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80歳の著者が、日本酒への愛情を込めてお送りする、辛口な日本酒考。皆さん、暖かい日本酒の味を忘れてはいませんか?

  • 周期 不定期
  • 最新号 2008/05/09
  • 発行部数 33
  • マガジンID 0000260727
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2008/03/28

暖かいお酒 第三号

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暖かいお酒 第三号


若い頃のお酒あれこれ  (その一)
      
      
これは貴重な体験だったのか、
ばかばかしい出来事だったのか。

一、座敷の壁に沿って空いた徳利をたてて並べて、
部屋を一巡させたという話があるが、
嘘か本当か、どんな風景になるのかやってみようじゃないか、
こんな話は纏まるのが早い。

行きつけのおでん屋の四畳半の小部屋で、
カウンターの客どももひとしきりピークも過ぎ、
今までに飲んだ徳利はまだ下げずにおいてある。
これから客がピークを迎える時間にこんなことされたら、
店の迷惑になる。だからいつでもやれるものではない。
いい機会です。

その部屋はひとつは出入りの障子です。
何本飲んだかなんて店が勘定するから、
取りあえず空いた徳利を寝かせて並べて見ました。
これならなんとかなるかもしれないと思い、
以後の徳利も下げるのをやめました。
私は徳利を横に寝かせるのは
大変不作法なことと思っているので普段はしません。

対象になる壁は三面です。
仲居さん(部屋の係のホステス)も気がついていました、
まあ空いた徳利を下げずにいてくれただけですが。
あまり気にせずに飲んでいたら
三辺をなんとかカバーするようになりました。
本数にとらわれなかったから出来たのでしょう。
一人七本として、四人で約三十本ですから
四人でやった仕事だと思います。

二、同じ頃、仙台にビヤホールが出来ました。
星印の例の店です、
ここもよく通いました。
ここでも、ジョッキは何杯飲めるものか
一杯どれくらいの早さで飲めるものか
やってみようということになりました。
このときは仲間が四、五人いたと思いますが
参加したのは三名です。
結果は、二名が八杯、
私が七杯二人が七秒私が八秒でした。
ハヤノミは息をついたらダメで、
ジョッキから胃袋というジョッキに
デカントするように流し込まなければいけません。
途中で手洗いに行くと、珍しく鏡に赤い顔の自分がいました、
今考えるとよくあんなに飲めたものだと思います。

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