2008/06/06
【第23号】レニン阻害薬アリスキレンの腎保護作用
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【クリニカル・アドバンス】 http://clinicaladvance.blog43.fc2.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは、坂本直之です。 医学領域の第一線で活躍している人は、常に目を通しておきたい一流医学雑誌。 でも多忙の日常では、なかなか時間はとれないものです。 そのような方に向けて、クリニカル・アドバンスは、 NEJMやJAMA、LANCETなどの一流医学誌の記事から注目記事を選び、 その概要をお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆今回の注目記事(NEJM) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【レニン阻害薬アリスキレンの腎保護作用】 -------------------------------------------------------------------- 腎症を伴う 2 型糖尿病の患者に対するレニン阻害薬アリスキレンの 腎保護作用を評価したRCTの成績が報告されています。 ↓アブストラクト http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/23/2433 本試験では、599 名を対象とし、アリスキレンとプラセボを比較しています。 プライマリーエンドポイントは、6ヶ月の尿中アルブミン・クレアチニン比の低下です。 また、この試験では、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系に対する ”デュアル”の抑制効果を評価することを目的としており、対象患者には ランダム化前3ヶ月から試験期間を通じてARBのロサルタンが投与されました。 結果、アリスキレン群はプラセボ群と比較して、 尿中アルブミン・クレアチニン比が 20%低下しました (95%信頼区間 9〜30、P<0.001) また、50%以上の低下が認められた患者の割合は、 アリスキレン群では 24.7%、プラセボ群では 12.5%と 有意な差が見られました(P<0.001)。 一方、血圧はアリスキレン群で低い傾向が認められましたが その差は僅かなものでした。 以上から、アリスキレンはARBへの上乗せの腎保護作用があり、 その作用は降圧作用とは独立している可能性が示唆されました。 -------------------------------------------------------------------- 新規の降圧薬としては、およそ10年ぶりともなるアリスキレン。 (日本ではまだ承認されていませんが・・) ただ、新規とは言いながらも、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を ターゲットとした薬剤です。 このため、腎症を伴う 2 型糖尿病の患者に対する第一選択薬である ACE阻害薬やARBとの併用効果は果たして期待できるのかといったことが、 必然的に注目の的となります。 この論文に対するエディトリアルでは、アリスキレンによるデュアルな治療法 の有用性についてまとめられています。 ご意見はこちらまで↓ clinical-advance@nifmail.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――― クリニカル・アドバンス http://clinicaladvance.blog43.fc2.com/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今年は梅雨が長いのでしょうか。 ↓人気ブログランキングへも応援お願いします! http://blog.with2.net/link.php?631735 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― クリニカル・アドバンス http://clinicaladvance.blog43.fc2.com/ 発行者:坂本直之 clinical-advance@nifmail.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――― <<本メルマガについて>> ※本メルマガの内容は作者の興味に基づいて主観的に取り上げたものです。 ※本メルマガの内容は医学的なアドバイスを意図したものではありません。 ※医学的な行為は必ず医師・専門家の指導のもとに行ってください。 ※作者の勘違い等で本メルマガの内容に間違いが含まれている場合もあります。 ※間違いにお気づきの方は作者宛にメールを頂けると幸いです。 こちらもよろしくお願いします! ↓ ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 子育て発見伝 http://childdiscovery.seesaa.net/ メルマガ登録 http://www.mag2.com/m/0000264236.html 発行者:坂本直之 child.raising.discovery@gmail.com ――――――――――――――――――――――――――――――――――


