2009/04/22
【書店塾便り】334:請求の立たない商品
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 【書店塾便り】vol.334 2009.04.22 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ おはようございます、【書店塾】です。 今日のテーマは、『請求の立たない商品』です。 ------------------------------------------------------------------------- 時折、聞いたこともない版元や団体から、無料で良いから本や雑誌を置いてくれま せんかという依頼があります。定価はついていて販売は出来るが、請求はしないの で売れたら全部書店の利益になりますよという類です。 一見、書店にとって有利なように思えるのですが、これはよくよく考えた方良いで しょう。健康書や民間療法の本は、後に薬事法で逮捕されたというニュースが流れ たりします。そもそも売れません。1ヶ月も2ヶ月も平積みしていて1冊も売れない ということはザラにあります。 または、求人雑誌やアルバイト情報誌、通販の無料カタログ雑誌等を置いて欲しい という依頼もあります。さすがに無料雑誌を棚に差す書店は無いので、100円など というふざけた定価をつけてきたりしますが、そんなものを置くほど書店にはスペ ースは余っていません。せいぜい店頭にラックでも置いて、設置手数料を貰うよう にするべきでしょう。 あるいは、地元の知名人や宗教関係の本で、1〜2ヶ月後に売れ残っていたら全部買 い取るから、100冊単位で置いてくれという依頼もあります。宗教関係の本は、ベス ト10に入れて欲しいが為にやることが多いのです。地元新聞にベスト10を掲載して いるような書店に依頼があります。買い取る替わりに、1週か2週はベスト10に入れ てくれというものです。要するに宣伝です。版元がよく使う手で、東京の有名書店 のベスト10に入りましたと宣伝するのです。宗教団体もよく使います。 基本的に「うまい話には裏がある」「タダより恐いものは無い」なのです。おかし いと思うものはやっぱりどこかおかしいのです。売れればなんでも良いというよう な節操の無い本屋にはなりたくありません。ベスト10には一切の宗教本を掲載しな いという書店もあります。摩擦があったり注文が来なくなったりするでしょうが、 それも一つの見識だと思います。 ------------------------------------------------------------------------- 【書店塾便り】 発行者:【書店塾】塾長 【書店塾】書店人のための応援サイト http://syotenjuku.web.fc2.com/ 【書店塾ノオト】書評&エッセイ http://syotenjukunote.blog.shinobi.jp/ 【本の一言】書店人のための実務と朝礼のヒント http://syotenjukuword.blog.shinobi.jp/ 【伊予路の音】 旅と歴史とお酒の話(番外編) http://gado.blogzine.jp/iyojinote/ -------------------------------------------------------


