情処プロマネ対策 午後I強化塾 Vol.18
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┏━┓ 情報処理試験プロマネ対策 発行日:2008/07/23
┃ ┣┓ 午後I試験 強化塾
┗┳┛┃
┗━┛ 〜事例問題への対応力を強化します〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.18
発行者:テレコムリサーチ 佐藤( http://pm.tlcm.jp/ )
(注)本稿は等幅フォントでの参照を前提として記載しています。罫線
などがずれて表示される場合は、ブラウザ及びビューアのフォン
トを等幅フォントに変更されることをお勧めします。
※毎週月曜日発行を基本としていますが、当方都合により発行日が遅
くなりました。お詫び申し上げます。
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│●メールマガジンの趣旨
└──────────────────────────────────
情報処理技術者試験プロジェクトマネージャの、午後I試験(事例
問題)への対応力をつけるためのメルマガです。
過去問題の解説や、問題を解くための学習方法について掲載します。
また、プロマネの基礎知識や、筆者造作の模擬試験なども掲載しま
す。午後I試験の強化を重点テーマとして考えていますが、試験全
般に関する話題も取り上げていきます。
単なる受験対策ではなく、受験対策そのものを楽しんで行えるよう
にしたいと考えています。
2008年度 秋のプロマネ試験にむけて情報発信していきます。
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│●今回の目次
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(1)試験解答パターンの学習
第14回 【問題掲載】No.38、No.39、No.40、No.41、No.42を掲載
(2)編集後記
※今週は、「プロマネ午前II試験の<超早>予想問題集!」はお休み
させて頂きます。そのかわり、「試験解答パターンの学習」をい
つもよりも多く掲載します。
今回は午後I試験対策集中号です。
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│(1)試験解答パターンの学習
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│第14回│【問題掲載】No.38、No.39、No.40、No.41、No.42
└────┴────────────────────────────
過去問題を一問一答形式に編集し直して、短時間に解答を行うのが、
「試験解答パターンの学習」です。これは、過去問題を解くために
まとまった時間を確保しなくても良いように工夫した学習方法で、
繰り返し解くことで過去問題の出題傾向を体感的に理解できます。
問題と解答を繰り返し眺めるだけでも効果がありますので、これか
らプロマネの試験勉強を始めようとする初学者にも適した学習方法
です。
今週の問題です。
問題の下に考えるヒントを掲載しています。その後、解答例を記載
します。
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* 今週の問題 *
********************************************/
【問題:No.38】
請負契約で協力会社に発注したシステム開発が、外部設計工程に入
っている。
協力会社では、本来契約上で従うべきドキュメント管理標準に従っ
たドキュメントを作成していなかった。
発注側のプロジェクトマネージャは協力会社にヒアリングしたとこ
ろ、「開発支援ツールの採用を申請し許可されたので、この開発支
援ツールで出力されるドキュメントについても許可されたものと考
えていた」とのコメントを得た。
協力会社側の対応にて問題のあった点は何か?
【問題:No.39】
K社は、業界の制度変更に伴いシステムの変更が必要になった。制
度変更時期は決まっているので、システム稼動時期も厳守しなけれ
ばならない。また、開発予算はK社で既に決定しており、システム
開発を委託する際のベンダ選定基準は、納期と予算の条件を満たす
ことが重要な評価項目となっていた。
結果的に、K社はL社とT社とU社に対し、サブシステム毎にシス
テム開発を発注することとなった。外部設計工程までは委任契約で、
内部設計工程以降は請負契約とした。
要件定義はK社が主体で実施した。現在は外部設計工程であるが、
要件定義でサブシステム間の機能分担や接続方式に未調整事項が多
く、要件の変更や追加が想定以上に発生している状況だった。
L社のプロジェクトマネージャは、担当部分の開発をこのまま進め
るにはL社にとって大きなリスクがあると考えた。
L社のプロジェクトマネージャが、想定されるリスクを回避するた
め、K社と折衝して内部設計開始までに行うべきことは何か?
【問題:No.40】
A社では、システム開発を協力会社に委託した際は、品質評価基準
で受入れ審査の合否を判定する。品質評価基準に満たない場合は、
その項目について充分な確認ができていることの特記を報告して、
プロジェクトマネージャの了承が得られれば合格としている。
今回システム開発をX社に請負契約で委託したが、納入時の受入れ
審査において品質評価基準を満足しなかったために、充分な確認が
出来ていることの特記を報告するように要求した。
結果的には、特記報告により問題がないことが判明し、受入れ審査
に合格したが、X社は特記報告に費やした調査費用を請求してきた。
A社のプロジェクトマネージャは、調査費用の請求に対し、どのよ
うに対応するべきか。またその根拠を契約上の理由から答えよ。
【問題:No.41】
A社のシステム開発部では、利用部門である営業部からシステム開
発を依頼されている。開発費用はかかった工数を基に計算し、シス
テム部から利用部門に付け替える形で行っている。
内部設計工程に入った時点で、正規の変更管理手続きを踏まず、利
用部門から口頭で要件変更を要求された。システム開発部のチーム
リーダはこれを受理し、すでに要件変更作業に着手していた。
プロジェクトマネージャは、正規の変更管理手続きを経ずに、両部
門の合意の無いまま要件変更を行うことによる問題点をチームリー
ダに指摘した。
作業に着手した後に、要件変更が取り消された場合に起きる可能性
のある問題について2つ挙げよ。
【問題:No.42】
ソフトウェアの試用バージョンを提供することの長所はなにか?
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* 今週の問題のヒント *
********************************************/
【ヒント:No.38】
協力会社のコメント内容がヒントになっています。文脈からは、勝
手に思い込んでいたように読み取れ、その点の確認が漏れていたこ
とが問題だと思われます。
【ヒント:No.39】
本問題では、まずL社のプロマネが考えたリスクを特定しましょう。
要件定義で未調整事項が多いので、以降の工程が遅れてしまうリス
クだと読み取れるでしょう。プロジェクトは、制度変更に対応する
必要がありますので、進捗遅延は許容されません。そのため、遅れ
をカバーするためには、人員を追加するなどの対策が必要になると
考えられます。ただし、要件が未調整であるのは、要件定義を行っ
たK社に多分に責任があります。L社で人員追加コストを単に負担
するのは得策ではないと思われます。こういったリスクに対応する
ために、K社と折衝をすべきことは何でしょう?
ここで注意するのは、L社とK社間で折衝するという点です。他の
受託開発企業は含まれない点にも留意してください。
【ヒント:No.40】
請負契約であるため、品質品質評価基準による受入れ審査をパスし
なければ、納入完了とはならない点に注目しましょう。そうすれば、
答えは見えてくるのではないでしょうか?
【ヒント:No.41】
実務でもよくある場面だと思います。正式な決定以前に変更要求に
対応してしまい、その後変更要求が却下された場合の影響を問う問
題です。
ヒントは、スケジュール面と費用面から解答することです。
【ヒント:No.42】
ざっくりした問いですので、解答の幅も広い問題です。試用バージ
ョンのメリットについて、常識レベルで解答すればOKです。
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* 今週の問題の解答例 *
********************************************/
以下に解答例を掲載します。
解答の方向性が一致しており、主要なキーワードが盛り込まれてい
れば正解となります。すべての語句が一致している必要はありませ
ん。複数の解答例が記載されているものは、いずれの解答でも正解
であることを示しています。
【解答例:No.38】(H16問1設問1-(2) を参考にした問題)
・ドキュメントフォーマットが異なることについて発注側に確認を
怠ったこと
【解答例:No.39】(H15問3設問1-(2) を参考にした問題)
・内部設計工程以降での要件変更・追加は、別途請負契約とするこ
と
・要件変更・追加が発生する度に、請負金額と納期の見直しをする
こと
※回答のポイント:
以下のような解答は、本設問では間違いである。
・制度変更に対応できるよう、最低限の要件だけのリリースを始
めに行い、段階的にリリースすることの合意
・内部設計までに未調整事項の要件を確定させること
上記をするにはT社とU社に対しても折衝が必要である。本設問
ではK社と折衝すべきことなので、契約上の回答となる。
【解答例:No.40】(H15問2設問3 を参考にした問題)
<X社への対応>
・調査費用の請求に応じない
<契約上の理由>
・受入れ審査に合格するための作業であり、請負契約内の作業だか
ら
【解答例:No.41】(H15問2設問1-(2) を参考にした問題)
<スケジュール面>
・要件変更作業を取り消す作業(手戻り作業)が発生し、進捗遅延
する可能性がある
<費用面>
・要件変更に要した費用を利用部門に付け替えできない可能性があ
る
・要件変更作業の費用について、システム部門と利用部門間の合意
が取れない可能性がある
【解答例:No.42】(H15問1設問3-(1) を参考にした問題)
・使用後の評価をフィードバックできる(市場の意見を収集できる)
・試用バージョンで利用者観点でのバグを発見してもらう
・使用性や操作性の観点で評価をしてもらう
・本番製品の提供よりも早期にリリースを行える
・ソフトウェアに早期に慣れてもらうことができる
いかがでしたか?ご自身の解答と方向性は合っていましたか?
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│(2)編集後記
└──────────────────────────────────
「次世代が欲し、喉の渇きを覚えながらも、現実に直面する仕事や
組織においてなかなか満たされないこれらの欲求を、われわれは
「働く野生」と呼んでいる。大企業の中で日々組織の慣習に飼い
ならされながらも、何かが違うと感じている心の奥底には、もっ
と自分らしい存在意義を発揮することに対する爆発しそうな欲求
が潜んでいると考えるためである」
(引用:モチベーション企業の研究, 野村総合研究所, 東洋経済
新報社, 2008年)
”今の若い人は・・・”に象徴される、次世代(20代・30代)
のビジネスマンは、前の世代と比較して、働く意欲が低い、仕事に
対する熱意や勤勉性が低い、などといわれることがあります。高い
離職率がそれをあらわしていると考えることもできます。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
引用した冒頭の書籍では、野村総合研究所が2005年に上場企業の2
0代・30代正社員1000人を対象に行った、「仕事に対するモチベ
ーションに関する調査」結果が記されており、この問題に関する、
興味ある傾向を示しています。
同調査において、「やりがいを感じる仕事は何か?」という調査項
目で回答が多かった項目は以下であったそうです。
1.報酬の高い仕事
2.自分だけにしかできない仕事
3.新しいスキルやノウハウが身に付く仕事
4.自分の実績として誇れる仕事
5.お客様から感謝される仕事
6.社会的に意義がある・貢献のし甲斐がある仕事
7.自ら創意工夫ができる仕事
8.将来のキャリア形成に役立つ仕事
(出典:モチベーション企業の研究, P19 図表2より一部引用)
報酬の高い仕事が1位になってはいますが、それ以外の項目を見ま
すと、次世代は自己成長に対する意欲が高さ、周囲から認められた
いという承認欲求の強さが目立ちます。また、仕事に社会的な欲求
を求める欲求や、自分らしさ・創造性を発揮したいという欲求が高
いことがうかがえます。
しかし「社会的使命感を感じるか?」という調査項目では、そう思
うと回答したのは3割程度であり、また「成長した実感があるか?」
という調査項目でも、そう思うと回答したのは4割強にとどまり、
高い自己成長欲求を満足できていないといいます。
同書籍では、こうした「仕事に情熱を注ぎたいが、現在の仕事では
それが叶っていない」という抑え込められた感情を、冒頭の引用で
語るように、「働く野生」と呼んでいます。働きたい情熱があるの
に、それが今の職場では叶わないので、実現できる場を求めて転職
する、という構図も見えてきそうです。
私は、この「働く野生」という表現が非常に気に入りました。実は
同書籍では、私自身のことを言われているかのように感じ、非常に
驚いています。そして「働く野生」という言葉の中には、若い・洗
練されていない・荒々しい、そんな情熱が込められているイメージ
があり、自分の心境を言い表しているような深い意味が込められて
いると感じました。
「次世代の欲求や抱える悩みはわかった、では「働く野生」をどの
ようにすれば発揮・活用できるのか?」とお思いになりませんで
しょうか。
ご自身が次世代であれば「働く野生」をいかにすれば発揮し、自分
らしい仕事ができるのか、その方法論が知りたくなりますし、組織
としてみるならば、「働く野生」を発揮できないままくすぶってい
るのは、ある意味機会損失を垂れ流しているのと同様であり、活用
する方法論を知りたくなると思います。
これについては、次週の編集後記に譲りますが、私自身の「働く野
生」を生かす方策としては「シャドーワーク」という考え方が有効
であると思っています。これを次週にお知らせしたいと思います。
今回も最後までお読みくださってありがとうございました。
メルマガについてご意見・ご感想お待ちしていますのでお気軽にお
願いします。
(メルマガ筆者:佐藤)
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