2009/09/11
【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第28号 2009年9月11日発行
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平野貞夫の国づくり人づくり政治講座 第28号 2009年9月11日発行
筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団
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◇◆ 宇宙的地球時代 共尊共生の世紀へ ◇◆
◆◇ 第5回 夢・地球交響博 ~国づくり人づくりの祭典~ ◆◇
日時 2009年10月3日(土)10:30~21:00
場所 第1部 基町クレド 11F NTTクレドホール
第2部 リーガロイヤルホテル広島 3F ロイヤルホール
★過去開催分のプレビュービデオが公開されています。
⇒詳しくはこちら http://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/expo/
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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ― 日本の議会政治の反省(7) ―
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民主党308人の当選という革命的な総選挙の結果の原因をよく検証しなければ
ならない。平成12年4月の森自公政権以来、日本の議会政治が正常に機能して
いなかったことが自民党敗北の背景にあることは、何度かふれたが、もっと根本
的な問題がある。
仮に、3月3日の小沢民主党代表公設秘書の政治資金法違反による逮捕がなけれ
ば、総選挙の結果はどうなっていたのだろうか。小沢代表は辞めることなく総選
挙に専念しても、308という歴史的勝利は不可能であった。恐らく民主党単独
過半数をめぐる勝負で推移したであろう。
明治憲法下の戦前は別にして、現憲法下でなぜ政権交代が行われなかったのか。
衆院事務局で33年間、参院議員12年間、政治分析家として5年間、約50年
間、政治の中に生きてきた経験から、その理由を述べてみる。
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『 第45回衆院総選挙をどう考えるか 』
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また、自民党の閣僚や首脳にも同様な法違反があった。これを小沢代表秘書と同
じような捜査を行っていたとすれば、総選挙の結果はどうなっていたであろうか。
誰でも予想がつこう。添間副長官が記者に語ったように「自民党には波及しない」
ことになった。要するに検察という国家権力の行使に、きわめて不公正さを多く
の国民に感じさせた。
しかも次の総選挙で政権交代の可能性が強く、次の内閣総理大臣の可能性のもっ
とも高い野党第一党代表の公設秘書を、法的にも無理筋の論理で逮捕したのであ
る。政治捜査であり、検察権力が総理大臣を選ぶことになる「検察主権」が証明
されたのだ。こんな不正な国家権力の行使をする自公政権に、国民は失望と鉄槌
を下したといえる。
さらに、国民が深刻になっていたのは、小泉-竹中政治が強要した「米国の市場
経済至上主義」である。これによる地方・企業・個人に至る格差社会、社会保障
の切り棄てに重なったのが、昨年秋のリーマン・ショックによる米国金融資本主
義の崩壊である。生活不安におののく民衆は、革命的心境でもって自民公明政治
を拒否したのである。日本国民の集団的意識が民主党に集中して、308という
当選者を出したのである。
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『 自民惨敗の原因 』
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まとめて言うと、現代は400年続いた資本主義時代が終わろうとしている危機
に対して、自民党はまったくその認識がないことが、総選挙敗因の根底にある。
民主党にその認識があったわけではない。しかし、一昨年の参院選挙で提示した
「国民生活が第一」というテーマで、日本型セーフティネットを整備しようとす
るマニフェストに、新しい社会への方向性を国民は感じとったといえる。
その上に、自民党公明党政権の政治運営の失敗が重なっての惨敗となった。政治
運営とは国家権力行使をどのように適切に行うかということだ。かつての自民党
には、野党が政権交代をする気がない時代、実に適切な政治運営をやっていた。
国会で多数決で決めるときも、権力を国民に行使するときも、ソフトな示し方を
する知恵を出すシステムがあった。決して国民の多数が反対することを、問答無
用で強行しなかった。
一昨年の参院選挙で自公与党が小数になって、野党の反対する法案などは成立し
なくなった。福田内閣以来、国民世論が60%以上反対する重要法案を次々と、
憲法手続による再議決を強行した。テロ対策の給油法、ガソリン暫定税法等々で
ある。仮に再議決を強行するにせよ、国民が納得する方法があったはずだ。要す
るに国家権力の運用に慎重さがなかったことが、自民党が崩壊した原因のひとつ
でもある。
ところで民主党政権となって、日本の議会民主政治の健全な運用が可能であろう
か。民主党政権は、自民党政権の失敗の原因をよく検証すべきだ。その第一は、
冒頭で述べたように、検察による小沢代表秘書逮捕という政治捜査であった。そ
のような権力行使をしないことである。なにより、総選挙での自民惨敗の原因を
そう考える政治家も有識者も学者もいないことが残念である。
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