理系受験生のための基礎物理 RSSを登録する

物理の「なぜそうなのか?」を分かり易く説明します。なるべく数学を使わない定性的な物理です。物理の基本を理解したい受験生や曖昧に覚えている箇所を正しく軌道修正したい受験生のためのメルマガです。力学、波動学、電気学の順に配信し、9月からは磁気学、熱力学です。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/07/04

理系受験生のための基礎物理    第38号

この記事を取り寄せる

◆◆◆==== Basic physics ====================

         理系受験生のための基礎物理    第38号

===============================◆◆◆

 ■ 「波の性質」について  (1)

前回,波は振動が伝わる現象であり,媒質の振動方向と振動が
伝わる方向が直角な波を横波,また媒質の振動方向と振動が
伝わる方向が平行な波を縦波であることをお話しました。

    横波↓
  http://www.crambook-physics.com/b_wave0801.html

    縦波↓
    http://www.crambook-physics.com/l_wave0801.html



波の同じ状態を連ねた面(山どうしとか,谷どうしを連ねた面)を
「波面」といいます。
池に小石を投げ入れると,波紋が広がっていきますが,あの
波紋が波面です。
池に小石を投げ入れたときの波面は同心円状に広がっていきま
すが,波面が一方向に平行に進む波を「平面波」といいます。

     (波の進む向き)→
    | | | | | |
    | | | | | |
    | | | | | |  平面波
    | | | | | |
    | | | | | |
  
              ↑
              波面

池に小石を投げ入れたときの波紋が,ず〜〜〜〜〜〜っと遠く
まで広がっていったとすると,遠いところでは近似的に平面波
になります。


波は進む方向に障害物があると,その後ろにまわり込む性質が
あります。
この現象を「回折」(カイセツ)といいます。
例えば,平面波の進む前方に,小さなすき間(スリット)がある
と,スリットを通り抜けた波は広がって進みます。


    (平面波)→     ‖
    | | | |   ‖
    | | | |   ‖
    | | | |    ←スリット
    | | | |   ‖
    | | | |   ‖
              ‖

(フォントの設定がプロポーショナルだと障害物の壁がズレます)


      《スリットを通過した後》
               
              ‖  \
              ‖ \ \
              ‖\ \ \
                | | |
              ‖/ / /
              ‖ / /
              ‖  /

          (実際は半円状に広がります)


回折現象は波本来の性質であり,音波でも光波でも生じます。
高い壁の後ろにいても,壁の内側の音が外側でも聞こえるのは,
壁の上で回折した音波が伝わってくるためです。
(他人の悪口を言うときは,聞かれないように密閉された場所
で話しましょう。でもオナラをしないように・・・・)


池に小石を投げ入れたときに出来る波紋は広がっていき,岸辺
で反射します。(水面に対して垂直な岸とします)
このとき,岸辺の水は自由に上下に振動できます。
このような端を「自由端」といい,自由端での反射を「自由端
反射」といいます。
自由端反射では「山・谷」の順序は変わりません。(下図)

               自由端
                ‖
 入射波 (谷)(山)→    ‖
                ‖


      《反射後↓》


                ‖
 反射波←(山)(谷)     ‖
                ‖


このように,反射しても「山・谷」の順序が変わらないとき,
「同位相」といいます。


これに対して,弦を張って弦を振動させると,弦の上を波(振動)
が伝わっていきます。
このとき,弦はいくらでも続いているわけではなく,どこかで
弦の端が固定されています。
弦の上を伝わってきた波(振動)は,弦の端で自由に動くことが
出来ません。
このような端を「固定端」といい,固定端での反射を「固定端
反射」といいます。
固定端反射では「山・谷」の順序が逆になります。(下図)

               固定端
                ‖
 入射波 (谷)(山)→    ‖
                ‖


      《反射後↓》


                ‖
 反射波←(谷)(山)     ‖
                ‖


このように,反射すると「山・谷」の順序が半波長ずれてしまう
とき,「逆位相」といいます。


自由端反射や固定端反射は,実際に実験装置を使って実験して
みれば,確かに観測されるのですが,このメルマガでは少し無理
です。
だいぶ無理です。
完全に無理です。

これは「波の性質」としてナシクズシ的に覚えてもらうしかあり
ません。



月とスッポンポン (←?)


今回はここまでです。


 ★基本問題を自己チェック↓(毎週日曜に更新予定)
  http://www.geocities.jp/p_laboratory_2006/index.html

 ★受験物理をアニメーションで高速マスター!
  「super 物理」(↓)受験生の「お助けアイテム」!
  http://www.crambook-physics.com/index.html
  厳選された237題の演習入試問題!!

------------------------------------------------------------
 発行人 ケン

発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこっち →  http://www.mag2.com/m/0000262437.html 

 Copyright(C) ken chiba   All rights reserved
 当メルマガ内容の引用,転載は一切厳禁
------------------------------------------------------------

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る