習得する目的は、
『計算・理論・実験』といったツールを用いて、
数の原理や法則、数学的考察力や自然現象を理解することにあります。

では、何のためにこれらを学習するのでしょうか。
社会に出たときに困るからでしょうか。
国が定めた義務教育だから仕方ないと言う方もいらっしゃるかもしれませんね。


大型ポータルサイトgooが2008年3月に調査したアンケートで興味深い結果が出ています。

『新卒で入社した時、会社に違和感があったこと』
1位 保険などの勧誘がある
2位 高校・大学で習った知識が必要ない
3位 入社前に描いていた業務内容と違う

10位 電話が多い

16位 入社早々仕事をまかされてしまう

最も注目すべき項目は、もうお分かりですよね。
そう、2位です。
専門職でない限り、高校で勉強した内容、大学で身につけた専門知識は、社会に出たらほとんど役に立たないのです。

そこで、3位と16位を見てください。
私も経験がありますが、新卒社員は入社前に、
「最初の数ヶ月はしっかり研修があって、社会の仕組みからマナーなどを学び、少しずつ実務を任されていく」ということを期待しています。
その期待は入社1週間も経たないうちに裏切られます。
会社は人手不足と不景気の中、研修に時間を割くことができないため、即戦力となる人材を採用します。
入社後たった数時間だけの研修が終わると、すでに用意されている自席に座ることになるのです。

学問の代わりに必要となることは、10位にあるように、電話応対などのコミュニケーション能力や仕事を早く覚えることなのです。
アルバイトをしていた経験などが生かされたとは思えるかもしれませんが、大学まで積み上げてきた学問の知識が役に立つとは思えません。

ここまで読んでいただくと、結局、中学・高校での勉強は受験のため、大学での勉強は学歴のためにしか必要ないという結論に達してしまいます。


しかし、ここに重要なことが隠れています。

例えば、コミュニケーション能力は会社に入ってから身につけるのでしょうか。
様々な場面での交渉ができるようになるためには、社会に出てからそれなりの経験を積まなければなりません。
しかし、その土台は子どもの頃からすでに身につけているのです。

それが実は、理数系の『理論』の部分なのです。

誰でも話をするときには、筋道を立てて話すように日々訓練しています。
小学生の頃から、作文を書き、時系列に話ができるようになります。
また、なぜそうなるかということを考えて、理由などを付け加えた自分の意見を言えるようにもなります。

数学を学習することで、仮定から結論の導き方を習得するとと同時に、会話に組み込まれた高度な結論の出し方も学習できるのです。

これはほんの一例の一部分に過ぎません。


理数科目を学習するのは、学習する過程で社会に通用する力を学べるからなのです。
また逆に、生活態度や家庭環境などを改善することによって、理数系の力を伸ばすこともできます。

成績の伸ばし方をただテクニックだけに頼ることなく、理数系の力を伸ばしていく方法、社会に通用する力を伸ばす方法についてお伝えしていきます。
そのために家庭でできること、学校や塾との関わり方についてもお伝えします。

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【今回のテーマ】朝食の時間

朝食を食べない子どもが増えていることが問題視されていますよね。

あなたのお子様はしっかりと朝食を食べていますか。

今、朝食を食べずに学校へ行く子どもが、半数近くいるとか。
私が教えている子どもの大半は、朝食を食べないと言います。


では、なぜ朝食を食べないことが問題なのでしょうか。
朝食を摂ることがなぜそんなに重要なのでしょうか。

「そんなこと、もう知っています」と声が聞こえてきそうですね。
今一度、確認しておきましょう。


朝、体は起きていても、脳はなかなか動き始めません。
そこで、糖分を取ることによって、脳が目覚めます。
脳が働くことで、体もよく動き、物事に集中できるようになります。
朝食を食べる前と食べた後では、顔つきが全く違ってきます。

また、胃腸を働かせることで、朝の排便があります。
お子様が小さい頃は、便のようすを見る機会がありますよね。
やわらかいか硬いかなどで、体調管理をしていませんでしたか。
小学生にもなるとそうはいかないかもしれませんが、排便があることが健康であることの目印になります。
また、お子様本人にとっても、排便をすることで、お腹が落ち着き、一日を集中して過ごすことができるのです。

朝食をしっかり摂るということは、一日の集中力を保つことなのです。
勉強への集中力だけではなく、体育などの運動にも必要なことです。


朝食の内容に不安を抱えていらっしゃる方も多いですよね。
いろいろな栄養素を摂れるようにしたいのだけれど…大変ですよね。

朝の忙しい時間ですから、朝食はパンと牛乳だけというご家庭が多いと思います。
しかし、パンだけでは不十分なので、目玉焼きとウィンナーだけでもつけましょう。
理想はパンよりもご飯です。
脳に働きかける糖の質が、ご飯のほうがよいとされています。
ご飯・味噌汁・納豆、これだけでも、朝食としては十分なのです。


そもそも、なぜ子どもは朝食を食べないのでしょうか。
その原因と対策について考えてみましょう。

朝食を食べない原因は3つ考えられます。
1.朝起きるのが遅く、朝食を食べる時間がない
2.朝食を用意しても、子どもがいらないと言う
3.家庭に朝食を食べる習慣がない


1つ目は、早い話が朝寝坊です。
これは生活習慣を改善すれば、食べる可能性はあります。

朝寝坊の原因は、単に睡眠時間が足りないことと、睡眠の質が悪いことにあります。
寝る直前までゲームをしたり、テレビを見たり、勉強することもよくありません。
脳を活性化させてしまい、脳がなかなか寝ようとしないため、たとえ早く布団に入っても、浅い眠りになってしまうのです。


2つ目は、食欲がないので、子どもはいらないと言うのです。

原因の一つは、夕食や夜食の時間が遅いことです。
大人でも夜に飲み食いすれば、胃がもたれて朝食はいらないと思うはずです。
朝になっても、お腹が空いているという感覚にはならないのです。

睡眠前の食事は、睡眠の質にも悪影響を及ぼします。
胃腸が休むことなく、働いてしまうからです。
胃腸不良と睡眠不足による食欲減退から、朝に食べ物を口にしようとは思わないのです。


3つ目は、子どもの問題ではなく、両親の生活習慣に問題があります。
今の親の世代は、朝食はいらないと言って学校へ行くことが当たり前になり、
昼食は早弁、夕食ですら外でファーストフードを食べるという、
食べたいときに食べる食生活を送ってきました。
そんな生活を、子どもができてまですることに問題があるのです。
親が不健康な生活を送っていて、どうして子どもが健康に育つのでしょうか。


これらの問題を解決する方法は、簡単に言えば、生活を変えるということです。

そんなに簡単に生活習慣を変えることができないと思いますが、まぁ読んでみてください。

まず、朝寝坊は夜更かしすることをやめること。
夜遅くまで勉強することに、何のメリットもありません。
この時間は、テレビやゲームもせず、お風呂から出たらすぐに布団に入るようにし、本を読むようにさせることが効果的です。
このとき、難しい本ではいけません。
悩まずに読める本、好きな本にすると、脳は静まってきます。

そして、夕食や夜食は夜8時までに終わらせることが理想です。
寝る時間が夜11時ごろなのであれば、もう少し早くてもいいくらいです。


そして、何よりもオススメなのがこの方法です。

早起きができるのであれば、朝に勉強をするのが効果的です。
疲れが取れた状態で学習することができ、その日の最初の勉強になるからです。
ただ、朝から時間のかかる文章問題をすると、不完全燃焼になり、一日悶々とすることになりますので、
簡単な計算問題にするなど、少しウォーミングアップになるものを選ぶとよいでしょう。
目安は30分ほどでできる内容にしましょう。

小さいお子様なら、朝食前にお手伝いをさせるのも、食欲になります。
お風呂洗いをさせるなど、体を動かせるようにすればよいのです。

頭や体が動くと、食欲も出てきます。


朝食を食べない子どもの共通点は何か探ってみました。

私の塾では学力別クラス分けを実施しています。
実は、その下位クラスの大半が朝食を食べていないということがわかりました。
各個人を見てみると、授業中にノートを取るのが遅い子は決まって朝食抜きです。
手も脳も動かすことができず、難しい文章問題なんてできるはずがありません。
そういう子どもは特に、手も動かさずに、頭だけで考えようとします。

上位クラスの子はほとんど朝食を食べてきます。
賢い子どもが、賢そうな顔をしているのは、育ちがいいとかそういう問題ではないのです。

家庭での時間の過ごし方を少しだけ見直してみてください。

部分的に少し変えるだけで、お子様の顔つきは違ってきますよ。

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ご意見・ご感想・ご相談をお待ちしております。
原さちこまでよろしくお願いします:sachiko.hara@gmail.com
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『理数系の力が子どもを伸ばす〜学力低下不安解消術〜』
発行:理系教育アカデミー
発行者:女流理系教育コンサルタント 原さちこ
お問い合わせ・ご相談:sachiko.hara@gmail.com
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