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永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2009/03/27

【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第4号 2009年3月27日発行

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     平野貞夫の国づくり人づくり政治講座  第4号  2009年3月27日発行

                         筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
                         発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団

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    最適にご覧になれます。

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《前尾政治学》 第3回 ― 議会政治の理想と現実 ― 
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政治資金規正法の話を前回に続けて行おう。議会民主政治は資本主義社会でつく
られた政治のシステムである。資本主義が健全でなければ、議会民主政治も健全
に機能しない。 


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『 議会民主政治 』
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議会民主政治を支えるのは、善良な市民有権者であることが前提となっている。
そして思想、言論、政治参加などの自由が社会的に保障されていることが大切な
条件でもある。そして選挙で選ばれる議員の政治活動を支援するため、市民が浄
財を拠出することも大事な政治参加であり権利である。 

ところが、政治とは国や社会を構成する人の利害を調整するところでもある。か
つてはそれを独裁者がやっていた時代もあった。近代社会では代表制民主主義と
いわれる選挙で選ばれた代表者が、議会(国会)の中で多数決によって調整する
のである。そのため政党という思想や政策が近い代表者のグループが、政治の主
役となるのが近代国家である。 

社会主義や共産主義国家にも「議会」と称するものがあるが、一党独裁とか参政
権が不平等で、言論の自由がない国家が多い。これを議会民主主義国家とはいえ
ない。


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『 資本主義国家の議会民主政治 』
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さて、資本主義国家の議会民主政治も、キレイ事で済まされない問題がある。資
本主義とは市場経済原理のことで、自由な競争を前提としている。経済活動すな
わち、経済的利益・金儲けの競争を倫理的に行うことは、きわめて難しいことで
ある。 

人間は多面的な動物で、1人の人間でも道徳的になったり欲ばりになったり、暴
力的になったりする。もちろん生きていることとは欲望の競争で、多くの人間は
経済的価値を頼りとする。人間社会である国家が、市民の利害を調整することは
欲望を調整することである。そのきわめつきは、国家により法律で市民に権利を
与えたり奪ったりすることだ。 

私有財産が世襲されるという人間世界で、良い悪いは別にして、多数決で国家意
思を決めるという議会政治も、さまざまな表と裏の世界で機能しているのが現実
である。そこでわが国で議会政治が発足した明治23年以後、政党や政治家がど
のようにして政治資金を調達していたのか、その歴史の概略をたどってみよう。 


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『 政治資金調達の歴史 』
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明治中期から始まったわが国の議会政治は、大正末期に普通選挙法が施行され、
男子成人が衆院議員選挙権を行使できるようになる。それまでの政党の活動資金
は、民党側には財閥や地主、商工業者たちが拠出していた。藩閥政府側の官党は
政府資金から出されていた。 

昭和になって政党政治が本格化し、政治資金は複雑となる。腐敗も進み検察ファ
ッショや軍部の政治支配と、議会政治が崩壊していく。そして太平洋戦争の敗戦
で明治憲法体制が壊れ、昭和新憲法が占領軍の指導で制定されることになる。

米国の議会政治をモデルとした日本の国会も、憲法にある理想的な政治を実現す
ることは不可能であった。政党をつくる資金も国民の浄財からではなく、ある保
守党は戦時隠匿資金から出された話は有名である。戦後復興が進むなかで、保守
政治家は建設業者から政治資金を強要したり、巨額な補助金の口利きで資金を得
ていた。 

米ソ冷戦時代となり、政治資金の調達は国際的な展開を示し、ますます悪質化す
る。自民党が岸内閣時代に米国のCIA資金によって政治を行っていたことは、
米国の公文書公開で知られている。また、共産党も社会党もソ連共産党から資金
を提供されていたことが、ソ連崩壊後の共産党公文書公開で知られている。政党
や政治家がどのように資金を得て、活動に使用していくべきか。当事者の理念や
政策に直結する。日本が高度成長してからの政治資金の問題は、ますます混乱し
ていく。 



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