2009/06/15
ロン・ピョウ
---------------------------------------------------------- ロン・ピョウ ---------------------------------------------------------- [第66号 2009年6月15日] ---------------------------------------------------------- ■「テレビ中退」 ---------------------------------------------------------- 『アタック25』(テレビ朝日)の続報。今週、朝日放送から「オーディション に合格」し、「出演者リストに載った」旨のはがきが届いた。出演の可能性が高 まってきた。 もちろん、これで即、出演決定ではないが、いざ出演の可能性が高まると、とた んに気が重くなった。出たいのか、出たくないのか、自分でもよくわからない。 話を変える。私はまだ木村拓哉さんの主演ドラマ、『MR.BRAIN』(TBS)を見続 けている。そして、この番組に続けてなおも語り続ける。 視聴率はかなり大したもののようだが、当たり前だと思う。番宣が普通ではない からだ。 私は「MR.BRAIN」というキーワードを登録しハードディスクレコーダーを自動録 画扱いにしている。すると、毎日、5分間の番宣番組が一つか二つは録画されて しまう。 これ以外にも別途番宣CMが流されている。特に放送当日土曜日午後の前週分の再 放送ではドラマの続きかというようなタイミングで「今夜の『MR.BRAIN』は!」 というようなCMが流れる。 電車に載れば電車広告がある。駅の壁にも広告がある。これではこの番組を知ら ずに過ごす方が難しい。見ないでいる方が難しい。 実際、セットや出演者は豪華だし、お話もよくできていると思う。私も素直に謎 解きのおもしろさを楽しんでいる。 それだけに、木村さんが口を開いてセリフを吐くたびにドラマの世界から現実に 引き戻されてしまうのが残念だ。今週は木村さんにとどまらず、亀梨和也や相武 紗季もしっかり現実世界に引き戻してくれた。 木村さんは風変わりな天才脳科学者という役を演じているつもりだ。しかし、大 物たる木村さんには役不足なのかもしれない。 「天才ゆえ空気を全く読まずにふるまい、周囲の人々を戸惑わせる」という役ど ころなのに、「感じの悪い人がわざと空気を読まないふりをして、周囲の人々を 不愉快にさせている」ようにしか見えないのだ。 木村さんは新聞のインタビューで「(別の映画のとある役について。その役をど う演じてよいのか)全くわからなかったので、とりあえず何となく演じたら、監 督が『それでいい』と言った」旨のことを述べていた。 この人、自分に振られる天才役と自分の境界がなくなってしまったように見える。 もちろん木村さんは悪くない。木村さんは自分に振られた仕事をやっているだけ だ。そして、木村さんに仕事を回す方も悪くはない。木村さんが関わる仕事はす べてカネが絡んだビジネスだ。他人が口を出すことではない。 しかし、木村さんはもはや裸の王様だ。ヨイショのしすぎで、何がなにやらわか らなくなっている。木村さんはドラマの品質向上に何も役立っていない。木村さ んはドラマに寄生している。 前にも書いたが、木村さんの同僚役はすべて背の低い俳優を配している。綾瀬は るかと並んで歩くときは必ず遠近法を利用し、木村さんがやや前、綾瀬がやや後 ろを歩くようにしている。 ドラマの作り手には木村さんを主役にしているがためにさまざまな制約が課せら れているのだ。 これだけ番宣すれば、みんなが見るのは当然だ。なんだかんだ言っても、無料チャ ンネルは限られている。東京でも地上波無料放送はせいぜい7局。選択肢は最初 から限られている。自由競争とは言い難い。 みんなが見れば、広告収入が得られる。番宣や制作にカネがかかっても収支がな んとか黒字ならばよいわけだ。だから、ドラマの品質は二の次なのだ。 本当にドラマの品質で勝負するならば、脇役はまだしも主役を木村さんにするは ずがない。 視聴者はテレビに夢を見すぎていると思う。テレビはビジネス、儲けなくてはい けないお仕事の世界だ。視聴者が毎日あくせくしているお仕事の世界と同じだ。 本音より建前が優先され、アホや偽物が良い人良いものを駆逐することも多々あ る。 私が参加を許可された『アタック』でも、私は「オーディションに合格」したこ とになっていた。成績順に入学を許可されるような学校の入学試験とは違うのだ。 制作者の顧客はあくまでも広告主だ。視聴者は実はお客様ではない。おまけだ。 ならば、おまけにはおまけのやり方がある。まずはCMを見ないで済むように、録 画視聴をしよう。これをすると、日々のテレビ視聴時間は大幅に節約できる。 そのうち、録画しても見なくなることが増える。かならず見たい番組は案外少な い。 録画に際しては番組表をよく読まなくてはならない。すると、番組表を読んでい るだけで、だいたいの内容の見当がつく。すると、わざわざ見る気が失せる。 そのうち、テレビ漬けの生活から足を洗うことができる。テレビを見ないで食事 すると食事もうまくなり、食べる量も適正な量に抑えられる。睡眠不足もなくな る。 地デジ化は視聴者がテレビ界に影響力を行使できる千載一遇の好機だ。こんな機 会はめったにない。 本当の危機的な災害時にテレビは役にたたない。停電してしまえばテレビはつか ない。阪神大震災のときもラジオが役にたったという。テレビがどうしても見た いなら、ケータイのワンセグでよい。 テレビから距離を置くほど、テレビのことがよく見えるようになる。最近、そう 思う。 (了) [PR]------------------------------------------------------- 私たちオットージャパン株式会社は、ヨーロッパを中心に世界19ヵ国で展開する 「オットーグループ」の一員です。そのグローバルなネットワークを活かし、ファッ ション性の高い魅力あふれるインターナショナル・ファッションをご紹介してい ます。 http://click.linksynergy.com/fs-bin/click?id=gkuWB67RDZI&offerid=34789.2000009&type=1&subid=0 ---------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------- メールマガジン「ロン・ピョウ」 発行責任者: tawashi<tawashi@yandex.ru> 登録・解除: http://www.mag2.com/m/0000262007.html 登録・解除は上記サイトにてご自分でお手続きください。 ----------------------------------------------------------


