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2010/02/09

【325号】高級ブランド、2010年攻めの戦略とは?

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      ウォールストリートジャーナルから見た起業のヒント
          ~ビジネスアイデアと英語力の習得~
              2010/02/09  Vol.325
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◎2月9日 11時31分現在の速報
No Exit in Sight for U.S. As Fannie, Freddie Flail 
将来の再建計画が見えないまま、
ファニーメイとフレディマックは
アメリカ政府の企業救済政策に注目している。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704362004575001042824028862.html


◎本日のニュース

1)見出し 

Stores Reach Into Bag of Tactics as Luxury-Goods Sales Improve 
 
2)要約

アパレルの高級ブランド業界は、
2010年売上が回復すると予測されており、
攻めの戦略に転換しようとしている。

回復予測の根拠は、富裕層の消費が増加に転じており、
またこれまで「背伸び消費」を担ってきた層も、

依然ウィンドウショッピングを行って、流行に敏感であるからである。

ちなみに、2009年は、在庫過多による大幅な値引き販売を余儀なくされた2008年を反
省して、
高級ブランドショップは発注量・在庫数を減らしてきた。

2010年は、富裕層をターゲットにした商品は供給量を減らして稀少性を高めるととも
に、
「背伸び消費」をする層に対しては、より買いやすい低価格ラインの商品を拡充して
、
購買動機を高める戦略を採るブランドが多くなっている。

実際、ある百貨店では、低価格ラインを増やすことによって2009年の年末シーズンの
売上を伸ばすことに成功している。

一方、高級ブランドを扱う百貨店には、他の百貨店・単独ショップと差別化するため
に、高級ブランドの限定商品を増やす方針が見られる。

3)キーとなる英文
Designers are limiting production of some high-end items to foster a sense o
f scarcity. At the same time, established brands are offering a broader rang
e of entry-level goods.

4)キーとなる英文の和訳
デザイナーは、一部の高級アイテムの生産を少なくすることによって、稀少性を醸し
出している。
同時に、有名ブランドは、エントリーレベルの商品ラインをより拡充している。

3)気になる単語・表現と解説
(気になる単語・表現)
scarcity	名詞	欠乏
foster	他動詞	~を育成する

 (解説)
なし

5)今日のヒント

景気が回復したからといって、簡単にはモノは売れないようだ。

今回紹介した高級ブランドアパレル企業では、ターゲットを定めて、そのターゲット
に合った戦略を策定している。

そのターゲット・販売戦略とは、
◎富裕層→供給量を減らすという戦略
◎背伸び消費をする消費者層→低価格ラインを拡充するという戦略
である。

ターゲットが異なれば、販売戦略も違ってくる。

確かに、リーマンショック以前は、少し高く感じる高級ブランド商品を背伸びする消
費に対しては、富裕層と同じ売り方で対応できていた。

しかし、景気が回復基調に戻ったからと言って、背伸び消費をする層の懐事情が元に
戻ったわけではない。

もしかしたら、節約をするという習慣がある程度根付くことだってあり得る。

だから、富裕層と背伸び消費をする層の販売戦略を変えたことは、大変賢明なことだ
ろう。

一方、売上減に悩まされた百貨店も、限定商品の販売という手法を取って、売上の増
加を目指している。

これは、商品の差別化戦略。

高級ブランドの場合、ブランドの独立店舗で買おうが、各百貨店内のショップで買お
うが、商品・価格にほとんど変化はない。

ならば、より品揃えの多い路面店で買おうと思う消費者も多くなるだろう。

これでは、百貨店の売上が増える見込みは薄い。

そこで、百貨店内のショップでしか買えない限定商品を扱うことによって、他店舗と
差別化し、来店を促すことができる。

日本のスーパーで増えているPB商品も、これと同じ理屈。

モノ余りの成熟経済では、単に商品を並べて置くだけではお客さんが来店することは
難しく、ましてやなかなか売上を伸ばせない。

ターゲットとして定めた消費者が、欲しくなるような工夫=戦略が必要になる。

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《今回のヒントのまとめ》                          
                  
▼アパレルの高級ブランド企業は、2010年攻めに転じて、売上の増加を目指してい
る。
▼その方法として、ターゲットとして富裕層と背伸び消費層を定め、富裕層には供
給量を減らして稀少性を出す戦略、背伸び消費層には買いやすい低価格ラインを拡充
するという戦略を採っている。
▼このように、ターゲットによってニーズや嗜好が違うので、ターゲット毎に違う
戦略を採ることは重要である。
▼また、百貨店が高級ブランドの限定商品を扱うということは商品の差別化戦略で
あり、これによって自店舗への来店を促している。
▼モノ余りの成熟経済では、明確なターゲットを定めて販売方法を工夫することが
必須である。

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編集後記
こんばんは、高尾です。
今回の景気停滞によって、消費のスタイルが大きく変化したのではないかと感じてい
ます。
コモディティ=買わなくてはならないモノでは、より安いものを。
スペシャルティ=欲しいモノは、よりこだわったものを。
デフレ、デフレと騒がれていますが、コモディティに関してはこの状態が普通になる
のではと読んでいます。
ならば、企業が成長するには、いかにスペシャルティを開発して販売するかが問われ
るのではないでしょうか。
この過程で、産業内の淘汰も進むことでしょう。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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