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2008/05/08

企業戦略コラムno.007.ソフトウエア開発の「見える化」

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    企業戦略コラム    NO.0007          ???
             発行部数          ???
            http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/     ???
         2008.05.08        ???
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       ソフトウエア開発の「見える化」
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平鍋健児氏(永和システムマネジメント副社長兼東京支社長)は,
ソフトウエア開発の人間的な側面に焦点を当てたソフトウエア開発
現場の運営手法「プロジェクト・ファシリテーション(PF)」の体
系化と普及に取り組んでいる。これをご紹介しよう。

「見える化」とは、一目ですべての状態が理解できるように記載さ
れていることだという。このため、プロジェクトの進捗状況をタス
ク残量で表現するのには、「先を見通す視点」があるバーンダウン
・チャートと呼ばれるチャートが最適である。

バーンダウン(burn down:燃え落ちる,全焼する)チャートは、一
般的なチャートにありがちな右上がりではなく右下りになっている
。チャートを作成する際には、縦軸に残りの作業量を,横軸に時間
を割り当てて日々の残り作業量をプロットしていく。右下、つまり
残り作業量がゼロ(=全焼)になれば、すべての作業が完了するという
わけだ。 
しかし、これを単なるExcelのシートにしてしまうと,ほとんどの人
が見ないので効果が薄いという。 

「かんばん」は,作業を「ToDo」「Doing」「Done」に分け,ホワイ
トボードなどに張り出す。作業をする開発者が,自発的に自分が処
理すべき作業に署名するやり方を取り入れている。

「高品質なソフトウエアを作るのに必要なのは,技術,プロセス,
人の3要素。私はこの中で“人”が5割以上重要だと思っている」と
強調。その人のモチベーションを上げるにはソフトウエア開発は現
在,3K(きりがない,帰れない,給料が安い)と言われている。
これを3T(定時で帰れる,楽しい,高い給料)に変えるしかない。

PFの考え方の指針として五つの原則を挙げた。ここまでに見てきた
「見える化」,人の行動を誘発する「リズム」,概念をとらえやす
くするための「名前付け」,人対人ではなく「問題対私たち」の構
図,新しいことをやってみる「カイゼン」である。

SEを育てるには、「若干の手助けと,褒めることだけをすればよ
く,後は自分で育つ」という。

1.タスクかんばん
タスクかんばんは,チーム全体のタスク・カードをタスクの状態ご
とに分類して壁に張り付けることで,プロジェクトの進行状況を見
える化する手法である。
タスクの状態は,「To Do(未着手)」「Doing(着手)」「Done
(完了)」の3つに分けるのが一般的だ。壁をこれら3つの領域(レ
ーンと呼ぶ)に分け,それぞれ該当するタスク・カードを張り付け
ている。

タスク・カードは最初To Doレーンに張っておき,着手(サインアッ
プ)する際に取り外して自分の席に持っていく。これを「タスクを
取る」と呼んでいる。タスク・カードを付せんで代用するような場
合には,タスクを書いた付せんを自分の席に持っていく代わりに,
Doingレーンに移動してもよい。そうすれば「誰が何に着手している
か」についても一目で分かるようになる。 

 作業が終わったら,Doneレーンにタスク・カードを移動して完了
とし,次のタスクにサインアップしてタスクを取る。一日の作業終
了時に完了していないタスクがあれば,作業中としてDoingに張って
おき,次の日の開始点とする。 

タスクの状態を分類する際には,今挙げたTo Do,Doing,Doneの3つ
以外に新たな状態を定義してもかまわない。例えば終了後に誰かの
レビューを受けるという状態を定義したい場合は,To Do,Doing,
Doneに加えて,「レビュー待ち」といった状態を追加すればよい。
または何らかの理由で「予定していたが今は作業しない」という状
態を定義したければ,「ペンディング」といった状態を追加するこ
ともできる。 

タスクかんばんのメリットは,ある期間における全体の作業量と,
現時点で完了済みの量を視覚的に把握できる点だ。今現在の作業状
態のスナップショットを「見える化」するのである。

このようにタスクかんばんによってチーム全員が現在のプロジェク
トの状況を的確に認識できることは,様々な利点をもたらす。どこ
かで問題が発生した場合に,チーム・メンバーが自律的なアクショ
ンをとりやすい,というのがその例だ。タスクかんばんがないと,
チームの中で互いに誰が何をしているかを把握することさえ難しい
だろう。 

2.バーンダウン・チャート
バーンダウン・チャートとタスクかんばんを比べると,残りの作業
量が見える点はどちらも同じである。ただし,バーンダウン・チャ
ートは時間軸を持っているために,傾向から今後の見通しを立てら
れる。また,タスクかんばんはタスクという単位で残りの量が見え
るのに対し,バーンダウン・チャートはもっと簡潔に「残り時間」
,つまりあとどれだけ時間をかければ終わるのかが見える点もメリ
ットの一つだ。 

バーンダウン・チャートは,作業の完了したタスクの実績時間や予
実差などは一切関知しない。言い換えると「過去は一切見ない」こ
とになる。バーンダウン・チャートで表現したい内容は「期日まで
に終わるかどうか」である。これを知るためには,「タスクにどれ
だけ時間がかったか」は必要ないという割り切った思想がその背景
にある。必要なのは,「作業が終ったら残時間を0に,仕掛り中の作
業は残りどれくらいかかりそうかを記録し,その合計を日々プロッ
トする」---これだけである。このように残時間だけにフォーカスす
る進ちょく管理を「残時間進ちょく」と呼ぶことにする


この手法はソフトウエアに限らない手法のようである。応用を読者
に期待する。

「見える化」ソフトウエア開発手法
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060402/234199/

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