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永田町で45年を過ごした経験を元に、「日本の将来を託せる政治家の育成」のために自身の体験と理論の全てを注入いたします。「人間と政治」「日本人と政治」「日本の議会政治」等の問題を解明し、さらに時々の政治問題なども分析して解説していきます。

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2008/04/04

平野貞夫のISC政治塾 第4号 2008年4月4日

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 平野貞夫のISC政治塾     第4号 2008年4月4日発行
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□□□□                 筆者 : 土佐南学会塾長 平野貞夫    
□□□□□□□       発行 : 誇れる国づくり魅力ある人づくり事務局
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議会政治の根本を考えよう
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「道路財源問題」とか「日銀総裁問題」という、当面の重要課題で肩の凝る話が
続いたから、 今回は視点を代えて「議会政治の根本」を考えてみたい。

ところで諸君、今年、平成20年(2008年)は、日本の議会政治にとって、
きわめて大事な年であることをご存知だろうか。

わからない?

無理もありません。日本の国会も、政府もマスメディアも気がついていません。
本来なら、元旦の新聞とかテレビで特集すべきことなのですよ。そして国家を挙
げて、お祝いの行事を行うべきことです。それは、「五箇条の御誓文」を宣布し
て140年目になることです。

慶応4年(1868年)3月14日、明治天皇が示した明治新政の五ヵ条の基本
方針です。その第一項目が
「広く会議を興し、万機公論に決すべし」
というものです。これは、日本に議会制度を導入して、西欧先進国と同じ近代政
治制度を創設しようというものです。いわば日本の近代国家宣言であり、日本版
マグナカルタです。これを政治家も国民もすっかり忘れているから問題です。

私は昨年から機会あるたびに
「国家としての記念行事をやり、現在の国会の劣化を反省し、新しい議会政治を創ろう」
と提言していますが、誰も相手にしてくれません。

日本の先人たちは、明治に入ると各地で「国会開設運動」を起こします。政府で
も「国会開設論」と「慎重論」の対立が、政治的争いとなります。さまざまな展
開の中で、明治22年(1889年)2月11日に「大日本帝国憲法」が発布さ
れ、翌23年(1890年)開設されます。これが、日本の敗戦により、昭和2
2年(1947年)5月3日、現在の「日本国憲法」が施行され、帝国議会が国
会に変わり、「国権の最高機関」となりました。


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明治の先人たち
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さて、今回は明治時代、日本に議会政治を創ろうとした先人たちが、どんな苦労
をし、どんな悩みを持っていたかを話しましょう。

日本を近代国会につくりあげた先人について、教科書では西郷隆盛、大久保利通、
板垣退助、大隈重信、伊藤博文らの名が書かれています。私はこの人たちの功績
を否定するものではないが、近代国家を創ったのは、この政治家たちだけではな
い。真剣に日本の近代化に生命を懸けた側近ブレーンたちの努力がなければ、日
本の近代化は実現できなかったと思います。金子堅太郎、森有礼、福沢諭吉、矢
野文雄、副島種臣等という人物です。

彼らは政治的権力を求めず、幕末の大変化で権力の座についた学問教養の少ない
政治家たちの側近という立場で、裏で誤りなきよう指導したのです。
これらの教養ある側近たちは、西欧で普遍的として採用されている議会政治の根
本・本質を知っていたのです。それは、議会政治とは、多数決で社会のあり方を
決めるもので、その思想の根本はキリスト教文化であるということを知っていた
のです。

中世という時代は、西欧ではローマ教会があらゆるものを支配していました。
教会が信仰であり、政治であり、経済であり文化でした。近世の宗教改革で教会
と政治が分離します。個人の心と信仰を対象とする教会と、政治や経済や文化を
律する議会に分離したのです。それでも、西欧の人たちは議会を政治的教会と考
えました。現在でも欧米の議会の根本は政治的教会です。そのため欧米の議会で
は、キリスト教の文化が継承され、尊重されているのです。それは「議会では嘘
をつかない」「少数者の権利を大切にする」ことなどです。日本の現在の国会で
は考えられないことです。

明治の先人たちの悩みは、キリスト教文化に馴染まない日本人が、議会政治が運
営できるかということでした。

この続きは後日。



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