平野貞夫のCMF政治塾 第17号 2008年7月4日
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平野貞夫のCMF政治塾 第17号 2008年7月4日発行
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□□□□ 筆者 : 土佐南学会塾長 平野貞夫
□□□□□□□ 発行 : CMF国際財団
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◇木原秀成ビデオライブラリー『岩手・宮城地震の神意と地域活性化の秘訣 』
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◇【対談】今こそ神話と昭和天皇の御遺徳を見直そう
「日本の神話」伝承館館長 出雲井 晶 & 木原秀成
http://www.isc-world.jp/koso6/index.html
◇先人の碑に込められた感謝の心
アサヒビール取締役相談役名誉会長 樋口廣太郎
(引用 「松下幸之助と樋口廣太郎」皆木和義著より)
http://www.isc-world.jp/koso9/index.html
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地球環境問題の第一人者 レスター・ブラウン
エコ・エコノミーを目指して
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『資本主義は終った』』
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どう考えても、最近の経済の動きはおかしい。世界中が大混乱している。21世
紀になって、人類は自分たちでつくった経済システムを制御できなくなったので
はないか。
日本では、景気が回復したと政府が公表したにもかかわらず、国民の多数はバブ
ル崩壊後から、生活条件は悪くなるだけだ。景気回復を実感している人は少数で、
多数の人々は格差が広がる不安に怯えている。政府の統計によると、国家全体と
しての成長率は、上昇してきた。最近少し陰りがあるが、エコノミストたちは古
い経済理論で、資本主義の行方を楽観している。景気が回復しているなら末端の
国民にその効果があってしかるべきだ。それがまったくなくて、景気が回復する
ほど格差がひどくなる資本主義なんて、ありえないというのが、これまでの常識
であった。
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『資本主義が人類に何であったか』
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私は、これまでの政治・社会・経済などについての言論活動で、歴史認識を正確
に持とうと呼びかけてきた。それは、1970年代からITはじめ技術革新で、
第三次産業革命が始まり、さらに米ソ冷戦の終結もあって、世界中がグローバル
化し、情報社会へ文明が移行し、それによる混乱が現代社会で生じていると論じ
てきた。技術革新、産業革命についていける人、とり残される人の格差、これを
是正していくのが、国や自治体の役割だと考えていた。
これだけの理論では対応できない事態になったといえる。原油の値上りの異常さ
は、日本の都会だけでなく農漁村を直撃している。原因はカネ余りの金融資本に
よる投機だといわれている。そうだとしても、それにストップをかける力は世界
中にない。弱い人間はこの世から消えろというのか。
考えてみれば、16世紀から始まった資本主義は、さまざまな激動の中で、人間
を幸福にもし、不幸にもしてきた。現代ほど欲望をむき出しにし、無限な増殖を
したことはなかった。資本主義が人類に何であったか、よく検証しなくてはなら
ない。
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『信仰と倫理』
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250年ぐらい前、イギリスの経済学者アダム・スミスは、自由主義経済論を唱
え「神の見えざる手」により、自由放任とすることが、もっとも適切であるとし
た。それにより大資産家、大金持が現われるとともに、貧しい人もあふれた。
しかし、アダム・スミスが活躍した時代の西欧には、
「金持ちとなった人間は、貧しい人に富を配分しなければならない」
という道徳があった。キリスト教文化による所得再配分の考え方が存在していた
のだ。現在、アダム・スミスの「自由放任主義」を評価する人がいても、一番大
事な「富の配分」という道徳・文化を語る人はいない。
20世紀の主流であった「工業社会」では、資本家と労働者の争議もあったが、戦
争に負けた日本では、大量生産・大量消費という経済システムと福祉政策による
所得再配分により、世界で奇跡といわれる豊かな社会をつくった。私たちは、こ
れが健全な資本主義だと信じていた。
しかし1980年代のバブル経済で、拝金主義者となった日本人はおごりたかぶ
り、バブル崩壊とともに、不況の渦に巻きこまれたのである。率直にいって、資
本主義は20世紀で終ったと考えるべきだ。資本主義の次にどんな経済システム
ができるかわからない。
21世紀初頭の現代は「マネー放任主義」という化物が世界中を混乱させている
といえる。経済では、利益を極大まで拡大することが人間を支配することかもし
れない。しかし、それだけで人を動かせるものではないことは、歴史が証明して
いる。人間は、信仰と倫理によって、あらゆる困難に対応できることを忘れては
ならない。
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