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2008/05/29

【「特許出願」を考える】 〜ストーリーを考える方法(2)〜 vol.005

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◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.005━2008.05.29━
 「特許出願」を考える 〜役立つ特許出願のヒントをわかりやすく 46部
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 どのように考えて、何をしたら良いのかについて
 参考になる情報を記事にしています。

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 ■具体的な形状を考える
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 転がらない形状は、「回転の位置によって、重心の距離が変わる」
 というのは、すこし意味が分かりにくいですね。

 言いたかったのは、
 「鉛筆が面で接しながら回転するときに、重心と、面との間の距離が変わる」
 ということです。


 このような形状は、どんな形状があるでしょうか。

 重心からの距離が、外周の場所によって違う形状ということですから、
 円形以外のほとんどの形状が該当することになります。

 □、△などの多角形、

 半円、楕円、など色々ありますね。


 これだけでしょうか。





 実は、これ以外にもあります。




 円形でも該当する場合があるんです。

 円形でも重心が中心からずれていれば転がりにくいですね。

 例えば、鉛筆で使われる木材の部分を、密度の違うものを貼り合わせれば
 重心がずれて、転がりにくくなります。
 
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 ■従来技術の確認とストーリーの変更
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 次に、このような形状が、従来技術に無いのかを確認します。
 もちろん、正六角形以外の転がらない形状も確認しなければいけません。


 もし、従来技術が見つかったなら、ストーリーを変える必要があります。
 そのままのストーリーでは、特許は認められません。


 ストーリーを変える方法としてよくあるのが、問題点を組み合わせる方法です。

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 ■問題点を組み合わせてストーリーを変更する
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 今回の事例では、

 「従来は断面形状が円形であった」
 「しかし、転がるという問題点があった」
 「そこで、転がらない断面形状にして転がる問題点を解決した」
 「形状は、具体的には正六角形である」

 という過程で発明が完成しています。


 ここで、「楕円」の鉛筆が既に実施され、従来技術であるとします。

 そうすると、ストーリーの最初は、
 「従来は断面形状が円形や楕円形であった」
 となります。

 従来技術に『楕円形』があるので、『転がるという問題点』だけでは、
 ストーリーはつながりません。


 そこで、『楕円形』よりも『正六角形』が優れている点を、
 『楕円形』の問題点としてストーリーに加えます。

 例えば、楕円形では、断面の縦と横の長さが違いが大きく、
 『鉛筆削りで均等に削りにくい』という問題点があったとします。
 (実際には間違いかもしれませんが、仮の話として)

 そうすると、ストーリーは
 「従来は断面形状が円形や楕円形であった」
 「しかし、円形では転がるという問題点があった」
 「また、楕円形では鉛筆削りで均等に削りにくいという問題点があった」
 「そこで、転がらず、均等に削りやすい鉛筆を開発した」
 「形状は、具体的には正六角形である」

 となります。


 他の問題点でも良いのですが、楕円形にある問題点で、正六角形には無い問題点を
 選ぶ必要があります。
 
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 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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 発行者:弁理士 上中健司
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