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さすらいの一般人の書き下ろしメディア批評コラムです。論評の幅を広げるべく、旧称「テレビ動物園」から改称しました。業界とは縁もゆかりもない無責任一本勝負でよろしくお願いします。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/23
  • 部数 29部
  • メルマガID 0000262007
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2009/11/23

ロン・ピョウ

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          ロン・ピョウ
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[第89号 2009年11月23日]
 
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■「専業ものまね芸人のすばらしさ」
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『ソロモン流』(テレビ東京)を見た。清水ミチコへの密着取材だった。

真似する相手を選ばないところが清水ミチコの才能だと思った。

顔まねにせよ、声まね(歌まね)にせよ、限界はある。どんなものまね芸人でも
十八番を中心に得意な真似を使い回すのが基本だ。

もちろん清水ミチコもユーミンや桃井かおりなどの十八番がある。しかし、清水
ミチコは性別や年齢を問わず、あらゆる人を真似ようとしているように思う。

その結果、顔まねでは宮里藍や麻生太郎のような傑作が生まれる。また、『千の
風になって』の秋川雅史さんの歌まねやえなりかずきの声まねもすばらしいと思
う。

今や第一人者といってよい清水ミチコだが、常に新しい人のまねに努めているこ
とには頭が下がる。

それにしてもこの『ソロモン流』、取材相手のことを「賢人」と呼ぶところと、
司会の船越栄一郎のサ行の音が息漏れしているように聞こえるところが気になる。

かつては「声帯模写」という言葉があった。ラジオ時代にできた言葉だろうか。

ものまねはラジオの方がおもしろい。ラジオだと顔が見えないぶん、余計におか
しさが増すのだ。松村邦宏がキムタクの声で阪神のキャンプ情報をレポートする
など、ラジオでの上手なものまねはおかしいにもほどがある。

政府がデフレ宣言をしたという。「安かろう悪かろう」なのか「悪かろう安かろ
う」なのかわからない世の中、ものまねも例外ではない。

たまにあるテレビのものまね番組にしても、ものまね専業ではないお笑い芸人が
化粧や小道具の力を借りて騒ぐだけの番組になってしまった。芸達者な芸人もい
るのだが、ものまね専業の芸人にはかなわない。

ものまね芸はレパートリーの多さが大事なように見える。つぶしがきくかどうか
ということだ。その点、ケミストリーのまねをしていた「ケミフタリー」などは
本物のケミストリーがふるわないだけに気の毒だ。

また、ダンシング谷村は「谷村新司のまね」である必要がないくらいに踊りがお
かしい。こういうものまねプラスアルファの芸を見ると、プロの凄みに感激して
しまう。

世はこういうものまね専業の芸人をもっと評価すべきだ。素人のくせに「あまり
似てない」という人がいるが、自分がまねないのなら口を慎もう。

(了)


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