2008/08/07
知らないでは困ります。国民参加の裁判員制度を知っていますか。
この物語は、裁判員制度を簡単に知るために書いている架空の物語です。 裁判員物語 「裁判員候補者、地裁に集結」 前回からの続き、 しばらくして、女性が話しかけてきた。 「あの、小さな子供がいまして、近所の奥さんにあずけて来たんですが、 辞退できるでしょうか・・・」 「これだけたくさんの候補者がいるんですから、事情を 話せば認めてもらえるんじゃないですか」 私は、鞄の中から裁判員制度のパンフレットを取り出した。 パンフレットの中に、いくつかの質問があった。 【質問】自宅に要介護者や目のはなせない幼児がいる場合は、裁判員を辞退 できるのか。 ↓ 裁判員法では、介護または教育が行われなければ、日常生活を営む のに支障がある同居の親族の介護または教育を行う必要」があれば、 辞退の申し立てができるとされている。この辞退事由に当たるかどう かについては、介護や教育がどの程度必要か、他の人に、代わりに 介護や教育をお願いすることができるかなどの事情を考慮して、辞退 を認めるかどうかを裁判所が判断することになる。 前の席に座っていたお年寄りが、話しを聞きつけ振り返った。 「私は、クジに当たればぜひやらしてもらいますよ。最近はヒマだし、第一 面白そうじゃないですか。それに日当をくれるんでしょ」と、私に話しかけ てくる。 そのうち、席がほぼ埋まった。老若男女、合わせて60人ほどいる。互いに 初対面だが、共通の不安を抱えている同士、すぐに隣とヒソヒソ話を始める。 内容はわかっている。どうやって辞退するかだ・・・。 次回に続く。



