2008/09/03
最先端は必ずしも最良にあらず
まだ暑い日が続きますが、 お元気でしょうか? 今は神奈川県横浜市の内視鏡外科関連の学会に来ています ちょうど昨日開会式があったのですが 皇太子殿下が来たらしく、SPだの警察だの かなり物々しい開会式だったようです。 私はでられませんでしたが、、、残念です。 この学会は内視鏡外科関連ですが 今年は、横浜のみなとみらいで 日本、アジア、そして世界の内視鏡外科学会が 同時開催となっており、 盛大なものです。 さて、 この内視鏡手術 今のような形で、内視鏡で体の中を見て それをテレビ画面に映して 術者、助手、 みんなでテレビ画面を見ながら手術ができるようになったのは ほんのちょっと前 1990−91年ぐらいです。 ちょうど、デジカメができてきた頃ですね。 つまりはカメラのCCDがよくなってきたのと同じです。 まだ20年もたっていないんですね。 手術に使う道具もどんどん新しいものが作られ 技術的にも発展してきましたが、 臓器によって、病気によってその進歩の具合には もちろん温度差があります。 内視鏡による手術 というと、もちろん最先端の技術ですが、 この臓器、この病気では、、、 いろいろな手術の中でまだ最良なのかどうかわからないものも あるわけです。 新しい技術というのは何事も、はもちろんはじめは どのくらい安全か、どのくらい問題があるか 誰も分かりません。 でも例えば100メートル走をするのに 靴をそろえ、ウェアをそろえ、準備体操をし、ウェイトトレーニングをしても 実際に走ってみなければどうなるのか分かりません。 走り始めてはじめていろいろなことが分かって来るわけです。 さて、 新しい薬ができたとします。 最初の10人は良く効いた、すごい薬だ!! ところが次の10人、副作用ばかりでました、、、。 この薬は良い薬? わるい薬? この状態では分からないわけです。 コインを投げて、 表ばかり10回、このコインは表がでやすいコイン?? 次は裏ばかり10回、実は裏がでやすいコイン?? たくさんやってみると、裏も表も五分五分でした、、、。 ということもあるかもしれません。 薬や、技術もそうですね 最初の段階で消えていったもの、 いろいろな努力のかいあって、認められたもの ある程度の評価が得られるまでには ものすごい膨大な知識、経験の集積があって、 そうしてはじめて、最先端から、スタンダードになるわけです。 ものすごい知識、経験があってはじめて、 やっと教科書の一行が書き換えられるわけです。 そうして出版されて一年後、、 別な新しい技術で、その一行がひっくり返ることも!!! でも、 教科書は、新しい版がでるまでそのままのことが多いですね。 医学の世界では毎年新しい版がでる教科書など 日常茶飯事ですが、 読むのも大変です、、、、、汗 最先端の技術、 スタンダードな技術。 現場にあっても、どちらが最良か分からないこともたくさんあります。 その差は、また何年かして、 膨大な知識、経験があってはじめて分かるもの。 だって、 人が相手ですからね、 何かやってもその結果が出るには やっぱり何年もかかるわけです。 最先端の医学、技術とはそんなものです。 最先端だからといってもそれが最良かどうか 逆説的ですが、 それが最先端であるうちは誰も分からなかったりするのですね。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 編集後記 それにしても暑いですね 普段は病院の中にこもってますが 学会で外に出てみると、やっぱり暑さが身にしみます。 暑くなく寒くなく快適な環境、 私たちの体は、どんどん弱くなってしまう気がします、、、、汗 ホームページ作ってます。 現役医師と一緒に特定健診を上手に使ってメタボリックシンドローム予防! http://seiten.xsrv.jp/metabolic/ 痔主とさよなら、現役医師の痔のお話 http://seiten.xsrv.jp/ji-mochi/ 癌の知識、情報、診断、治療、などなど、、 http://www.hokkariko.com/ 病院で話す英会話 http://eikaiwa.hokkariko.com/ よろしくお願いします。 では、また来週お会いしましょう。



