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物理の「なぜそうなのか?」を分かり易く説明します。なるべく数学を使わない定性的な物理です。物理の基本を理解したい受験生や曖昧に覚えている箇所を正しく軌道修正したい受験生のためのメルマガです。力学、波動学、電気学の順に配信し、9月からは磁気学、熱力学です。

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2008/07/25

理系受験生のための基礎物理    第47号

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◆◆◆==== Basic physics ====================

         理系受験生のための基礎物理    第47号

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 ■ 「レンズ」について

前回は光の屈折についてお話しましたが,光の屈折を応用したのが
レンズです。
レンズは,みなさんがよく知っているように凸レンズと凹レンズが
あります。
基本的に,凸レンズは光を集め,凹レンズは光を広げるはたらきを
します。

みなさんの中には,近視でメガネをされている方もいると思いますが,
近視用のレンズは凹レンズです。

レンズの中心を通り,レンズに垂直な軸を「光軸」といいます。

          |(レンズ)
          |
          |
  ―――――――――――――― (光軸)
          |
          |
          |

また凸レンズでは,光軸に平行な光線はレンズを通過した後,光軸
上の一点に集まります。
この点をレンズの「焦点」といいます。
(笑点ではありません)
太陽光を凸レンズに通して紙の上に焦点がくるようにすると,紙が
焦げるので焦点といいます。
凹レンズの場合は,焦点から光が出たように進みます。

図のように物体ABを凸レンズから a の距離(aは焦点距離より
大きい距離)にに置くと,ABから出た光がレンズを通過して,レン
ズの反対側のスクリーンに像A′B′がつくられます。



    A―――― a――――|(凸レンズ)       (スクリーン)
    |          |              |
    |          |              |
    |          |              |
――――――――F――――――――――――――――――――――
    B  (焦点)     |              |B′
               |              |
               |               A′
               |              (像)

  (フォントの設定がプロポーショナルだと図がくずれます)

このように,実際にスクリーン上に映しだされる像を「実像」と
いいます。
また,このときの像は物体と上下が逆になります。
このような関係の像を「倒立像」といいます。


物体を凸レンズから焦点距離より内側の位置に置くと,凸レンズを
通った光線は交わることがなく,凸レンズの右側に像はできません。
このとき,凸レンズの右側から見ると,いかにも大きな物体が見え
ます。

    A′
    |(像)
    |
    |
    |        A―― a――|(凸レンズ)
    |        |      | 
    |        |      |
    |        |      |
 ――――――――F―――――――――――――――――
    B′  (焦点)  B      |
                    |    (目)
                    |
                    |

この場合,像の位置にスクリーンを置いてもスクリーン上に像は
できません。
レンズの右側から見ると,像の位置に物体があるように見える,
みかけの像になります。
このような像を「虚像」といいます。
これがムシメガネやルーペで大きく見える理由です。
(凹レンズの場合は物体の位置が焦点の外側でも内側でも必ず
虚像です)
また,このとき物体と像の上下は変わりません。
このような関係の像を「正立像」といいます。
(演歌歌手は吉幾三)

では,次にレンズの公式を考えてみましょう。
(話をカンタンにするため,凸レンズで実像ができる場合を考えます)

              P
   A―――― a――――|―――――― b ――――――
   |          |              |
   |          |              |
   |          |              |
――――――――――――――――――――F―――――――――
   B         O|     (焦点)      |B′
  (物体)         |              |
              |――f―――         A′
            (レンズ)            (像)
      


レンズから物体までの距離を a
レンズから像までの距離を  b
レンズの焦点距離を     f    とします。


このとき, △ABO ∽ △A′B′O ですから
辺の比は
      AB : A′B′= a : b  ・・・・・・・(*)

また,△POF ∽ △A′B′F ですから
辺の比は
      PO : A′B′= f :( b−f)  ・・・・(**)

ここでABとPOは同じ長さですから,(*)式と(**)式の左辺は同じ
です。
したがって右辺も同じになりますから

       a : b = f :( b−f)   より

内項の積と外項の積が等しいことから

         bf = ab − af   となります。

この式の両辺を abf で割ると

        1/a = 1/f − 1/b  となり,

右辺の −1/b を左辺に移項すると

      1/a + 1/b = 1/f   となります。

これがレンズの基本公式です。

ただし,この公式には符号の約束があります。

    凸レンズでは f を正にします。
    凹レンズでは f を負にします。

    実像では b を正にします。
    虚像では b を負にします。

このように符号を約束すると,凸レンズでも凹レンズでも実像でも
虚像でもオールマイティに使えます。

さて,レンズによってつくられる像はいつも物体と同じ大きさでは
ありません。
物体の大きさに対する像の大きさの比を,そのレンズの「倍率」と
いいます。
上の図では,倍率 m は

     m = (A′B′)/(AB)   ということですが,

   (*)式を用いると

     m = b/a   となります。

像が虚像のときは b が負になりますから,一般的には絶対値と
して

  倍率は  m = |b/a|  です。




最近はオシャレとしてメガネをかける人も多いですが,コンタク
トレンズにしている人も多いですね。
(カラーコンタクトなんかもあります)
発行人ケンはメガネ派です。
実は学生時代はコンタクトでしたが,ある日,眼が少し疲れたの
で,片方のレンズから取ろうとしたところ,うっかり芝生の上に
落としてわからなくなってしまいました。
まァ,片方だけだから後日買おうと思っていたのですが,一方だ
けコンタクトが入っていると全く焦点が合わず,とても見づらい
ので,もう一方もはずしたところ,こっちも落としてしまいまし
た。(同じ日に1つずつ失くしてしまいました)
その日以来,コンタクトは止めました。





七転びヤンキー (← ?)


今回はここまでです。


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 発行人 ケン

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