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永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/07/31

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第22号 2009年7月31日発行

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     平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第22号  2009年7月31日発行

                         筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
                         発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ― 日本の議会政治の反省(1) ― 
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7月21日に衆院が解散となり、8月30日の総選挙が 決ま った。50年間政
権を事実上独占してきた自民党が、崩壊状態である。今年は日本の議会政治が始
まって120年という節目である。そこでしばらくの間、日本で行われてきた議
会政治には、どんな問題があるのかを述べてみたい。 


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『 私自身の反省 』
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最初に申し上げておきたいのは、私自身の反省である。私は法政大学大学院在学
中に、自由民権運動史を専門的に勉強してきた。これは日本における議会政治の
成立史である。衆院事務局に勤めてからもある時期に「議会制度八十年史」の編
纂に関わっていた。昭和35年から平成4年まで、国会運営の事務を職業として
きた。 

昭和40年代からは、園田直副議長秘書、前尾繁三郎議長秘書を体験し、政治家
の活動も直接に承知している。また、事務局でも議員運営委員会など国会運営の
心臓部分の仕事がほとんどであった。当時の国会紛糾や重要法案の審議に関わり、
いわゆる自社55年体制といわれる政治の裏側にいた人間である。

昭和63年には「議会政治百年史」を執筆し、日本の議会政治の健全な発展を祈
ったものの、その後の日本政治は皆さんご承知のとおりである。平成元年に米ソ
冷戦が終結し、自社55年体制の談合政治が限界に達した。それを改革する活動
をしていたが、衆院事務局では制約が多く、国会改革のため平成4年7月の参院
選挙に挑戦し、国会議員となった。 

参院議員として2期12年間、政治改革を通じて新しい日本を創る活動を行ない、
平成5年に宿願の政権交代で、細川非自民連立政権の樹立のコー ディ ネーター
役をやったが、1年足らずで、利権政治勢力の謀略に敗北した。以後、その状態
が続いている。平成16年に私は参院議員を引退した。理由は70才を迎えたこ
とと、国会の中では真の国会改革は不可能だと感じたからだ。市民・国民の中で
国会の実態を訴えようと決意したのだ。この「国づくり人づくり政治講座」も活
動の1つだ。 
  
誰が 考えてみても、最近の日本の国会の状況は想像を絶する退廃ぶりである。
正直に言って、私の生涯は何であったか、これでは死ぬに死に切れない心境であ
る。私には当事者の1人として責任がある。そこで日本議会 政治 の問題点を、
反省をこめて論じてみたい。 


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『 議会政治の本質を知らない日本人 』
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7月26日(日)午前7地30分から、TBSの「TV初公開 経産省」という
番組を見て いて 驚いたことがあった。経産省を訪問したアナウンサーが、仕事
をしている職員に「何をしていますか」と問うと、職員は「法律を作っていると
ころです」と、ワープロの画面を指さした。 

この職員は仕事ぶりからみて東大か京大を出た キャリア 公務員と思われる。そ
の立場の職員が、ためらいもなく「法律をつくっている」と発言し、それをTB
Sが何の疑いもなくそのまま放映する。一見して 何で もない場面のようだが、
これが日本人の日本社会の常識なのだ。ここに日本人の議会政治に対する根本的
無知さがある。これは個人ではなく日本人社会全体の問題である。

「法律をつくる」ところは国会である。経産省は政府提出の法律案をつくるとこ
ろなのだ。これを行政公務員やマスメディアもまったく気がつかず、日本は各省
庁が「法律をつくる」実質的権限と場所だと、 信じ られているのだ。これは官
僚主義が日本を支配している証拠を示していることで、恐ろしい問題である。そ
れに気がつく日本人は少ない。 

先進国で日本ほど議会民主政治の本質が理解されていない国はない。 誰が もっ
とも理解していないかというと、率直にいえば憲法や政治学などを有名大学で教
えている学者たちだ。文句があるなら言ってほしい。私がテスト役になろう。 



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