2008/05/29
NO7 割りばし事故めぐる朝日新聞
では、「ドキュメント医療危機」の記事に 対する朝日新聞社の「報道と人権委員会」(R CC)の見解を見てみましょう。 朝日新聞08年5月13日付けの 「掲載後対応に問題 修正は求めず」「割りばし 事故めぐる報道に見解」との見出しのついた記事 から内容を抜粋します。 「申し立てたのは、同連載の第19回、20回で 取り上げられた「割りばし事故」で亡くなった杉野 隼三ちゃん(当時3歳)の両親の正雄さん、文栄さ ん。田辺功編集委員(掲載当時)が書いた記事につ いて、病院側に偏った内容であるうえ、それを指摘 する手紙を送った後の対応も納得できないと主張し ていた。」 「PRCの見解は、 ▽刑事裁判の主な争点は、 CT検査だけでなく、医師が「基本的かつ初歩的な作業」 を怠ったかどうかにあり、判決は医師の過失を認定し たが、記事ではその事実が適切に伝わらない。 ▽救急専門医は弁護側証人であるのに、その事実を 書いておらず、読者に中立的な専門家のように映る。 などと指摘した。 また、「(担当医)の上司だった教授も定年を待たず に退職した」との記述についても、 「責任をとって退職したとの印象を与えるが、退職し たのは事故から6年がたった定年の半年前であり、し かも退職と同時に母校である別の大学の教授に迎えら れている」として、 正確さや公正さで配慮を欠く面があるのは否定できない」 と述べた。」 そのうえで見解は、「記者が問題意識をもって、ある 視点・切り口から記事を書くこと自体は非難されること ではなく、事実関係に大きな誤りや著しい偏りがない限 り、認められる。 記事には、先のような問題はあるが、それらは、新聞 記事の表現として許される範囲を超えて不正確・不公正 とはいえない」と述べ、杉野さんの修正などの要求を認 めなかったといえる。] 一見するとRSCは誠実に対応しているかに映ります。 しかし、こうした事実を認識しながら、これらが「不正確、 不公正とはいえない」、「記事の表現として許される範囲 を超えていない」とはどういうことでしょうか? 新聞の常識は私たちの常識とはかなりかけ離れている ような気がします。 次回は、杉野さん夫婦が訴えたもう一つの争点、「それ を指摘する手紙を送った後の田辺編集委員の対応」につい てお伝えします。 配信停止はこちら http://www.mag2.com/m/0000262788.html


