2008/06/11
【第10号】《Love Heart Epiode.1》愛は勝つ
メルマガもついに10号を迎えました! これもみなさんのおかげです!! 今後も頑張っていきますのでよろしくお願いします! てことで、記念の今号は・・・、パチンコ小説・・・?w こんなんでいいのか・・・?www 《前回のあらすじ》 日本一パチンコ店の多い街、銀玉町。 この街に、ある日、二つの大手チェーン店が進出してきた。 コスプレグループは店員をメイドとナースに、一方のジャドーグループは、 女子高生とバニーガールの格好で接客をしていた。 そして気がつけば、いつの間にかこの二大チェーン店で顧客を独占し、 昔からの地元店は少しずつ倒産していった・・・ 《Love Heart Episode.1》愛は勝つ 俺の名は木村サクヤ。通称キムサク。 今は銀玉大学の2年生だ。親元を離れて早二年。 銀玉町の安アパートで一人暮らしをしている。 収入は親の仕送りとパチンコ。 この銀玉町は日本で最もパチンコ店が多い街としても有名だ。 従って、この街に住むほとんどの人がパチンコをたしなむ。 そんな街だから、大学にもこの街ならではのサークルが存在する。 それが、「パチンコサークル」だ。 興味本位で入ってみたが、先輩達のスパルタ教育のお陰で、 バイトもせずになんとか暮らしていける。 いや、正確には、暮らしていけるんじゃなく、暮らしていけた・・・。 そう。あのジャドーグループとコスプレグループが銀玉町に進出して来るまでは・・・ ジャドーとコスプレが進出して、数ヶ月が経ったが、それ以降、 全くと言って良いほど勝てなくなった。 というか、実は敗因は分かっている・・・。 あれは、パーラーコスプレメイド店がオープンした初日・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 朝一から並んで店内に入ると、そこにはメイド服を着た店員さんが・・・。 更に、そのメイド服がきわどい・・・。 当然、パチンコどころではなく、視線は常に店員さん・・・ だって、店員さんが少しかがめば短いスカートからは下着がのぞく・・・ 更に正面からは大きい胸の谷間が・・・ この状況でまともな男子なら、誰もパチンコには集中できないだろう・・・。 その日は当然惨敗・・・。 それから数ヶ月、わかってはいるんだが、通い続けてしまう悲しい男のサガ。 仕送りなんかはあっちゅーまに底を付き、悲惨なほどの極貧生活・・・。 「こ、このままじゃダメだ!!」 今日こそはコスプレグループ、ジャドーグループの店には行かないと誓っても、 やっぱり足が向いてしまう・・・。俺ってなんてダメな奴なんだーーー(><) メイドにしようか、ナースにしようか、 それとも女子高生とバニー・・・?(えへへへ) 「いや、ダメだダメだ!!今日はもう負けるわけにはいかないんだ!!」 そして、気が付けば、メイド店の前・・・。 「なんでこうなるんだーーーー(><)」 メイド店の前で数分行ったり来たりを繰り返した後、ふと気付く・・・。 「あれ・・・?こんなところにパチンコ店があるぞ・・・?」 今まではスケベ根性丸出しで全く気付かなかったが、 メイド店の目の前には小さなパチンコホールがあった。 そう、こここそが、この物語の中心となる『パチンコハート』というお店である。 「うーん・・・。そうだな・・・。今日はやっぱりこっちにしておこう。 もう負けられないしな・・・」 俺は後ろ髪を引かれつつも、ハートと言うお店へ入ってみた。 やっぱりというか、予想通りというか、そこにはお客らしい人は一切いない・・・。 「そりゃそうだよな・・・。目の前にメイドが居るんだから・・・w」 俺は小さく呟きながら店内に入っていた。 すると、一人の老人が俺に気付き、驚いた表情をしたかと思うと、 こちらに猛突進してきた。 「え、えーっと・・・、も、もしかして、お、お客さん・・・?(ドキドキ)」 「は、はぁ・・・」 「エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜」 いや、なんで驚くんだ?w。てか、この店、大丈夫か・・・?(;-_-;) 「い、いや、取り乱してすまんすまん!ていうか、いらっしゃいまっほーーー!!」 「ま、まっほー・・・?この店、大丈夫か・・・?」 「いやぁ、だってね、お客なんて一週間ぶりだからね、てっきりまた借金取りかと」 「・・・・・・・・・。俺、帰ります・・・」 「いやいや、ちょっと待って、冗談だって!!」 「顔がマジでしたよ・・・」 「いやいや、全くマジじゃないし!!てかね、ほら、あれじゃよ。アメリカンジョークじゃよ!!」 「ジョークが全く成立してませんが・・・?」 「君もなかなか厳しいツッコミじゃのー。関西人じゃろ?」 「・・・・・・・・・。やっぱり帰ります・・・」 「いやいや、ちょい待ってくれって。あ!そうだ。うちの看板娘、見ていかないか?」 「か、看板娘・・・!?」 「そうじゃ!看板娘じゃ!!(ニヤリ)」 「さぁて、帰るってのは冗談で、何を打とうかなぁ・・・(えへへ)」 「お、おぬし、わかりやすいのぉ・・・( ̄Д ̄;) 。ま、まあええわい。カエ!こっちへ来い!!」 「カエちゃんって言うのか。かわいい名前だ(でれー)」 暫くして、奥から、誰かが出てきた。 「お!やっときたようじゃの(ニヤリ)」 じいさんは自信満々の笑みで俺の顔を覗いた。 「こ、こりゃマジで期待できるんじゃないか?」 そう、言うなれば、魚群が横切るくらいの大きな期待感で、 俺のハートはドキドキだった 「ようこそ、パチンコハートへ♡」 若干声が微妙な感じだが、そんなのはかわいければどうでもいい!! だが、看板娘はなぜか恥ずかしそうに向こうを向いている・・・。 よく見ると、かなり大胆な制服だ。 なるほど・・・。ジャドーやコスプレに対抗してるわけだ。 小さい店も考えているんだなぁと感心しながらも、そんなのはどうでもいい!! とにかく、こっちを向いてくれーーー(でれーー) そして、ゆっくりカエちゃんがこちらへ振り向く・・・。 そう、映画のスローモーションのワンシーンのように・・・ ゆっくり、ゆーっくりとこっちへ振り向く・・・ 振り向く・・・ 振り向く・・・? ふ、振り・・・ ずこーーーーー(><) そこにはこの世の物とは思えない化け物(ばばあ)が・・・ 「ようこそ、いらっしゃいまっほー!!」 「おーー!!カエや。見違えたぞ!なんかわしゃ、ムラムラしてきたぞ!!」 「あら、やだぁ、おじいさんったら。じゃあ、今晩は久しぶりに・・・(*・・*) ポッ」 「そうじゃのー(*・・*) ポッ」 「お前ら、(*・・*) ポッじゃねー(><)」 俺はかなりキレ気味に言った 「ん?若いのどうした?ははーん、さては、あまりのせくすぃーさに、ムラムラきたんじゃろ?」 「来るか!!(><)」 「まあ、そう照れんと、無理もないわい。このボディラインなら。 だが、ダメじゃぞ。ばーさんはわしのもんじゃ!」 「あら、おじいさんったら(*・・*) ポッ」 「照れたお前もかわいいのぉー(*・・*) ポッ」 「一生やってろ!!俺は帰るぞ!!」 「エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜。なんでそうなるんじゃ?」 「普通はなるだろ!!(><)」 そんなドタバタ劇を繰り広げていた時、ホールの入り口から誰かが入ってきた 「ただいまーー」 「おーーー!愛か。おかえりー。」 「おかえりじゃねー!とにかく、俺は帰・・・る・・・。(げ!めっさかわいい!!(°▽°;) ) 」 「おじいちゃん、どうしたの?こちらの方は?」 「いや、久しぶりの客なんじゃがな、何が気にくわないのか、帰ると言いだしてな・・・」 「え?誰が帰るんですか?」 「エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜。だって、今、かなりキレ気味に帰るって・・・」 「いやいや、そんなことは一言も言ってませんし、全く切れてもいないですよ!」 「エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜」 「あら、じゃあやっぱりお客さんなのね。お客さん、楽しんでいって下さいね!」 「はい!!もちろんです!!」 「じゃあ、わたし、奥に行ってますので、ごゆっくり^^」 「はい!ごゆっくりさせていただきます!!!」 愛は店の奥へ消えていった。 「いやぁ、めっさかわいいねぇ。なんだよ、本当の看板娘もいるじゃん!」 俺はそう呟きながら、じいさんとばあさんの顔を見た・・・。 あ・・・。冷たい視線だ・・・www 「おぬし、本当にあり得ん性格じゃのぉ・・・」 「いやぁ、そんなに褒められても(=^_^;=) 」 「褒めとらんわい!!」 「まあまあ、落ち着いて!さぁ、何から打とうかなぁ(ウキウキ)」 「こ、こやつは・・・( ̄  ̄メ)」 「ところで、愛ちゃんはいつ店に出てくるの?」 「出てこんわい!てか、勝手に愛ちゃんって呼ぶな!なれなれしい(><)。 ばーさんは良いとしても、孫に手を出したら、わしゃ絶対許さんぞ!( ̄  ̄メ)」 「おじいさん・・・。『ばーさんは良いとして』とはどういう意味ですか?( ̄  ̄メ)」 「うっ!い、いや、ほら、あ、あれじゃ・・・。こ、言葉の綾じゃ・・・」 「言葉の綾・・・?まあ、いいでしょう・・・。今日はアレ抜きで!!( ̄  ̄メ)」 「そ、そんな殺生なぁ・・・(T△T) 」 「あ、アレ・・・?アレってなんだ・・・?あ、アレか・・・?;`;:゛;`(;゜;ж;゜; ) 」 そんなじじばばの夫婦漫才をよそに、俺はなんとなく店内一周・・・。 「あ、あれ・・・?この店、結構メリハリのある、良い釘してるじゃん・・・?」 「ほう。小僧の分際で釘が見れるとはのぉ」 「うわ!びっくりした!!(◎-◎;) ビクッ」 突然背後からじいさんが顔をくっつけてきた 「い、いやぁ、見れるってほどでも・・・^^;」 「儂が好きな言葉は『愛』じゃ。何をするにしても、最後にはやっぱり愛が勝つんじゃ」 「全く意味がわからん・・・。てか、どっかで聞いたセリフだ・・・w」 「ん?なんか言ったか?」 「い、いや、何もwww」 「じゃから、当然商売も愛を持って商売しておる。それがこの店のスタイルじゃ!! そして、かわいい孫も愛じゃ」 「いや、商売と孫を一緒にされても・・・www」 しかし、なるほど。確かにこの店の釘はそんなおじいさんの暖かい心を感じる・・・。 そういえば、ジャドーとコスプレがこの街にやって来るまでは、 この街のパチンコ店はどこもこんな感じだったなぁ。 「なんだかこの店の釘を見ていると、懐かしいっていうか、暖かい気持ちになるね。」 「ほう・・・。おぬし、わかるのか?てっきりただの助べぇかと思うとったわい!」 「ひ、ひどいなぁ。俺だってね、やる時はやるんですよ!!」 「がははは。そりゃ頼もしいのぉ」 その時、奥から愛が出てきた。 「あ、おじいちゃん、ちょっと友達のところいってくるね。」 「あ、あぁー。あんまり遅くなるんじゃないぞ。」 「はーい^^。お客さんもごゆっくりーーー」 「あ、あいちゅわん・・・、い、いってらっしゃ〜〜〜い(*・・*) ポッ」 「いってきまーす」 「あいちゅわーーーーーん(目がハート状態)」 「おい、おい・・・?こぞう・・・?」 「あいちゅわん、かわいい・・・(*/∇\*) キャ」 「こ、こやつ、ダメじゃ・・・。やっぱりただの助べぇだ・・・」 こうして、運命の出会いの初日は幕を閉じた・・・。 当然サクヤは、愛のことで頭が一杯でその日も惨敗を喫した・・・。 《Episode.1 完》



