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2008/04/13

近未来乗物館(メールマガジン版)VOL.3

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電気や代替燃料で動くバイク/自動車の関連情報を中心にご提供します。
ゴリゴリの自然保護主義でも技術中心主義でもなく、より俯瞰した位置か
ら「ニュース」「ブックレビュー」「体験レポート」「リンク」などを提
供します。

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■ 今回の出し物
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■映画レビュー:『Who Killed the Electric Car?』

■ニュースセレクト:

●インドのアジャンタ・グループ、「ナノ」より安価な電気自動車を製造

●三菱自動車、沖縄電力とi MiEVの試験用車両で実証走行試験を開始

●米国のOPEC参加国からの原油輸入、2007年に急増

●米国製電動中型スクーターVectrix、ロンドンでの乗り心地は?

●『テスラ・ロードスター』、ヨーロッパ仕様の受注開始

■編集後記

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■ 今回の出し物
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■映画レビュー:Who Killed the Electric Car?

題名:Who Killed the Electric Car? (誰が電気自動車を殺したのか?)

公式ウェブサイト: 
http://www.whokilledtheelectriccar.com/ 
※この映画をつくったChris Paine氏の製作プロダクション「Papercut Fi
lms」が新たに作った公式サイト。
http://www.sonyclassics.com/whokilledtheelectriccar/ 
※2006年公開当初の配給会社ソニー・クラシックスによる紹介サイト。

公開:2006年(日本では未公開)


現在プラグインハイブリッド型のコンセプトカー『VOLT』を宣伝している
GMは、10年ほど前に純粋な電気自動車『EV1』の市販(正確にはリース販
売)を開始しました。

EV1はアメリカのハイウェイも快適に走ることができるとてもよくできた
車で、有名どころではメル・ギブソンやトム・ハンクス等もユーザーでし
た。

しかし、排気ゼロ自動車の製造を促す法律(Zero Emission Vehicle Manda
te カリフォルニア州にはかつてこんな法律もあったのです。)は石油業
界や自動車業界の圧力によって骨抜きになってゆき、GMは2003年末にEV1
の製造を中止、熱烈なファンの抗議を受けながら全車を回収、博物館や研
究用を除いて廃棄処分にしてしまいました。この映画はなぜEV1が消える
ことになったのか、その理由と背景を明らかにしてゆきます。

○よくできたパッケージ
EV1が公道を走る様子をこの映画で初めて見たのですが、ハイウェイをガ
ソリン車といっしょに普通に走り、操縦系のデザインも古さを感じさせな
い出来です。ガソリンスタンドではなく、街中にある専用の充電スタンド
を使う様子は、過去の映像にもかかわらず、まさにもうすぐ訪れる未来の
風景そのままで、とてもわくわくしました。ちなみに充電は、板状の電極
が完全に覆われたプラグをボンネットに差し込むだけの、非常に簡単なも
のです。

○犯人は誰?
この映画では、EV1を“抹殺”した容疑者として(1)消費者(2)バッテリー
(3)石油会社(4)自動車会社(5)政府(6)カリフォルニア州大気資源局
(7)(水素を使う)燃料電池 を挙げています。

それぞれの“罪状認否”では、無知と無関心で“有罪”となった消費者の
イメージが『見ざる聞かざる言わざる』で表されたり、GMのTVCMが、EV1
の宣伝というより、交通事故や核戦争後を連想させるようなネガティブキ
ャンペーンであったこと、クリーンなイメージで今も熱心に宣伝されてい
る水素エネルギーが石油業界の利権であること等を暴露していたりする
のですが、この映画の一番良いところは、告発映画にありがちな、感情的
なつるし上げや悲壮感のあおりたてがないところです。これは同時期に公
開されて大ヒットした「不都合な真実」が、“怪しげな真実”をかなり誇
張した内容だったのとは対照的です。

もっとも、容疑者の中で唯一無罪放免になった「バッテリー」については
色々なご意見があると思います。それでも、このメルマガのVol 1でご紹
介した、清水教授が携わった電気自動車(エリーカ以前)でも、実用的な
航続距離を持ったモデルはあったのですが。

なお、映画の最後では、最近の石油価格高騰や電気自動車ベンチャー・ブ
ーム等“形勢逆転”の様子がまとめられています。

○より個人的な感想
この映画については、観るのをずっと楽しみにしていたのは確かだし、確
かに評判どおりよく出来たドキュメンタリーだったのですが、事前にそれ
なりの知識を持ってしまっていたためでしょうか、実際に観てみると、実
は“事件”の究明とか、電気自動車の性能的な部分はそれほど印象に残り
ませんでした。

それよりも、EV1が一度見せた未来を我々はもうすぐ“再体験”すること
になるわけで、何だか映画を使って本当にタイムトラベルしているような
気持ちになってしまったのです。こんな“経緯”が良いのか悪いのか、と
にかく歴史ができてゆく様子を、ちょっと違った角度から観て、感じられ
る、とても貴重な機会をもらいました。

○日本で見るには
残念ながら日本向けの劇場公開は今のところありません。DVD版がAmazon
(¥1,599!(税込) http://www.amazon.co.jp/Who-Killed-Electric-Car-
Sub/dp/customer-reviews/B000I5Y8FU )等で買えます。但し日本語の字
幕なしの英語版で、北米のリージョン・コードがかかっていますので、リ
ージョンフリーのプレイヤーか、PCで再生していただくようになります。

この映画に関しては、海外で観られた日本の方の感想や解説もたくさんネ
ットで拾えますし、英語ではPBSの関連コンテンツ
http://www.pbs.org/now/shows/223/ )がよくまとまっています。


■ニュースセレクト

●インドのアジャンタ・グループ、「ナノ」より安価な電気自動車を製造

ソース:http://timesofindia.indiatimes.com/Ajanta_to_take_on_Nano_
with_electric_car/articleshow/2942510.cms

<概要>
インドのアジャンタ・グループが、タタ社の超低価格車「ナノ」より安価
な電気自動車を製造・販売することを発表した。同社は既にOrevaブラン
ドの電動スクーターを製造している。


●三菱自動車、沖縄電力とi MiEVの試験用車両で実証走行試験を開始

ソース:
http://car.nikkei.co.jp/release/index.cfm?i=186700

<概要>
三菱自動車は、i MiEVの航続距離を伸ばした実証試験用車両2台を沖縄電
力に提供、共同で実証実験を開始した。

この実証試験用車両は航続距離160km、省エネモードの追加他改良が施さ
れている。


●米国のOPEC参加国からの原油輸入、2007年に急増

ソース:
http://www.greencarcongress.com/2008/04/us-imports-of-o.html

<概要>
米国のOPEC参加国からの原油輸入が2007年に12.8%増と急増していること
が同国エネルギー省の発表でわかった。これでOPEC参加国からの割合は総
輸入量の53.8%になり、総輸入量自体が前年比1%減であることから一層際
立つものとなった。

このOPEC産の急増した割合は1992年以降最高のもので、1977年のイラン革
命以降最大の輸入量になる。


●米国製電動中型スクーターVectrix、ロンドンでの乗り心地は?

ソース:
http://uk.reuters.com/article/domesticNews/idUKGOR05470120080410

<概要>
米国製電動中型スクーターVectrixのロンドンでの試乗レポート。

ニッケル水素電池搭載で、最高速度100km/h、航続距離は55km〜88km。米
国でのオンライン標準価格は2007型が$9,999、2008型は$11,990。
Vectrix Corp.: http://www.vectrix.com/


●『テスラ・ロードスター』、ヨーロッパ仕様の受注開始

ソース:
http://www.motorstoday.co.uk/ELECTRIC-SPORTS-CAR-AVAILABLE-TO-ORDE
R.399.news

<概要>
今年3月に受注残が1,000台を超えている米国仕様の生産を開始したTesla 
Motorsが、ヨーロッパ仕様の受注を開始した。ヨーロッパ仕様の価格は
99,000ユーロで、250台が2009年に出荷可能となる予定。


■編集後記

バックナンバー
http://archive.mag2.com/0000261957/index.html )もどうぞ。

ウェブ版の文字化けは、ホスティング業者が責任放棄の態度を続けていま
す。こちらの交渉は継続しながら、別のドメインを取得して、新規に構築
を進めていますので、出来るだけ早く完成させてご案内するように致しま
す。

取り上げてもらいたいニュースや取材のご要望も承ります。リクエスト全
てに応えられるかどうかわかりませんが、問い合わせ用メールアドレス
( contact@6kittens.com )までご連絡いただければ幸いです。

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