さくら ねこ でんしゃ
◆ 認知症宣告 その9 ◆
前回までの内容
64歳の母、アルツハイマー病かどうかを検査する為に
A病院にて検査を受けることに
※( )内は私の心の声
母 「今って平成元年ちゃうの?」
心理士「おしいですね」
私 (全然、おしくないやん!!)
心理士「では、今から私が三つの言葉を言いますので覚えてくださいね」
母 「はい」
心理士「 さくら ねこ でんしゃ 」
母 「さくら、ねこ、でんしゃ」
心理士「では、後でまた聞きますから覚えておいてくださいね」
母 「さくら、ねこ、でんしゃ」
心理士「そうです、さくら、ねこ、でんしゃです」
母 「はいはい」
私 (わーじゃまくさそうな顔してるぅ)
心理士「では、この絵を、こちらの紙に同じように書いてみてください」
母に手渡された紙には、立方体の図形が書かれていた
母 「これを、こっちの紙に書くの?」
心理士「そうです」
母 「箱の絵やな・・・」
母は、紙に立方体の図形を丁寧に書き写し、心理士に渡した
心理士「すごい!早いですね」
私 (そんなん、あたりまえやろ)
母 「こんなん、簡単やん」
心理士「はい、では、先ほど私が、覚えておいてくださいねと
言った、三つの言葉を言ってもらえますか?」
私 (さくら、ねこ、でんしゃ・・・
ほんま、馬鹿にされてる気分になるやろーな)
母 「えっ、そんなん言ってた?」
私 (???)
心理士「はい、先ほど三つの言葉を覚えてもらいましたよ」
私 (なんで、わかれへんねん)
母 私の顔を見て
「そんなん、言ってた?」
心理士「一つは、植物でしたよ」
母 「・・・さくらか」
心理士「そうです。覚えておられますね。では、二つ目は?」
母 「なんやったっけ?」
心理士「動物でしたよ」
母 「犬?」
心理士「うーん、違いますね」
母 「ほんなら、猫」
私 (あてずっぽうやな・・・)
心理士「はい、そうです。では、もう一つはなんでしたか?
乗り物でした」
私 (でんしゃやで、でんしゃ!!)
母 「自転車?」
心理士「うーん違いますね」
母 「わかれへんわ」
心理士「電車です」
母 「あーそやそや、電車電車」
少し前の記憶が消えてしまうという母の症状を間の辺りにした


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