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頻発する救急患者の受け入れ拒否。地方から消える小児科医や産科医。これら全ての原因を「医療訴訟の増加」「コンビニ受診」など患者側に押し付け、さらなる待遇を獲得していく医師たち。医療にまつわる最新の出来事を取り上げ、医療問題の核心に迫ります。

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2008/06/03

NO7 割りばし事故めぐる その4

 今回も引き続き朝日新聞の割りばし事故の
記事について述べたいと思います。

 前回は、朝日新聞社「報道と人権委員会
(PRC)」が当該記事の公平さについて
出した見解についてお伝えしました。

 今回は、被害者の両親が「偏った内容で
あることを指摘する手紙を送った後の対応
も納得できない」と主張している点につい
てのPRCの見解をご紹介します。

 朝日新聞08年5月13日記事より抜粋
します。

 「田辺編集委員(記事を書いた)は記事
掲載直後に杉野さん夫婦から『被害者の話
も聞いて欲しい』と返事を出したが、実際
に訪問したのは約半年後で、連載記事が本
になって出版される直前の07年12月だ
った。

 見解は『もっと早くに訪問し、杉野さん
の話にを聴いておれば、出版の際に、より適切
な、バランスのとれた記述に改めることも
できた可能性があった。』

 手紙が届いていることを知りながら訪問
を強く促さなかった朝日新聞社についても、
「手紙は、朝日新聞に掲載された記事の問
題点を事故の当事者の立場から指摘してお
り、当然、組織として対処すべきだった。」

 と指摘した。

 最後に見解は、書籍が増刷される機会が
あれば、加筆・修正して表現をより良いもの
にするように要請。『田辺編集委員には長年、
医療現場の取材を積み重ねた経験と知識が
随所に生かされている。』と評価しつつ、

 『ジャーナリストは経験を積み、自分の
専門分野に知識と自信があるほど謙虚さが
求められる。残念なのは、自分と違った意見
にももう少し耳を傾ける姿勢があれば、今回
の紛争を招かずに済んだと思われることで
ある。』と結んでいる。」

 というのが記事の内容です。

 つまり、記事を書いた田辺編集委員は記事
掲載直後(記事が5月2、3日なので5月上旬
頃か)に被害者の両親から「被害者側の話も
聴いて欲しい」という手紙を受け取り、しかも
「早い機会に伺う」と返事を出したが、訪問し
たのは、本として出版される直前だったという
ことなのです。

 「早い機会に伺う」と返事されれば、申し出た
側はなかなか催促できません。出版の直前に訪問
したということは、もはや修正のできない時期に
話を聴くだけ聴いてうやむやにしようという意図
があったとみられても仕方ないところで、極めて
悪質な態度といわざるを得ません。

 また、手紙が届いていることを知りながら訪問
を促さなかったという点で朝日新聞社の対応を問
題視していますが、本来、今回のような記事は掲載
前に本社のチェックにかかっているはずです。

 社も暗黙に認めていたと考えるべきところです。

 しかるに、PRCの見解は、書籍が増刷されると
きに加筆、修正すればよい、といった程度の見解です。
あまりにも甘すぎるといわざるを得ません。

 さらに、田辺編集員のこれまでの実績を評価する
文言まで加えています。

 この記事の最後には、

 「PRCは、朝日新聞社と朝日新聞出版の報道に
よる人権等の救済を図る第三者機関。委員は本林徹・
元日弁連会長、長谷部恭男・東大大学院教授、藤田
博司・元共同通信論説副委員長の3氏。」

 との説明がありますが、

 こうした第3者が、記事を書いた当該記者のこれ
までの実績を評価するとはどういうことでしょう?


 今回の件と当該記者のこれまでの実績は基本的
に関係ないことですし、そもそも、第3者である委員
が個別記者の実績まで承知しているというのはいかに
も不自然です。

 これでは、第3者機関と称した朝日新聞社の別働隊
と言われても仕方ありません。

 そして、見解の最後の部分の「…今回の紛争を招かず
に済んだ」との箇所にPRCの本音が如実に現われて
います。」

 つまり、被害者の両親が訴えさえしなければ、何の
問題はなかったというのです。

 医療の問題についてメディアがどのような立場に
あるのか今回の問題は明らかにしました。


【編集後記】
 九州は先週梅雨入りしました。うっとうしい日々で
はありますが、外での作業もできず、本など読んで
すごせるのでまんざらこの時期は嫌いではありません。
 その分、このメルマガにも力を入れたいと思います。

【メルマガの紹介】
 長崎市の伊藤市長が銃弾に倒れて1年がたちました。
この間、同県の佐世保市では、散弾銃によって二人の
尊い命が奪われました。なぜ、平和都市でこのような
惨劇が続けて起こるのか?
このメルマガは、この1年間の地元紙・長崎新聞の報道
を追い、長崎特有の問題点を洗い出します。
そして、この長崎の問題点から、日本の平和活動の問題点
、日本のメディアの問題点も見えてきます。
 少々お堅い内容ですが、是非ご一読ください。

http://www.mag2.com/m/0000264051.html

 


 






 

 


 


 
 

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