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永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/11/06

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第36号 2009年11月06日発行

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  平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第36号  2009年11月06日発行

             筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
             発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ― 日本の議会政治の反省(15) ― 
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-「55年体制」崩壊への道- 

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『 形を変えた「55年体制」の崩壊 』
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平成6年6月、非自民政権は崩壊する。そして成立したのが、自民・社会・新党
さきがけの三党による村山社会党委員長政権であった。自社談合という55年体
制の談合政治裏政治が、表の連立政権になったわけだ。 

安全保障・教育・経済・治安などイデオロギーを対立させてきた政党が、連立政
権をつくったことで世界中が驚いた。自民党が米国との軍事同盟を、社会党がソ
連の代理政治勢力として表面で対立して五十数年、自民党は政権を奪還するだけ
の目的で社会党を利用し、社会党は社会主義の実現という立党の理念を捨てたの
である。その橋渡しをしたのが、新党さきがけ代表の武村正義である。 

なぜ、非自民連立政権が一年足らずで崩壊したのか。細川首相が総辞職直後、私
に語ったのは、「武村官房長官が、私が総理になると同時に倒閣運動を始めて
いたんですよ」 

政治の本質は古今東西「謀略」である。悲しいことだ。 

さて、自社さ村上連立政権は「形を変えた55年体制」であった。これが本当に
崩壊するのに15年という歳月が必要であった。その主な経過を述べておこう。 

社会党は日米安保条約反対など党是としてきた基本政策を、党内手続きをとらず
村山首相の国会での所信表明で変更した。党内の右派には自社さ政権に抵抗する
グループは、山花貞夫前委員長を中心に、社会党を離脱する準備を始めた。 

一方、自民党の中で社会党との連立政権を組むことを反対した海部元首相ら数十
名は、新生党・公明党・民社党などと新党を結成して、政権交代可能な二大政党
制とすべく、平成6年12月海部党首を中心に新進党を結成した。 

平成7年1月になって、社会党右派の山花前委員長ら三十数名は、社会党を離脱
して新グループを結成し、新進党と協力して村山自社さ政権を崩壊させる計画を
立てた。同月17日山花グループは、社会党会派離脱届を提出する手順となって
いたが、同日早朝に阪神大地震が発生し、この計画は挫折する。 

平成8年1月には、村山首相は辞任を表明する。理由は「住専問題」という農協
上部組織がバブル時代に、住宅専門の融資会社への乱脈な融資を金融危機という
名で、税金を投入して救済しようとしたことに世論の反発を恐れての武村大蔵大
臣と一諾の逃避であった。


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『 平成21年8月30日の総選挙で本格的な政権交代を実現 』
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自民党の橋本龍太郎氏が首相となり、社会党右派のリーダー久保亘氏が大蔵大臣
として自社さ政権に取り込まれた。新進党小沢党首は梶山官房長官と話し合って、
日本版ペコラ委員会を設置して、当面する経済、財政、金融、税制改革を断行す
るため、保・保連合による政党再編を断行しようとしたが、住専疑惑をもたれて
いた加藤紘一自民党幹事長らに阻止された。 

橋本自社さ政権は、消費税率の値上げなど国民負担を急増させたため、平成10
年に入ると厳しい不況に見舞われ、同年7月の参院選挙で大敗し、橋本首相は辞
任する。後継は小渕恵三氏が首相となったが、衆院では自民党が多数でも、参院
では野党が多数という「ねじれ」国会となった。新党さきがけは消滅し、平成8
年9月に結成した民主党が躍進した。「自社さ連立政権」すなわち「形を変えた
自社55年体制」はここで姿を消した。 

二大政党による政権交代を目指した新進党は、平成9年12月解党し、小沢一郎
氏は自由党を結成した。参院選挙で六百万の得票を得て政界のキーマンとなる。
その後、自民・自由、自民・自由・公明の連立を経て、自民・公明による連立政
権が続く。小沢自由党は平成15年9月民主党と統一し、小泉政治と対決しなが
ら、平成21年8月30日の総選挙で、本格的政権交代を実現した。

(続く) 



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