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2008/09/16

【近藤昇の会社は社会の入り口だ 第015号】タイへ行っても、どこへ行っても、ダメなものはダメ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━≫ 08/09/16 Vol.015 ━
 ●アジアを駆け巡る中小企業の“お助けマン”ブレインワークスグループ
  CEO 近藤昇が語る *. 就職活動中の学生向けメールマガジン ..*
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   近藤昇の会社は社会の入り口だ
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◆    タイへ行っても、どこへ行っても、ダメなものはダメ!    ◆
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ここ最近特にそうだが、ビジネス界で、日本の若者の現状を嘆く人は多い。
私もふと気づくと、この話に熱中している事がよくある。
実感として、若者の現状と未来を心配し憂えている人が増えてきた。
どんな話かといえば、例えば、ニート、フリータの話から始まって・・、
日本の平和ボケを象徴するかのような若者の元気のなさ、
覇気のなさが話題になる。そして、会話の着地点は
「今の若者は、もっと、チャレンジしないとダメだ」ということ。
「こんな混沌とした時代だからチャンスも多い。
言うばかりではなく、我々も日本の活性化のために頑張ろう!」
で締めくくられる。

一方、こんな若者達を新戦力で採用する企業の悩みも
日増しに大きくなっている。
現状維持志向やチャレンジ精神の欠落だけではなく、
年々、マナーやコミニュケーションスキルなど、
一社会人としての基礎教育が不十分な
若者が増えつつあり、これもまた、大きな悩みのタネとなっている。
採用するのも苦労するが、今や採用してからの苦労の方がもっと深刻だ。
給料を払ってまで、どうして、
こんな基本的なことを教えないといけないのか…と嘆きたくもなる。

もちろん、明るい話題もある。
起業したり、社会問題に果敢に挑む若者も少なからず存在する。
むしろ、このような若者たちは、
数年前より確固たる意志を持ち、問題意識も強い。
そういう意味では、若者の世界も、
二極分化が鮮明になってきたといえるだろう。
意志を持って自ら活動する一部と、特に目標も持たず、
流されるように社会に身をゆだねるその他大勢。
実際、アジアの各方面で活動している若者を見ても、
この傾向は浮き彫りになっているようだ。

最近、タイで働く日本人について、興味深い話を幾度となく耳にした。

当社は、この秋に、タイのバンコクに活動拠点を設立する計画を持っている。
その下地作りとして、ビジネスのキーパーソンとの関係を構築中である。
(既に当社のアジアビジネス情報誌「セーリングマスター」は、
タイに進出している日系企業に配布が始まっている。)
10年前からベトナムで活動している当社は、
この2つの国を見比べながら、色々と考えをめぐらせている。
タイとベトナムを比べると、
タイが少なくともざっくりと15年ぐらいは進んでいると実感する。
特に、産業の安定的な発展に欠かせない高速道路などの
交通インフラは両国間で相当なギャップが存在する。

では、日本人の存在感はどうかというと、
既にタイでは、日本人が生活し、
ビジネス活動の基盤が出来上がっているともいえる。
それに比べると、ベトナムで働く日本人は、まだまだ少数派だ。
大多数は韓国人である。

タイのバンコクは、ビジネスの関係者だけではなく、
日本人が多く住んでいる町として有名だ。
既に、バンコクには、5、6万人の日本人が住んでいると言われている。
これは、同様に日本人が多く居住する上海などと比べても引けを取らない。
明らかに、アジアで有数のトップクラスの日本人が働いている場所
といっても良いだろう。

タイと言えば、昔から製造業の進出が盛んなことで有名だ。
今や、タイには日系企業が8000社あるともいわれている。
日本の地方都市よりも遥かにビジネスチャンスのボリューム感はある。
タイ人も、ベトナム人も概ね東南アジアの人たちは、
日本人のビジネスパーソンには好意的で、
優秀な日本人から多くのことを学ぼうとする。

タイで活躍する日本人といえば、
今でこそ、現地で働くパターンは多様化してきたが、
日本企業のアジア展開初期の頃は、
工場の進出に伴う現地責任者、商社の営業パーソンなどが
大半を占めていた。
彼らは、選抜されて赴任しているので、
日本でもある程度のレベルでキャリアを積んできた人も多い。
このクラスの人は、タイ人から見ても自然と尊敬されるようになる。
優秀なマネージャーと一緒に働きたいという思いは、万国共通だろう。

しかし、一方で、タイ人から全く尊敬されない日本人も相当数いるようだ。
あるタイ専門のコンシェルジュ活動をしている女性が、
彼らのことを<沈没系の日本人>と呼んでいた。
「日本のビジネス社会で通用しない人はタイにきても同じ。通用しないんですよ」
このような意味なのだ。

これに似た話は、その後、タイのあちこちで耳にした。

アジア各国、特にASEAN諸国は、
一見、のんびりムードが蔓延していると感じる。
かつての日本のモーレツサラリーマンを彷彿とさせる働き方は
(昔に比べて緩くなったが…)
タイ人やベトナム人からから見たら、驚きだ。
今でも、日本人はよく働くと半ば呆れ顔で彼らは言う。
日本のビジネス社会でしんどくなった人たちが、タイなどに行けば、
のんびり働けそうに思うのだが、実際は違う。
既に、厳しいビジネス社会が構築されている。

「日本で今ひとつの日本人、タイでも今ひとつ。再教育しないと」

話はいつもこの結論に行き着く。

これから、益々、日系企業の進出は盛んになるだろう。
今のアジア経済圏の一体化の動きは益々加速されるだろうし、
それにつれて、アジアで働く日本人はますます増えるはずだ。
日本の仕事の進め方、考え方、チームワークが現地に浸透していく。
そうなった時、
「ビジネスマナーを知りません、コミニュケーションスキルは未熟です、
チームワークで働く事など自分には関係ありません」という若者が、
タイという国においても
通用しないのは明白だ。
いずれは、こういう<沈没系の日本人>は、
タイ人の優秀なマネージャーの部下となって、
そこで初めて学ぶことができるだろう。
そんな時代の到来はそう遠い話ではないと思う。


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