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2009/02/09

待つ

自分ではあまり気の長い方ではないし
最近とみに気が短くなってきたような気もするが、、、汗
医者はとにかく待つ時間がたくさんある

例えば苦しい、痛い、熱がある、
と患者さんが来たとしても、
レントゲン写真、血液検査を行ったら、
じっと結果を待つ。

いくら痛いから何とかしてくれ
といわれても、
何がなんだか分からないようだと、治療法も決まらないから
検査の結果が出るのを待つ
交通事故でぐちゃぐちゃになってたりすると、
よけい、今どんな状態か分からないうちに鎮痛剤も使えない
痛い痛いと言っていられるということは、
意識はあるということ、
鎮痛剤や鎮静剤で意識を落としてしまったら
もう何も分からないかもしれないし
その後どうなっていくか、
経過を見ることができなくなるかもしれない
危険だ。


出血が増えるなら手術
落ち着くなら経過観察、
時間が経過してみないと誰も分からない、
待つ、


だから、
じりじりしながら、待つ
目の前の患者さんもだけど、
患者を目にする医者もじりじりと待つ


患者が増えるに従って、
待つことも、待つ時間も増えていく
毎日毎日頭の中で、その後の結果を思い描きながら
待つ


10cm四方の折り紙で、
鶴を折る、、
毎回ほとんど同じ鶴が折れるに違いないが


人に行う治療もそういうものだ、

毎回毎回目の前に現れる患者は
それこそ、
10cm四方だったり
13,879cm四方だったり、
平行四辺形だったり、台形だったり、
それでも鶴を折らなくてはならない、
となると、
できる鶴も毎回ちがう鶴ができる、


100人が100人同じ結果が出るものはない、
患者さんは医者がこうなると言えば
必ずそうなると思っているけど
必ずそうなる方法、なんてあるわけがない。

だから、結果もまちまちで、
結果は出てみないと分からない、
だから、
結果が出るまで、待つ
じりじりと待つ

結果がでるまでの期間もまちまちで、
すぐに治療結果が出るものもあれば、
3ヶ月もかかるものもある、
この結果は3ヶ月くらいしないと分からない
言っていても、患者からも、家族からも、スタッフからも
どうですか、どうですか、と聞かれる
どうだろうと思っているのは、こっちの一緒
待つしかない
じっと待ってもらうように話すが、
みんな待ちきれない、
でも、待つしかない。

手術のあとの痛みもそうだ、
今の手術は昔の手術よりも小さいきずで、、、
というと今の手術は全く痛くないと思っている人がいる
痛みが癒えるまでには
人によっては何ヶ月もかかる
それが理解できない


人の体は
シャーレの中の細胞や、
育ってすぐに死んでいくハツカネズミなどとちがって
何をやるにしても、
結果がでるまでに時間がかかる
人のライフサイクルはとてつもなく長い。


じっと待つしかないのに
最近は待てない人が増えている気がする、
何が何でも二者択一ですぐに結果がはっきりしないと気が済まない人が多い
病気の結果がすぐに出ないことも
治療の効果がすぐに出ないことも
実は、普通にあること

患者さんもそうだけど
いっぱい患者さんがいると
そのぶん、医者の頭の中はじりじりと待つことが増えていく
ほんと、
待つのはつらい、、、


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

編集後記

最近は、あちらこちらで病院がつぶれていく、
残ったところの患者が集中する
そうすると、
残ったところは何もかにもが混雑して
すべてに時間がかかるようになる
ひたすら待つ時間が増えていく

みんなの待つ時間が増えていく
ホントつらい、、





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現役医師と一緒に特定健診を上手に使ってメタボリックシンドローム予防!
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痔主とさよなら、現役医師の痔のお話
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ではまた、よろしくお願いします。
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