2009/09/16
【書店塾便り】356:男性作家と女性作家
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 【書店塾便り】vol.356 2009.09.16 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ おはようございます、【書店塾】です。 今日のテーマは、『男性作家と女性作家』です。 ------------------------------------------------------------------------ 私が書店に入社した昭和55年頃はまだ単行本が売れていましたので、文芸書の棚は 結構沢山取っていました。分類としては、時代小説、戦記、推理・SF、純文学、 大衆文学、女性作家、海外文学、時事、ルポルタージュ、ノンフィクション、エッセイ、 随筆、、、とまあこんな感じだったと思います。 当時の大衆文学は男性作家で、女性作家は別に2本分の棚を取っていました。 当時はまだ女性作家の数は今ほどは多くはなかったように思います。その後、文芸書 というか単行本が段々と売れなくなり、純文学の棚が無くなり、大衆文学は男性作家 となり、いわゆる文芸物は男性作家、女性作家となりました。そして最近ではとうとう 文芸という棚になって、男性作家も女性作家も一緒くた、著者のアイウエオ順で陳列と いうことになってしまいました。 男性作家と女性作家の棚を分けていた頃に困ったのは、この作家は男性だろうか女性 だろうかと迷ったことです。時々お客様から指摘されて恥ずかしい思いをしましたが、 文芸担当者は作家の代表作や他にどんな作品があるのかを勉強したものです。 男女が紛らわしい作家としては、北村薫、高村薫、栗本薫。ちょっと古いところでは 庄司薫、もっと古いところで小山内薫。超新しいところでしのざき薫とか橘かおる、、、 中島らもさんなんかも最初はどちらか分かりませんでした。 本の奥付とか裏表紙に著者紹介とか写真があればすぐに分かるのですが、そうでない 方が多く、苦労して調べたものです。今のようにインターネットで検索してウィキ ペディアで調べるなどという手段は無いわけですから、出版年鑑とか日本書籍総目録 などを調べました。でも、今のように手段が安直になると却って調べようともしない 書店人が多いように感じています。手段の安直化は質の低下を招くのではないかと 思うのです。 書店人の基本として、扱っている書籍の作家を知ること、出版社を知ること、雑誌の 発売日を覚えることなどは基本中の基本ではないかと思うのです。社員教育が大事と 言う割には、こういう基本を教えることが少ないのではないでしょうか。朝礼で毎日、 作家名の読み方とか代表作などをクイズ形式で出題するだけでも、楽しみながら商品 知識が増えると思うのです。 ------------------------------------------------------------------------ 【書店塾便り】 発行者:【書店塾】塾長 【書店塾】書店人のための応援サイト http://syotenjuku.okoshi-yasu.com/ 【本の一言】(書店塾ノオト)書店人のための実務と朝礼のヒント http://syotenjukuword.blog.shinobi.jp/ -------------------------------------------------------



