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2009/07/27

【書店塾便り】351:『尾道坂道書店事件簿』を読む

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【書店塾便り】vol.351 2009.07.28

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おはようございます、【書店塾】です。
今日のテーマは、『『尾道坂道書店事件簿』を読む』です。

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『尾道坂道書店事件簿』(児玉憲宗著 本の雑誌社)を読みました。この本は「本屋のほんね」さんのブログで
見かけて、イハラ・ハートショップのe-honで取り寄せたものです。著者は尾道の啓文社本部に勤務されている
現役の書店員で、「WEB本の雑誌」の連載堂書店に今も連載中のコラムをまとめたものです。

本書は4つの章で構成されています。
1.坂道編
2.闘病編
3.尾道編
4.書店事件簿編

「本が好き、本を売るのはもっと好き」という言葉には、大いに共感を覚えました。まったくその通りなのです。
多くの書店人の思いを代弁してくれているかのようです。本書を読んでいるとかつて勤務していた書店チェーン
での日々を思い出します。以前は確かにこんな感じだったのです。

本に対する熱い思いと熱気を今も持ち続けている書店があることに深い感銘を覚えます。都会の大型書店チェーン
の話よりも、こういう地方のチェーン店の話の方が身近に感じられて大変面白く読みました。

業界では「尾道の啓文社」と言われていますが、実際には尾道市よりも福山市の方が圧倒的に店舗数が多いよう
です。有名なチェーン店だけに、名前だけは知っていたのですが、実際には見たことはありませんでした。よう
やく今年になって数店舗に入る機会を得ました。

実は福山市に出店したいと思って、今年になって既に10回以上も福山市を訪ねています。車を走らせていると、
市内のあちこちで店舗を見かけますので、ついつい入ってしまいました。いまだに同業他社よりも、書店に入っ
てしまうことが多いのです。

先日偶然ですが、早朝のNHKのテレビで著者の日常勤務が放映されているのを見ました。著者は重い病気で
車椅子生活を余儀なくされていますが、それでも現役の書店人として勤務し続けています。障害は不便では
あっても不幸ではないのですと言う、ご本人の努力が一番ですが、同僚や会社の支援があればこそということ
でしょう。

「奇跡のピアニスト」辻井伸行さんの母の手記『「全盲のピアニスト」と呼ばないで』(「文藝春秋」2009年
8月号)を読みましたが、それと似たものを感じます。車椅子なのにスゴイではなく、まず書店人として一流
だからこそ会社が必要とし、車椅子になっても普通以上に書店の仕事をしていけるのでしょう。

本が好きで、本を売るのはもっと好きな書店人にお勧めします。
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【書店塾便り】
  発行者:【書店塾】塾長

  【書店塾】書店人のための応援サイト
       http://syotenjuku.okoshi-yasu.com/
  【本の一言】書店人のための実務と朝礼のヒント
       http://syotenjukuword.blog.shinobi.jp/

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