2009/11/04
東京スカイ・ウォーキング
◆◆◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 東京スカイ・ウォーキング http://tokyo-skywalking.com/ ◆◆◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 『ペンキ絵師見習い』 平成21年4月某日、1人の男性が72年の生涯を閉じた。 彼の名は早川利光、職業はペンキ絵師。 銭湯に行ったことがある方なら、恐らく誰もが浴室の壁に描かれている 富士山を目にしたことがあるだろう。 ペンキ絵師とは、あの絵を描く職人のことだ。 平成21年9月現在、東京には約900軒の銭湯がある。 2600軒以上あった全盛期の昭和43年と比較すると、3分の1近くまで 減少していることになる。ほとんどの家庭に風呂が設置されるようになり、 客足が減少したことが1番の要因だ。 銭湯の減少に伴い、ペンキ絵師という職業の衰退も深刻化している。 毎日のようにペンキ絵の依頼が舞い込み、 1日に2軒の銭湯に絵を描くこともざらだった時代は遠い昔。 数十人いた絵師達は、ペンキ絵だけでは生計を立てることができなくなり、 1人、また1人と廃業を余儀なくされていった。 そして早川氏の死によって、日本に存在するペンキ絵師は僅か2人となった。 丸山清人氏と中島盛夫氏である。元気に現役で活躍中とはいえ、 丸山氏は74歳、中島氏は64歳とかなりの高齢だ。 加えて、この先さらに銭湯の数は減り、ペンキ絵の需要も減ってゆくことは 想像に難くない。 「こんなことを言うのは嫌ですが、この芸術は消え去る運命にあります。 残念ですが、誰もこの流れは防げないのです」 と、丸山氏はかつてインタビューの中で語ったことがある。 遠くない未来に、丸山氏の言葉は果たして現実になってしまうのだろうか。 鍵を握るのは1人の女性、田中みずき(26歳)だ。 ☆続きはこちらから ↓ http://tokyo-skywalking.com/column24.html 【取材後記】 時代の流れとは残酷です。 全盛期は隆盛していたものが、時が経つと悲しいほどに衰退してゆく。 古典芸能、伝統工芸、昔ながらの商店など、多くの業界が危機に直面しています。 今回取材させていただいたペンキ絵師もそう。 マーケティングの需要と供給バランス、と言ってしまえばそれまでですが、 そこに働く力は真実であり、現実であり、そして絶対的です。 なくなって欲しくない。けど、感情だけでは支えられるものではないのが事実。 もちろん、田中さんもそんな現実を十分に理解しています。 けど、彼女は希望を持っていました。楽観ではなく、確固とした希望。 本当は、こんなコラムなんて付加価値でしかありません。 答えはやっぱり現場や現物にあるものです。 なので、すっかり冬の気配が訪れたこの頃。 皆様、今夜あたり銭湯に浸かり、ペンキ絵を眺めるのはいかがでしょう? PS・かなり久々の更新となってしまいました。 申し訳ありませんでした…。 ☆取材をさせていただける方を随時募集しております。 下記のメールアドレスよりお気軽にご連絡下さい。 なおご意見、ご感想、執筆依頼も併せてお待ちしております。 -------------------------------------------------- 『東京スカイ・ウォーキング』 written by コエヌマ カズユキ 発行所:オフィスムーンバーク 公式サイト:http://tokyo-skywalking.com/ メールアドレス:kazuyukirock-swing@hotmail.co.jp 登録・解除:http://www.mag2.com/m/0000262712.html --------------------------------------------------


