にほんの場所たち “Japanese CUTTERS”vol.0003
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Japanese CUTTERS by site_roof 19/5/2008
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[Message from Site on the Roof]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.geocities.jp/siteontheroof/
すみません、前回に続いてまたイベント案内を↓の挨拶でさせてもらいます
が、その案内文とそれから今回の本文内容を編集しながら改めて感じたことに、
どうやらぼくは、「その地」あるいは「その時」さらには「その人」、そうい
ったもの「だけ」にしかないものに、心惹かれてしょうがないらしい。
ポイントとなるのは、この、「だけ」、というところです。
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"にほんの場所たち" 0003
西国 其の参
<富士山上空 → 松江城下町「空の旅から陸の旅へ」>
富士山を過ぎるのを待っていたかのように、飛行機は少しずつ北に進路を取
りはじめ、そのまま信州の白い頂の連なりの上を越えていく。遠くに、おそら
く琵琶湖らしい大きな水たまりが陽光にきらめいている。
およそ1時間半のフライト。間を過ごすための本も一応手元に用意しておい
たが、ほとんど読む暇も必要もなかった。はるか上空から、まさに地図の世界
を実写版で鳥瞰するという体験に興奮しているうちに、下にはまた、海が見え
てきた。
日本海に抜けたということだろうか? 大体、本州のちょうどおヘソの辺り
を縦断していったことになりそうだ。国際線だと航路表示を客席モニターにも
見せてくれるが、国内線にも同じサービスをしてくれたらと思わないではいら
れない。
少しずつ高度が下がりだしてきているのがわかる。左前方から、一際大きな
白い台形の山が近づいてくる。雪を頂いた、大山! 富士山とは違うタイプの、
けれどやはり見事な山だ。
その先はほとんど秒読みのようなスピードで、車窓、とはいわずなんという
のだろう? 機窓? とにかく、窓の外の景色は流れた。
旋回して島根半島を左に見ながら中海上空を過ぎていき、続いて姿を現した
宍道湖は、水面すれすれ、とまでいうと大げさだがかなり接近していたせいも
あって、思っていた以上に大きく感じられた。その宍道湖の真上を横切るよう
にして、機は出雲空港にアプローチしていく。
着陸は12時45分。ぴったり予定どおり、羽田から1時間半。出口で見送って
くれた乗務員さんたちに、ぼくは心から感謝の意を述べる。本当に、今までで
最高に楽しい空の旅を、存分に味わせてくれた。
さて、ここからはいよいよ、西国の、陸の旅。
まずは空港バスに乗り、最初の目的地松江駅には30分もしないうちに着いた。
勝手にぼくの中にある、典型的な地方の駅だった。綺麗に整備はされている
けれど、個性のない駅。商店街のない駅。去年の春に長野の松本駅で昼ごはん
を求めて苦労したことを思いだした。
これまた勝手にぼくの中にあった、たとえば味のある駅舎の造り、それに駅
弁や特産品、その地その地にしかないものを楽しませてくれる地方の駅という
のは、もはやそれこそ「勝手な」希望的妄想に過ぎないのだろうか。
たぶんここでも、前々回にだらだらと述べた「便利=効率=無個性の公式」
が成りたってしまうということなのだろう。
「便利ということは効率がいいということ。いかにして時間やスペースやエネ
ルギーを節約するかを突きつめていけばいくほど、その答えに選択の幅がなく
なってくるのは必然。要は、どれもほぼ似たりよったりのところに行きつくし
かない…」
駅ビルの中には大型店舗。外にはコンビニに吉野家にドトール、東京と変わ
らない店たちの中をあれこれ探しまわる気にもなれず、ぼくの西国旅行着いて
しょっぱなの昼食は、駅前のローソンでおにぎり二つという、なんとも味気な
いものになってしまった。
気を取りなおして、松江一帯を周遊する「レイクラインバス」を待つ。1日
券を買えばその日の間はどこで乗り降りしてもOKという、観光サービス交通
機関。客は自分と母娘連れが一組だけだった。
運転手はおばちゃんで、「夕方この時間には駅に戻りたいんだけど」という
ぼくの問いに、「それならこのバスに乗れば大丈夫です」と時刻表を示しなが
ら優しく教えてくれ、走りだしてからも、3人しかいない客たちに丁寧な観光
案内をしてくれながら、バスは進む。
松江城が見えてきた。小さなお堀と道で仕切られたいわゆる城下町と呼ぶこ
とができるであろう一帯を、バスは進む。普通にお堀のある生活とは、どんな
感じか想像してみた。東京の皇居のような、周りに生活のないお堀ではない。
至るところが生活の橋だらけ。
きっとこの街からたとえば東京に出ていった人にとって、久しぶりに帰って
きたときには、そこに身を置くだけでとてもほっとする景観ではないかと思う。
そのくらい印象深い光景だ。たぶん自分も、何年か経ってまた訪れたら、懐か
しさを覚えそうな、そんな気がした。
<富士山上空 → 松江城下町「空の旅から陸の旅へ」おわり>
(2008‐01‐10)
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小奇麗に整備された松江駅に違和感を覚え、小さくてかわいらしい道とお堀
に仕切られた松江城下町に魅力を覚えたのは、ひとえに、↑冒頭の挨拶で述べ
た、「だけ」を感じられるかどうかにあったのだと思う。
だから、一見このメルマガとは関係のないようなイベントも、ぼくの中では
はっきりとつながっているのだということで、↓の案内文でのお騒がせをお許
しいただきたいのとともに、ご興味のある方はどうぞ遊びにきてください。
Japanese CUTTERS 0003/19/5/2008
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モノガタリの夕べ 第3回『囲炉裏端(いろりばた)』
〜文字のない世界へようこそ〜
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幼い頃に昔話をきいたときのことを思いだそうとすると、語ってくれた人の
顔やそれに声、周りにいた家族たちの表情や、やがては部屋の様子からそこに
漂っていた空気の匂いまで、記憶に浮かんできたりしないでしょうか?
この記憶は、口伝えの「語り」というものが、その「時」その「場」に居あ
わせたその「人」たちの持っている関係の中でしかありえない、そういう一度
かぎりの「縁」から発生する、ひとつのマジックなのかもしれません。
モノガタリを聴いていただくだけでなく、皆さんと一緒に、昔の「人」たち
がモノガタリを紡いでいった「時」の「場」をシミュレートしたりもしながら、
この「マジック」を感じてみる、そんなイベントになったらいいなと思ってい
ます。
よろしければぜひ、たった一度かぎりの「その時」「その場」に居あわせた
「その人たち」になりにきてみてください。
今回のテーマは、「動物!」です。
■と き 2008年5月30日(金) 18:30 open 19:00 start
■ところ NOAH'S CAFE http://noahscafe.main.jp/
(東京メトロ東西線 落合駅より徒歩8分)
(JR総武線・都営大江戸線 東中野駅より徒歩12分)
■参加費 1500円(お食事とお飲み物つき)
■内容
・動物との思い出や関わり、などなどについて語りあう。
・みんなで「動物」のモノガタリをひとつこさえてみる。
・動物の語り:『猫の草紙』『狐女房』(予定)
■お申し込み・お問い合わせ
iroribata@gmail.comまで、お申し込みください。
複数名さまでお申し込みの場合は、人数もお書き添えください。
(※ 食事の用意の関係がありますので、事前申し込みをお願いしています)
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