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2008/04/30

【クリニカルアドバンス(7)】エゼチミブの使用パターンの相違

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【クリニカル・アドバンス】  http://clinicaladvance.blog43.fc2.com/
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   〜第7号 エゼチミブの使用パターンの相違〜
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こんにちは、坂本直之です。

医学領域の第一線で活躍している人は、常に目を通しておきたい一流医学雑誌。
でも多忙の日常では、なかなか時間はとれないものです。

そのような方に向けて、クリニカル・アドバンスは、
NEJMやJAMA、LANCETなどの一流医学誌の記事から注目記事を選び、
その概要をお届けします。


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 ◆今回の注目記事(NEJM)
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【エゼチミブの使用パターンの相違】 
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最近、何かと話題の多い脂質降下薬のエゼチミブ。

今回紹介する研究は、エゼチミブの 2002 年 1 月〜2006 年 12 月の間での
エゼチミブの処方状況と支出を、米国とカナダで比較したものです。 

↓アブストラクト
http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/17/1819

米国とカナダにおける現行の脂質低下ガイドラインでは,
一次予防や二次予防の第 1 選択薬としては推奨されていません。

しかし、この研究の結果から、2003 年〜2006年にかけて
脂質降下薬に対するエゼチミブの割合は増加していることがわかり、
その増加は、カナダでは  0.2%から  3.4%、米国では  0.1%から 15.2%でした。

一方、第 1 選択薬であるスタチン系薬剤の使用は、2003 年〜2006年にかけて
カナダでは比較的一定でしたが、米国では減少しました。

2006 年のスタチン系薬剤の処方に対するエゼチミブの処方の比率は,
カナダでは 26:1であるのに対し、米国ではなんと 5:1 で、
10 万人あたりの支出は米国ではカナダの 4 倍以上でした。 

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この研究から、米国とカナダでエゼチミブの使用パターンが
大きく異なっていたことが明るみになりました。

このように問題として大きく取り上げられている背景には、
ご存知の通りENHANCE試験の結果があります。

ENHANCE試験は、シンバスタチン単独群と
シンバスタチンとエゼチミブの併用群を比較した試験ですが、
その結果は、動脈硬化の進展の指標でプライマリーエンドポイントであった
頸動脈内膜中膜厚(IMT)に差はないというものでした。

これによって、エゼミチブによって果たして臨床的なベネフィットが
得られるのか議論の的となりました。

また、このENHANCE試験は、解析結果の公表が遅く、
このことも大きな問題として指摘されていました。


スタチンというエビデンスの確立した薬剤の使用を減少させるほど
エゼミチブの使用が増加していたことに驚きますね。

教訓の多い事例として歴史に残る話題であると思います。

ご意見はこちらまで↓
clinical-advance@nifmail.jp

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 ◆あとがき
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思考の整理学 (ちくま文庫) 
http://www.amazon.co.jp/dp/4480020470/ref=nosim/?tag=clinicaladvance-22

を読みました。

非常に得るものが大きい一冊でした。

今まで似たような内容の本は何冊か読んでいるのですが、
内容として新鮮だったのは、「忘れる努力をする」という点です。

著者は、

「ものを考える頭を育てようとするならば、忘れることも勉強のうちだ。」
「思考の整理とは、いかにうまく忘れるか、である」

と主張していますが、本書を読むと納得させられると思います。

この他にも、自分の日常生活に対する姿勢を見直すきっかけとなりました。

ゴールデンウイーク中に、仕事や日常生活への姿勢を見直したいという方や
今あるアイディアや頭の中をを整理したいという方におすすめだと思います。

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クリニカル・アドバンス  http://clinicaladvance.blog43.fc2.com/
発行者:坂本直之
clinical-advance@nifmail.jp
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※本メルマガの内容は作者の興味に基づいて主観的に取り上げたものです。
※本メルマガの内容は医学的なアドバイスを意図したものではありません。
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