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出版業界のあれこれを独自の「偏見」で物申します。

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  • 最新号 2008/05/16
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2008/05/09

増刷への道(データとコストと経験則と…)

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 今回は、ベストセラーへの一歩として
増刷をする基準について考えてみたいと思います。

 前回までの中で、出版の場合「委託制度」という流通の仕組み上、
全ての販売冊数をリアルタイムで把握できませんので、
増刷について考えるときには、出版社に残っている在庫のほかに、
書店店頭に並んでいる「社外在庫」も加味しなければいけない、
という話でしたね。

 では、どうやって増刷部数を「読むか?」ですが、
私の知る限り、「データ」と「コスト」と「経験則」で判断しています。

 まず「データ」につきましては、大手書店がオンラインで出版社と
結んでいたり(紀伊國屋・丸善・ツタヤなど)、取次で売行き調査を
したり、各出版社ごとに定点書店を決めて調査をしたり、アマゾンの
ランキングを見たり在庫調査をしたり…といろいろですが、
それでも全国約2万件といわれる書店からすると完全ではありませんが、
ある程度は把握しているようです。

 次に「コスト」につきましては、印刷会社に増刷部数を見積もりをとって、
判断します。この場合、制作時のデザイン料や編集費はかかりませんし、
印刷会社に出版の版(ハンコとでも言いますか…)がありますので、
製版代もかかりません。ですから、初版時よりも低コストで印刷が可能です。

 とはいえ、印刷機を動かす作業は変わりませんので、最低でも
2,000、3,000といったある程度の最小部数は必要です。

 最後に、「経験則」ですが、これが各社様々のようです。

 極論では「ヤマカン」ということもありますし、「この本の伸びしろはここまで」
という見極めが百社百様ですので、一番読みにくいところでしょう。

 とはいえ、ある程度印刷して「露出」しないと「売り損じ」ということも
ありますので、特に部数を決定する立場の方々は頭を悩ますところでしょう。

 あ、そうそう。実はもうひとつ、初版と増刷との大きな違いがあります。

 それは、…   
                     〜つづく〜

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