世界酒飲み紀行・私の出会った変な外人 RSSを登録する

「英国フットボール…」の番外編。本編の記事でベッティングと英会話を同時にやろうとしたのですが余りに長くなり申し訳ないので2つに分けます。スポーツ、酒、社会事情など英国の話をしながら会話もします。「おしゃれな午後のお紅茶」の話はしません!のでご安心下さい。

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2008/05/17

私が出会った変な外人・N子の場合パート6「新たな愛の序章」

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ある日階段を下りてゆくYを見かけたました。またマリワナを吸いにゆ
くのでしょう。

Hello

振り返るとN子がいました。エキサイトした声で「What's his name?」。
N子がJの事を言わなくなった頃でした。


第6章  新たな愛の序章(昔のTBSのドラマ風に)



初めてYと出会ったとき、ああスラブ系、とすぐに思いました。グワッと
広がった頬骨、窪んだ悲しげな目。ポーランド人でした。まるで
サナトリウムの肺病患者のように痩せこけて、顔色悪く、ちょっと
Dodgy(英国の俗語では「胡散臭い」というような意味です)な印象。
サッカー狂とわかったのがきっかけで話しはじめ、「ビースティ・ボーイズ」
のキーボードは日本人などというのも彼から教わりました。前に言いましたが
掃除夫をしながら最低賃金をかせぐ(掃除夫は一人になれる良い仕事です)。
まだ30台前半ですがもう年金をあてにしています。薬をやめれば貯金も
できるのでしょうが、彼にとってドラックは重要な生活の一部なのです。

N子のY通いが始まりました。毎日のように現れては、しょうも
ない話でYの気を引こうとする。Yがマリワナ吸うといえばついて行く。
Yは前にもいったようにまったく野心を欠いた男ですから、Yから誘うと
いうことはありませんでしたが、Nにノーということもなく・・・でも
完全に受動的な男としては断るのが面倒だっただけなのかもしれません。Nは
私のアドバイスを受け入れてかJとYにはとても積極的でした。いつしか二人
は付き合うことに。Y(とその仲間)は薬物摂取が趣味。Nもその世界に入って
行く事になります。もっともNにはドラッグにのめりこむ素養が初めからあった
のですが・・・

全く受動的なY。よく言うと「落ち着いている」という事になります。後で
He is calm .  That is why I was attracted by him
などと体裁のいいこといってましたけどはじめは明らかにNの「岡惚れ」、
Yの外見が気に入っただけでした。もっとも先に言ったとおりYは外見は問題あり。
不健康で幸い薄そーな顔。普通にいう「いい男」では全くないんです。
強いていえば「独特な顔」。ドストエフスキーの小説に出てきそうな。
どの作品かって?「地下室の手記」「賭博者」「悪霊」「白痴」などという
タイトルが浮かんできます。そういえばJも顔だけでいえば不細工でしたね、
前歯欠けて・・・・趣味悪っ。

Nは幸せそうだったか?そうですね。「NとY、何の共通点があるのか」って
皆思ってました。唯一の共通点は二人ともビースティ・ボーイズの大ファン
という事。二人で唯一出かけたコンサートがグラスゴー郊外での彼らの野外
コンサートでした。それを別にすれば、付き合いだしたといっても一緒にどこに
行くでもない(Yは面倒臭がりです)話をしてくれるでもない、マリワナ吸ってる
だけ、とNはこぼしてました。ポーランド訛りのきついYの英語は大したことなく、
話をするといっても込み入った話はできなかったでしょうが。もっとも女にとっ
て惚れた男がする話の内容はどうでもよくて「話をする」という事実が大切なん
ですけど、Yはそれすらほとんどしませんでした。面倒だったのでしょう。


Nを見てて、女にとって男ってなんなんだろう、と考えさせられました。
何をしてくれるわけでもない、いや何かをしてやるのは自分だけ。
YはNに感謝するそぶりすらない、でも一緒にいたい。Nのまわりには
(例えばEのような)付き合えば大事にしてくれる良い男性がいるのに、
彼らには冷淡かつ無礼。まあこれでNが幸せならば他人がとやかくいう事
ではないんでしょうが・・・


次回は

    
    第七章 「盲目の愛・愛の終わり・そして旅立ち」
       
        (「愛の火曜ドラマ」風に)

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