平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  RSSを登録する

永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/10/23

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第34号 2009年10月23日発行

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  平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第34号  2009年10月23日発行

             筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
             発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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  ◇ 今こそ自民党は保守体質である祀祭政一致の国づくり人づくりを!
     国づくり人づくり財団 理事長 木原秀成 
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  ◇【連載】聖徳太子憲法の価値を見直そう 斗の順道 通蒙憲法 第二条
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  ◇【雅 日出ずる国】七五三・月見
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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ― 日本の議会政治の反省(13) ― 
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-「55年体制」崩壊への道- 

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『 海部政治改革の失敗 』
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湾岸紛争が戦争となり、日本が国際社会から批判されるなか、90億ドルの資金
拠出をすることになる。平成3年3月にはその財源法を自公民の三党で成立させ
る。公民両党の協力を得る方策として、東京都知事選挙で自民党本部は、東京都
連と候補者をめぐって対立する。 

公民両党の候補数を推す小沢執行部と都連が激しい対立の中で、自民党は分裂選
挙となる。4月に行われた都知事選挙の結果は、自民党都連が推した鈴木俊一前
知事が当選する。小沢幹事長は責任をとって辞任することになるが、その直後、
心臓の病気で入院し、海部政権は小沢一郎抜きの政治改革に挑戦することになる。 

海部内閣の政治改革の原案は、前年の湾岸紛争の前にできていた。自民党の後藤
田正晴政治改革本部長の指示で、政府の第8次選挙制度審議会で協議する下敷を
小沢幹事長をキャップに自治省選挙部長、衆院法制局第一部長と私の4人の極秘
プロジェクトチームで作成していた。狙いは衆院に小選挙区制を導入して、政権
交代をスムースに行える制度とすることを中心としていた。これは「自社55年
体制」を崩壊させることにあった。 

海部首相は政治改革に政治生命を賭けることを公言しており、関連法案を審議す
る臨時国会を召集しようとした。小沢一郎がいない国会ではどうしようもなかっ
た。秋になって臨時国会を召集して、政治改革関連法案を提出したものの、梶山
国対委員長はただちに廃案にしようとした。 

政治改革特別委員長に小比木彦三郎が就任し、衆院委員部長の私に、なんとか継
続審議として、次の国会で審議成立させる作戦をつくるよう指示する。この政治
改革が自社談合政治に、とどめを刺すことになることを知った自民党と社会党の
守旧派は徹底した抵抗をしてきた。 

大騒ぎの中で、梶山国対委員長に呼びつけられた私が、大喧嘩のすえ政治改革関
連法案を廃案とする小比木委員長の声明文を書かされることになる。海部首相は
衆院の解散を決意するが、自民党の大勢に逆らえず退陣する。 


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『 55年体制崩壊 』
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海部政権の後継は、政界に復帰した小沢一郎経世会会長代行のペースで、平成3
年11月、宮沢喜一内閣が成立する。宮沢新政権は海部内閣が残したPKO法案
の成立と政治改革の実現を公約することになる。この時期になると、政治改革を
めぐって自民党と社会党内で推進派と抵抗派の対立が激しくなる。私が衆院事務
局内で政治改革推進派のブレーンであることが知られ、自民党の守旧派から厳し
い批判が出るようになる。 

そんなとき、竹下元首相から翌4年7月の参議院選挙に高知地方区から出馬する
よう話が出る。経世会の勢力拡大のため、私の国会運営能力を使おうという魂胆
があることがわかっていたので、良い返事をしないでいると、小沢一郎から、
「騙されたふりをして出馬しろ。政治改革を実現するには事務局職員としては限
界がある。参院議員に当選すれば、まず自民党の改革、できなければ政界再編を
やろう」と説得されて出馬を決意した。 

平成4年7月の参院選挙で、自民党と公明党推薦の無所属で当選した。政治改革
の断行を公約し政界再編のシナリオライターの役割だとは、専門家には知られて
いた。投票日の翌日、小沢一郎からすぐ上京せよとの電話が入る。要件は「社会
党の若手が、硬直した党にはいりたくない、新しい政治グループをつくりたいと
言っている。再編へのシナリオをつくれ」とのこと。いよいよ政治が動くのか、
と準備に入った。

(続く) 



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