2009/06/10
消費税増税を暗黙の前提にした骨太の方針は無意味
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◆◆◆ ドクター国松の「日本の国はここがおかしい」 第85号 ◆◆◆
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−テーマ−
どうすれば日本は復活できるのか
--本日のテーマ-- 消費税増税を暗黙の前提にした骨太の方針は無意味
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◆政府の政策運営の基本方針となる「骨太の方針09」の素案が4日、判明し
た。地方を合わせた財政再建の新たな目標として、GDP比で基礎的財政収
支の赤字を13年度までに半減させるとともに、債務残高のGDP比の拡大
を10年代半ばまでに止め、安定的に引き下げることを盛り込んでいる。
◆選挙が間近なことがあり、増税はうちだせず、歳出削減は限界にきている(官
僚の見解ではそういうことになっている。)ことから、具体策は示せていない。
◆ただ、与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は諮問会議後の会見で、骨太06
に基づき、年2200億円分を削減してきた社会保障費について、10年度
予算でも削減を継続すると言っており、国民に関係する社会保障費だけは確
実にカットされそうである。
◆しかし、今回の骨太に消費税の文字がなくとも消費税を前提としているの
は間違いない。
◆9日の諮問会議に内閣府が提示した試算によると、世界経済が順調に回復す
ると想定した場合で、消費税率を11年度から年1%ずつ上げて10%にし
ても、新たな財政健全化目標は達成できないとされ、12%に引き上げた場
合は、目標が達成可能とされている。
◆試算によると、消費税を10%に引き上げたとしても、19年度を新たな目
標とするプライマリーバランスの黒字化は21年度までかかるうえ、債務残
高の対GDP比も横ばいにとどまり、いずれも目標は達成できないとする一方、
消費税を7%引き上げて12%にするケースでは、18年度に基礎的財政収
支が黒字化し、20年代初頭には債務残高対GDP比が引き下げに向かうと
している。結局、骨太の方針は消費税増税なくしては実現できない。
◆自民党の増税勢力はかねがね社会福祉を充実するために、消費税を増
税すると言っていたが、12%まで引き上げても借金返済に使われてしまい、
国民の将来への不安は何も解消さえない。
◆7%消費税を引き上げて得られる税収は約18兆円、それを全額借金返済にあて
たとして(そんなことは不可能だが)、国と地方で計816兆円にのぼる債務
残高を500兆に減らすのに、17年を要する。
◆実際は増税による景気後退や経常収支不足分もあり、50年以上かかると思わ
れる。
◆今でも、生活できない貧困層が増加し、それが再生産されている状況の中
で、ただ、借金返済のために消費税増税をおこなうことは、意味がないだけ
でなく日本という国と社会を破滅に導くことになる。
◆それこそ、借金の返済にこそ、政府紙幣の活用を考慮すべきである。
◆国民は、政策の失敗による国の借金のツケをはらうためだけに存在するわけではない。
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