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2009/09/04

【書店塾便り】354:正味のはなし その1

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【書店塾便り】vol.354 2009.09.04

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おはようございます、【書店塾】です。
今日のテーマは、『正味のはなし その1』です。

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以前に正味とは仕入れ原価の事だという話をしました。この正味には2つあって、取次が版元から
仕入れる際の正味と書店が取次から仕入れる正味は違います。でもそれは、問屋がメーカーから
仕入れる値段と小売店が問屋から仕入れる値段が違うのと同じ事です。

取次が版元から仕入れる正味は67~72掛(%)、書店が取次から仕入れる正味は77~81%(掛)
くらいだと言われています。この差額が取次口銭と言われるもので8%と言われてきましたが、
書店の取引額によっても正味は変りますので、あくまでも目安の話で実体はよく分かりません。

これが取次の粗利だとしたら、これだけの粗利であれだけの巨大な物流を支えることができる
のでしょうか。書店からの返品に利益は発生しませんから、取次の利益は書店に送ってなんぼ
でしょう。恐らくは、仕入れの手数料とかバックマージンとか新刊の支払いサイトの期間など、
外部からは分からない利益構造があると思われます。

さて、正味の決め方は版元によって違い、「版元別一本正味」とか「定価別段階正味」など、
版元の数だけ決め方があると言われるほど複雑です。例えば、○○出版社は一般書は79掛で
文庫は77.5掛。△△出版は、一般書は定価別正味で文庫は77.5掛。□□社は、一般書は78掛で
文庫は77.5掛、、、という具合です。

定価別段階正味と言うのは、例えば定価が515円以下なら76.5掛、516~802円なら77掛、
803~1750円なら78掛、1751~4325円なら79掛、4326円以上は81掛、という具合です。
文庫に関してはどこの版元も77.5掛のようです。高額品ほど正味高になるのは不思議ですね。
普通は逆だと思うのですが。まあ、買切版元ほど高正味という世間一般とは逆の世界ですから。

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【書店塾便り】
  発行者:【書店塾】塾長

  【書店塾】書店人のための応援サイト
       http://syotenjuku.okoshi-yasu.com/
  【本の一言】(書店塾ノオト)書店人のための実務と朝礼のヒント
       http://syotenjukuword.blog.shinobi.jp/

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