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永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/07/24

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第21号 2009年7月24日発行

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     平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第21号  2009年7月24日発行

                         筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
                         発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ― 政党政治の限界 ― 
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7月12日の東京都議会選挙で、自民党は歴史的に惨敗し崩壊に向かってころげ
落ちるようになった。これを麻生首相だけの責任として論じるのは、間違ってい
る。確実に言えることは、明治23年から始まった日本の議会政治が限界にきた
ということだ。 自民党の崩壊は 誰の責任という次元の問題ではない。歴史・時
代の要求である。21世紀の情報社会では、これまでの政党中心の議会政治では、
主権者である市民・国民を納得させることは不可能となったのである。 

政党政治に代わる議会政治の主体を創らなければならない新しい時代となったこ
とを、まず理解すべきだ。東京都議会選挙で有権者は、自民党の存在を時代に合
わないと拒否したのだ。そしてよくわからないが、民主党が何か新しいことを考
えているのではないか。という期待で民主党に投票したのである。民主党に新し
い議会政治のあり方を要求しているのだ。民主党は大変な宿題をもたされた。  


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『 権力に対する正当性 』
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議会政治は、良識ある有権者が良識ある代表者を選ぶ、というフィクションでな
り立っている。この仮説が現実である国家はひとつもない。実際は利害と欲望の
調整という闘争が議会政治そのものである。政治が1人ではできない集団行為で
あるので、政党という集団が議会政治の主人公となったわけだ。それゆえに、政
党に権力の主体の正当性を握らせているのである。

従って、政党に権力に対する正当性を担保するものがなければ、議会政治は機能
しないのだ。かつての自民党にはその機能があった。明治生まれの苦労して政治
家となった人たちが、国政を二分する重大問題で党内や国会が紛糾した場合、与
野党も国民も納得する知恵を出して国政を運営してきた。 

平成12年4月、森喜朗政権が談合クーデターで成立して以来、その機能をなく
した。政党に権力を動かしたりチェックする正当性がなくなったとき、議会政治
は狂ってくる。小泉政権時代に続出した数々の「国策捜査」は、政党に権力を正
当化する力がなくなったから生じたことである。 

極め付きは、麻生政権の「政権交代恐怖症候群」である。自民党に権力の正当性
をチェックする機能がなくなり、検察や警察という国家権力がその代わりをやっ
ているのが現実である。総選挙が半年以内に行われる時期に、野党第1党代表の
公設秘書を前例のないやり方で逮捕した。マスコミを使って「検察ファッショ」
を見せつけられた市民・国民が、生活の不安と連動させ、自民党に失望、恐怖を
感じて拒否するのは当然である。 


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『 政党という名の徒党 』
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「麻生おろし」をめぐる自民党の両院議員総会開会要求騒ぎを見るに、自民党は
もうすでに政党ではなく、「政党という名の徒党」しか言いようがない。幹事長
をやって自民党を駄目にした連中が、偽装した署名を出して両院議員総会を開け
という姿は、出来の悪いマンガを見るより不快である。手続論で自己を正当化す
るざまは、政治的亡者としかいえない。政治家なら麻生内閣不信任案に賛成して、
自民党を離党し新党を結成して新しい政治を目指すべきだ。 

自民党だけではなく、日本の与野党全体にわたって言えることは、議会政治の根
本や本質を知らないということである。多数決で国や自治体の方針や政策を決め
るということは大変なことであるという認識がないことだ。多数決で決める結論
が真理や正義である保証はない。そのため議会政治は、少数者の発言を保証し、
選挙によって政権を交代させるということで成り立っている。 

自民党が何時までも政権政党であり続けるため、検察や警察が必死になっている
国家はかつての共産主義国家しかない。最近の市民・国民はこれを理解しはじめ
たのだ。 



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