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2009/05/26

【書店塾便り】341:「本やタウン」と店売商品

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【書店塾便り】vol.341 2009.05.26

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おはようございます、【書店塾】です。
今日のテーマは、『「本やタウン」と店売商品』です。

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「本やタウン」とか「e-hon」など、取次が運営しているオンライン書店があります。
顧客がホームページで検索・発注して、指定書店で受け取る形式のものです。導入
当初の売上は大体月に10万〜30万くらいだったのですが、いくつかのFC店舗で100
万とか200万の売上が上がりました。地方でこんなにもインターネットを利用する
お客がいるのかと驚いたものです。

しかしよく調べてみると、実際には顧客ではなく店が店売商品を発注していたので
す。ベストセラー商品や文庫やコミックの新刊など、入手困難な商品を客注として
発注していたのです。客注ですから入荷はしますが、当然正味高になります。情報
処理料や手数料が掛かるからです。顧客がネットで発注して書店で受け取るという
本来の使い方ではありませんでした。

商品が無ければ売上も上がらないし、集客もできない。新聞広告に載った新刊が無
ければお客が離れていってしまう。高正味は分かっているが、それでも集客ができ
て他の商品の売上に繋がるなら良いではないか。本部が商品を回してくれるなら、
こんな真似はしたくないのだが、と。その言い分には一理ありました。当時はFC
本部が売れ行き良好品を満足に供給できていなかったからです。

その後、FC店のPOSレジを直営店のPOSシステムに接続することにより、商
品部が商品を手配する態勢に変りました。その結果、ほぼ満足できる量の売れ行き
良好書をFC店にも供給できるようになり、オンライン書店での店売商品の発注は
激減しました。

かつて新刊の写真集を入手するために、架空の客注伝票を沢山切っていたことを思
い出します。100冊注文しても減数されて1冊になる。だから、いっぺんに100冊発
注するのでなく、10冊を10回繰り返せば、10冊は入るだろうなどとやっていたもの
です。版元は書店の注文数を山かけだと思っているし、書店はどうせ減数されるの
だから多めに発注するという悪循環でした。この点はPOSレジの普及で、POS
データに基づいて売れる店には売れるだけ供給するという具合に改善されてきてい
るようです。

あるいは、値引きをして利幅が小さくなっても、本来ならば無かった売上が上がる
と思えば良いではないか、そういう議論もあります。ベストセラー商品は配給品で
利益は出ない。だが、それによって集客をして他の商品の売上に繋げられれば良い。
これなどはスーパーなどの特売品の考え方です。そう言えば、先ほどのFC店はい
ずれも母体がスーパーでした。

いずれにせよ、この問題の根底には、委託販売制度による異常な高返品率あるので
はないかと思います。かつて優れた業界システムであった委託制度と再販制度は、
今や制度疲労を起しているのかも知れません。

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【書店塾便り】
  発行者:【書店塾】塾長

  【書店塾】書店人のための応援サイト
       http://syotenjuku.web.fc2.com/
  【本の一言】書店人のための実務と朝礼のヒント
       http://syotenjukuword.blog.shinobi.jp/

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