平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  RSSを登録する

永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/07/10

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第19号 2009年7月10日発行

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     平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第19号  2009年7月10日発行

                         筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
                         発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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    最適にご覧になれます。

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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 第6回 ― ユニテリアンの思想 ― 
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前回、交詢社の午餐会で121年ぶりに私が、ジョン万次郎の話の中でユニテリ
アンを話題とした。参加者から大きな反応があった。鳥居泰彦理事長から「ユニ
テリアンの考え方は今の時代に非常に大切であることを改めて学んだ」との手紙
をいただいた。 

20年間、自民党の改革を主張し、批判してきた私を、交詢社の午餐会で講演さ
せるということも、想定外のことだ。何しろ財界の重鎮のクラブである。ユニテ
リアン思想が現代に非常に大切だ、ということで意見が一致したことは、私にと
って嬉しいことだった。 

実は、ユニテリアン思想はCMF運動―木原理論と共通したものがあり、これか
らの「国づくり人づくり」に必要な思想である。そこで、交詢社午餐会で私がユ
ニテリアンについて、どんな話をしたのか要旨を述べよう。 


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『 ユニテリアン信仰について 』
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ユニテリアン信仰とは「神の存在と神の愛と摂理を信じ、救いは自分で勝ちとる
責任があり、人は自分の言動に対し自ら責任を負い、霊魂は不滅であることを信
じ、 人類は皆救済されることにある」と、一般的には言われている。 

ジョン万次郎は米国で教育を受けている時期、ユニテリアンとなる日本人で第1
号だ。帰国後、自分からユニテリアンだと表明したことはない。宗派を超えると
いうユニテリアンの考えを地で生きたのだ。宗教の目的は「人類愛・隣人愛」
「困った人を助けること」にあるとしていた。そういう方針で万次郎は、慕って
個人教授を受けにきた若者たちに、ユニテリアン思想による人間教育をした。 

明治6年(1873)日本は、キリスト教禁制を撤廃。正統派の宣教活動が始ま
る。彼らは日本文化を評価しない。キリスト教を唯一、絶対の宗教と主張した。
当時、明治政府は憲法や議会制度を導入しなければならなかった。それらはキリ
スト文化が基本となっており、キリスト教の理解が必要であった。しかし、正統
派のキリスト教からは指導を受けにくかった。 

明治の知識人、政府要人たちは「他宗教に寛容で、異文化に理解のあるユニテリ
アン教会なら、物真似でない日本の真の近代化」に役立つと期待した。政府内部
では、森有礼が米国行使のとき、導入を考えた。伊藤博文の側近である金子堅太
郎が、ハーバード大学留学中に導入を考える。明治11年(1878)に友人の
フェノロサ教授を東大に迎える。フェノロサ氏はユニタリアンで、エマソンの
「東西文化の融合」を講義し、その後、仏教に改宗する。 


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『 福沢諭吉先生とユニテリアン 』
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さて、福沢諭吉先生とユニテリアンについてだが。明治20年(1887)、福
沢先生の長男・一太郎氏が、ボストンでユニテリアンのナップ宣教師と会う。意
気投合し、日本での宣教について父に協力を要請する。ナップ宣教師は明治21
年(1887)12月21日横浜港に着く。福沢先生はナップ宣教師を親身にな
って応援する。東京白金の福沢先生の持家を住宅にしたナップ宣教師は、慶応義
塾で千人の学生の前でユニテリアンを紹介する講演をする。さらに『時事新報』
にナップ宣教師の自由な寄稿を許可することになる。 

当時、話題となったことは、福沢先生が明治13年(1880)に設立した日本
最初の社交クラブ交詢社で講演する機会まで与えたのである。その日が明治21
年4月15日であった。実は、その講演会要旨が『交詢雑誌』294号に掲載さ
れていることを知った私は、講演の前々日(平成21年6月24日)に石川交詢
社総務部長にコピーを要望したところ、その日に届けてくれた。(講演要旨続く) 

(ナップ宣教師が、ユニテリアンについてどんな話をしたか、次回に紹介するこ
とにしよう。) 


 
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  ◇【連載】聖徳太子憲法 地の徳道 政家憲法 第十三条    
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  ◇ 雅 日出ずる国 「日本の祭り」      
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  ◇ 雅 日出ずる国 「土用」     
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