平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  RSSを登録する

永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/11/13

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第37号 2009年11月13日発行

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  平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第37号  2009年11月13日発行

             筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
             発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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  ◇ 国づくり人づくり勝手連設立記念対談 全国勝手連連合会 会長 光永勇
     http://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/web/koso/index.html

  ◇ 祀祭政一致の人間学 運命創造学
     http://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/web/koso7/index.html

  ◇【連載】霊性の低下を考える こころと健康 第13回 
    『 医学者も慎重であって欲しい 』
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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ― 日本の議会政治の反省(16) ― 
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『 鳩山政権発足50日目へのコメント 』
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「55年体制崩壊への道」を6回にわたって述べたが、ここら辺で現実の政治状
況について論じておこう。国会論争も両院で終り、鳩山内閣としては問題をかか
えながら、活力のない自民党のお陰でどうにか無事に過ごしているというのが、
総括的印象だ。 

10月16日午後8時から約2時間、BSフジの政治番組に出演した。そこで鳩
山政権一ヶ月の評価を行った。各閣僚とも一生懸命に頑張っているということに
異論はなかったが、個々の問題では厳しい意見を言っておいた。


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『 補正予算の削減と来年度概算要求 』
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麻生政権が景気対策と称して約14兆円の補正予算を、約2兆9千億円削減した
ことに、私はよく頑張ったと評価した。しかし、マスコミも国民も3兆円~4兆
円という話しではなかったのか。と評判が悪かった。これは組閣前からオシャベ
リの政治家が「3兆から4兆の削減は簡単にできる」と、テレビで軽口をたたい
ていたせいで、国民の頭がイメージされていたことに原因がある。せっかくの努
力が正確に評価されなかったのは残念だ。 

一方、来年度予算概算要について私は、思想も理念もないと厳しく言っておいた。
何故か、麻生政権がつくった概算要求の92兆円に、マニフェストの平成22年
分を追加しただけだった。たしかに時間は少なかった。そんなことは理由になら
ない。「予算の編成替えをする」と、総選挙で約束したことはどうなったのか。 

私は今回の総選挙で何回か街頭に立った。 

「財源は予算の編成替えでつくれる」と絶叫する鳩山代表や岡田幹事長に代って、
次のように説明した。「明治22年から始まった各省庁の銀行通帳を、政権交代
ができれば全部引き上げ、一般会計と特別会計併せて207兆円という削減可能
対象に一旦戻し、改めて各省庁の銀行通帳をつくり直し、緊急なもの、後まわし
にしてよいもの、廃止してよいものという制度政策を並べ直すことだ」。有権者
はよくわかってくれた。こういう発想で概算要求は行われなかった。マニフェス
トとは本来そういうものであったはずだ。


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『 事業仕合け問題 』
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鳩山政権は評判の悪さに、行政刷新担当者を中心に「事業仕合け」ということで、
各省庁別の予算査定を行うことになった。その作業を、国会議員34名を内閣が
常に相談せず引っこぬいて作業チームを構成した。そして国会議員に電卓をはじ
かせ、各省庁からのヒヤリングという方法で、概算予算の削減を始めた。その中
に一年生議員14名が含まれており、民主党側との調整なしに断行したため、新
グループへの利用かと大騒ぎになった。 

このやり方にはいくつかの問題がある。まず政権交代直後の平成22年度予算の
財源つくりは大変な難しい作業である。先に述べたとおり「銀行通帳」を新しい
ものに変える、という私の発想すなわち本格的政権交代とはこんなものだという
思想で作業に臨むことが必要だ。それは現存する制度や政策の根本的廃止や緊急
性の並べ方である。「事業仕合け」といった技術的な経費の削減ではない。自治体
では可能な作業であっても、国政では無理である。 

民主党政権でやるべきことは、55年体制で化石のようになった各省庁の銀行通
帳を新しくするわけだから、存廃の制度や政策を政治が判断すればよいことだ。
新政権で必要とする方針を決めて、それを官僚に示して概算予算を削ることを命
令すればよい。各省の大臣、副大臣、政務官が所管省の制度政策を総点検して、
新政権の目的・理念・方向性にもとづいて必要性と順番をつけるのが、政治家の
責任と義務だ。命令に従わない官僚は処分すればよい。 

官僚にヒヤリングとして意見を聞きながら政治家が電卓をたたくさまは、パフォ
ーマンスにすぎない。内閣に入った民主党の政治家たちは、官僚の業務を行うこ
とが好きなようだが、それは政治家の官僚化というものだ。



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